次男は大層喜び、食べる度にゆっくりと噛み締めるように食べていた。
喜ぶからと言ってもそう何回もマクドナルドには行かないのがひよこよさんの主義である。
やはり子どもの食育を担う、家族の食担である母としてはマクドナルドよりお米を食べてほしいと考えているのだ。
しかしフィンランドとスコットランド1泊旅行でひよこよさんが家を空けた時は
ランチのマクドナルドで次男がフィレオフィッシュを3個食べたという報告を夫から受けた。
食担がいないとすぐに食事をやんちゃしてしまう夫と子どもたちであるが、
1泊家を空ける身としてはここはさすがに目を瞑らねばならない。
しかしついに、10/21をもってこのフェアが終わってしまうことが広告で流れてきた。
それならば最後に別れを告げさせねば可哀想というもの、休日のランチにマクドナルドへ行ってきた。
一部商品はすでに在庫切れのため、終わっているものもあったがフィレオフィッシュはまた健在であった。
同じく期間限定の薄切りポテトと共に注文。
『こんな子どもの手のひらサイズやったっけ?』
と思うほどの大きさのフィレオフィッシュ。
こんなに小さくても単品は650円もする。
そのフィレオフィッシュを次男はゆっくりと噛み締め、さらにもうひとつ追加して別れを惜しんだ。
食べ終わり、まさに後ろ髪引かれる思いで退店した次男。
日本であったら食べられて当たり前だったフィレオフィッシュが、今はこんなにも遠い存在である。
またどこか国外へ旅行へ行った時に出会えるだろう。
それはいつかは分からないし、
レギュラーメニューとして置いている国もない時もある。
実際、エジプトでフィレオフィッシュを頼んだ時はあとから在庫切れと言われて食べられなかった。
注文のタッチパネルにはあっても本当にあるかどうかは分からないのが海外だ。
またいつフィレオフィッシュと出会えるか分からない次男は、10/21を迎えた日には
『今日、フィレオフィッシュとは本当にさよならなんだ…』
としくしく泣き出した。
『また旅行に行ったらマクドナルド行ってみよな』
と、なぐさめるひよこよさん。
しかし、あるのだ。
我が家の冷凍庫に、
フィレオフィッシュが。
フェアが終わる直前、ひよこよさんはマクドナルドへ駆け込んで単品のフィレオフィッシュだけを買って帰ってきた。
そしてすぐに冷凍庫へ入れていたのである。
冷凍庫とはいえ無期限で保存される訳ではないので1カ月以内には出さねばならないが、
我が家の冷凍庫に次男の喜びが隠されている。
いつか次男がしょぼくれている時や、何か頑張った時に登場させようと目論んでいるひよこよさんであった。
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