初診編~麻痺の原因と治療は?~
コロナに感染→その後、激しい頭痛&難聴&耳鳴り&顔面神経麻痺の症状が出た私は、麻痺に気付いた翌日に病院に行くことにしました。
ここまでで、ザーザーという拍動性の耳鳴りとエレベーターで高層階に上がった時に感じるような耳の閉塞感、そして難聴の症状はどんどん酷くなっていました。
難聴って、経験する前は音が聴こえなくなる、もしくは音が小さく聴こえるのかと思ってたんですが、ちょっと違ってましたね。音がするのはとりあえず分かるけど、音の輪郭がはっきりせず、左耳だけでは相手が何を喋っているのかよく分からなくなりました。また同じ音を聞いているのに、右と左で音の周波数が違うのかと思うほど、2重の不協和音に聴こえていました。
麻痺は特に酷くなった感じはなく、この時点では瞬きや飲食にも特に不便を感じるほどではありませんでした。
耳の症状をとって耳鼻科に行くか、麻痺の症状をとって脳神経外科に行くか迷いましたが、脳神経外科への敷居を高く感じた私は、とりあえず近くの耳鼻科に行くことにしました(これは後々正しい判断でした)。
〈まずは近くの耳鼻科で〉
耳鼻科に行って聴力検査を受け、その後医師による診察。医師が耳の中を診た後、「耳の中に水疱が出来てるわ。」
→私「え?水疱?(想定外)」耳の中の水疱は危険だと以前どこかで聞いたことがあったので、少し不安になる私。
医師「ちょっとイーとかウーの口してみて。」
→私「イー。ウー。」とりあえず出来てたと思います。
医師「瞬きとかウィンクし辛くない?」
→私「ちょっと重い感じはします。」
医師「ちょっとここではこれ以上対応できないから、○○病院(近くの総合病院)に紹介状書いてFAX送るので、すぐに行ってもらえる?」
→私「え?なんか重い病気!?」
薬出されて一週間くらいで治ると思っていた私は、さすがにちょっと不安になってきました。
〈紹介先の総合病院で〉
そして、そのまま総合病院の耳鼻科へ。紹介状があるし、すぐ診てもらえるかと思っていましたが、平日なのに耳鼻科激混み…。
1~2時間は待ったでしょうか。やっと診察室に呼ばれて本日2回目の診察。
医師は最初にかかった病院の時と同じように耳の中を診て、「あー、確かに疱疹できてるねぇ。イーとかウーしてみて。ちょっと目閉じてみて。」そして「これは、間違いなく$#Å∋∂〆℃やね。酷かったら入院する人もいるよ。」と言われました。←「$#Å∋∂〆℃」は最初何を言っていたのか分からなかったのですが、ラムゼイ・ハント症候群と言っていたのですね。
ここで、私の麻痺や耳鳴り・難聴は、コロナからのものでも脳梗塞からのものでもなく、「ラムゼイ・ハント症候群」によるものだと診断されました。
私は「入院」というキーワードが出てきたことでさらに不安が大きくなっていました。
「とりあえず今日からステロイドの点滴するから。ただ、もし糖尿病があったらステロイドは副作用が出る危険があり入院してコントロールしながらになるので、点滴の前に尿検査と血液検査受けてもらいます。」
そんな感じで尿検査や血液検査の後、ようやくステロイドの点滴が始まりました(入院は免れた)。
まさか点滴までする事になるとは…点滴中ベッドに横たわりながら、これからどうなるんやろうという不安と、麻痺や難聴の原因が分かって治療にたどり着けたという少しホッとした気持ちが錯綜していました。
その日のステロイドの点滴と診察が終わったら、スタッフの方に顔面神経麻痺の説明や今後の治療計画を書いた紙を渡され、「これから一週間毎日点滴に来ていただきます。抗ウイルス剤も服用してもらいます。MRIの検査をするかもしれませんが、先生は症状からも現時点でその必要はないかなとの判断でした。点滴治療が終わったら麻痺の状態を診て味覚や顔に電気を流す検査をするかもしれません。」
私「え?顔に電気?イヤや…(心の声)」
そして薬局で抗ウイルス剤をもらい、ようやく2件目の病院を後にしました。
その後遅めの昼食を食べましたが、若干顔の動きにくさは感じていたものの、特に飲食に不自由はありませんでした。まさか次の日から食べるのも飲むのにも不自由する事になるとは夢にも思わず…ガクガク
その日は病院を2件ハシゴしたのと、検査や点滴で待たされたことで疲れ果ててしまい、家に帰ってからバタンキューでしたが、その後ネットの検索魔になったことはいうまでもありません…。
…つづく
~次回予告~
「急性期編」
…急性期にやるべきたったひとつの事とは?