急性期編~とにかく休もう~
⚠これは私の体験に基づいたお話です。
医学的根拠は不明ですので、現在治療中の方は、医師の指示に従ってくださいね
公私ともにバタバタしており、前回の記事から一月以上経ってしまいました。すみません💦
そんなこんなで「ラムゼイ・ハント症候群」と診断された私。
そもそも顔面神経麻痺って治るの?神経って再生するの?
「ハント症候群」「顔面神経麻痺」でネット検索しまくる私。
顔面神経麻痺になる原因は色々あって、多いのがウイルス性のもの。その中でも「ベル麻痺」と「ラムゼイ・ハント症候群」というのがあるらしい。ハント症候群は、帯状疱疹が耳に発症するのだと。家族や周りで帯状疱疹になった人が「あれはめちゃ痛い!」と言っていたけど、それが耳の中(の神経?)で発症したら、そりゃもう頭死ぬほど痛いわな。そして厄介な事に顔面神経や耳周りの神経が壊される事により、一般的な帯状疱疹と違って他にも様々な症状を引き起こし後遺症を残すこともあるとな。そしてハント症候群はベル麻痺に比べると予後不良だと…しかも10万人に対して5人程度?
宝くじすら当たったことがなく、お陰さまで特に大きな病気にも無縁だった自分が、まさかそんな病気になるなんて。。
急性期は、通院での毎日のステロイド点滴と毎食後の抗ウイルス剤の服用。
しかし治療しているにも関わらず、麻痺の症状はさらに悪化。前日までは特に飲食に困る事はなかったのに翌日には唇に力が入らなくなり、もぐもぐしたり歯磨きすると、すごい力でどんどん健側の右に口が引っ張られる。そして唇を巻き込む動きも出来なくなり、口周りについた汚れや頬の内側に溜まった食べ物を唇や舌で拭ったり掻き出したりする事が出来ず、食事の時はティッシュ必須になりました。
また、口を十分ゆすぐことも出来なくなったので、コーヒーのような味が残るものが飲めなくなりました。
そして「ま行」「ば行」「ぱ行」といった唇を使った発音がしにくくなり、いっ○く堂みたいな感じでほとんど唇を動かさず喋ってました。
瞬きもどんどん遅くなり、目を細めたり閉じたりもできず、目が乾いて乾いて仕方ないのに涙があんまり出ないという…。
耳鳴りと難聴も相変わらず。
健康なときは何とも思ってませんでしたが、麻痺になってみて始めて、顔って様々な筋肉を使ってお互いバランスとりうまく連携しながら複雑な動きをしていたんだなぁと妙に感心しました。
そして新たにめまいの症状も出てきました。本当に眼球がぐるぐる回ってるんじゃないかと思うような、洗濯機に放り込まれて回されてるような、ブラックホールに吸い込まれていくような、「どんどん落ちていく~助けて~🌀」…そんな状態。
特に頭を仰向けに倒すと、ほぼ間違いなく激しいのがやってくるので、ガラガラうがいの時や布団に横になる時は、ウゲェ←本当に毎回こんな感じでした(笑)
なんで、こんなことに…。
最初は数日の間に色んな事が起こりすぎて涙を流す心の余裕すらありませんでしたが、だんだん冷静になってくると、あんなに頑張ってきた自分にこんな仕打ちって無いよ…と、自分がとても憐れに思えてきて涙が出てきました(右側だけ)。
本当に今の病院での治療だけで大丈夫なのだろうか…。
不安が大きくなった私は、またまたネットで検索。
すると、「すぐに○○すべき」「○○をしないと治らない」「○○をすれば治る」とか、真偽はさておきさまざまな情報が。。(あえて具体的には書きませんが…🤐)
あくまで私の経験上ですが、結論から言います。
やることはたったひとつ。休む。
⚠もちろん、病院での適切な治療を受けたうえで。
急性期はまだまだウイルスの活動優位でどんどん神経が侵されている最中。発症10日前後が最も酷くなり、その時点で神経がどれだけ壊れているかによって予後が決まると言われています。
そんな大事なときに、不安を抱えてあれもしなきゃこれもしなきゃと自分を追い込むのは本当に良くない!
急性期はいかにウイルスの動きを食い止めて神経の損傷を防ぐか。これが最優先でとても大事だと思っています。
なので、一番しないといけないのは、
病気を言い訳にしてストレスの原因を手放し、栄養のあるものを食べてゆっくり寝て身体を休める
これに尽きるかなぁと思っています。
もちろん、育児や介護、仕事の都合でゆっくり休めない方もいます。
でも、周りの人にできるだけ頼る、ストレスの元凶を断つもしくは減らす(この際病気を都合よく言い訳にして)などして、これ以上自分に負荷をかけないようにしていただきたいと思います。
コロナ感染の後、顔の左半分が動かなくなり、激しい頭痛、耳鳴り・難聴、そしてめまい…。たまたま発症したタイミングが祝日や土日を挟んでいたので仕事は最初2日ほど有給休暇を取っていましたが、そんな状態でもバカな私は有給が明けたら普通に点滴を受けながら仕事に行こうとしていました。←こんなんだから病気になるんでしょうね。
すると、今まで心配して優しかった家族が大激怒!
「あんたなぁ💢そんな顔も動かん耳も聴こえんフラフラの状態でホンマに仕事行く気なん?!アホか!暫く休みなさい!💢」
当時の私は「仕事を休む」事すらもストレスに感じていた(周りに迷惑に思われるんちゃうか、あの仕事は誰がしてくれるんやろかと不安で)のですが、医師とも相談し、暫く仕事はお休みする事に。
最初は医師に診断書を書いてもらうことや病気休暇を取ることにとても抵抗がありましたが、今は休んだのは正しかったと思っています。
きっと顔面神経麻痺は自分の事を犠牲にして色々頑張ってきた人がなる病気なんだと思います。
ここは自分ファーストでいきましょう。
そして、仕事なんて暫く自分が休んでも回るものなんだから、ゆっくり身体を休ませてあげてください
~次回予告~
「予後判定編」
…運命?の筋電図検査!