こんにちわー(はいこんにちわー)
なぜって?なぜって?なぜこんなテンションなのかって?
それはね、
も
ち
ろ
ん
劇団アニマル王子
第8回公演
「雅 真夏の夜の夢」
を見たから!
し か も
3回も!!
だれ?
今、俺のこと、カス!暇人!って罵ったのは
うれすぃ
もっと、わっちをぶって!いたぶって!罵って!
さて(あ、さて)、
毎回度肝を抜かれる、アニマル王子公演のオープニングですが、
今回も、例に漏れず、
とんでもねぇ あ ねぇ ねぇ ねぇ
おいおいなんじゃそりゃ!ってな具合のショウっぷりでした。
もうこのシーンだけでも、一見の価値ありです。
とにかくこの劇団、動く動く。
360度、そして五感を刺激する演出で攻めてきます。
一瞬たりとも気を抜けません。
この瞬間に立ち会えた喜びに涙がこぼれそうになり、
そしてこれから目の前で繰り広げられる、圧倒的なエンターテイメントショウが
拝見できると思うと、穴という穴から期待と興奮のフェロモンが溢れております。
そんな怒涛のオープニングから一転、物語はのっけから全力で走り始めます。
江戸というとある程度の知識はあるものの、しかしそれはほんの一部であり、
庶民の生活に近いものになると、正直未知の世界であり、
なかなか難解な当時の言葉たちを巧みに織り交ぜたセリフが機関銃のように発せられ、
置いてけぼりになるまいと、こちらは歯を食いしばっていく。
今回は喜劇。
山場は、魔法をかけられた者たちが恋に落ちるところで、発火点でもある。
ここから演者たちは圧倒的な世界を魅せる。
今回は3人の花魁(おいらん)がストーリーの中心であるが、
中でも麗菜太夫役の河合優は圧巻である。
今回のような役は彼女の真骨頂であり、追随を許さない。
台詞回し、立ち振る舞い、メイク、衣装、
どれをとっても徹底したパーフェクトな役作りで、
見ている者を完全に自分の世界に引きずり込む。
また、シリアスな場面と笑いを誘う場面、どちらも見事で、
その幅の広さはお見事という他ない。
早口で発せられるセリフも見事に自分のものしており、
的確に発せられ、我々の耳を捉えて離さない。
彼女が舞台に登場するだけで、場が華やぐ。これは舞台俳優としては、
選ばれた人間なんだと思わせられる。
また彼女のほかにも、
同じく花魁を演じた雨美(あまみ)太夫役のキタノソラも素晴らしかった。
不安定な演技をする役者もいる中で、地に足がついた演技というか、
役柄同様、場面場面をびしっと締める演技を見せる。
今回の舞台を見て改めて実感したことは、舞台役者は声が命であるということ。
これは与えられたものなので、本人の努力で得られるものではないから、
幸運としかいいようがないが、彼女の声は舞台で映える。しびれる。
難しいセリフもその魅力的な声で自分のものにしているように思える。
また安定した表情も魅力。そして、動き。舞台を去り完全に見なくなるまでの、
その表現力と集中力はお見事である。
彼女の舞台は今回が初めてだったので、別の役柄も見てみたいと思った。
花魁3人のうちの最後の一人、春美太夫役の高城ようかは、今回も安定した演技を見せる。
他の二人に比べて地味な役柄ではあるが、きちんと受身の芝居も行い、
また役柄以上の存在感をみせ、アニマルに高城ありと思わせる。
今回はこの3人が圧倒的な演技を見せるけれども、やはり思うのは、
アニマル王子は女性陣の役者が素晴らしく、また演出が巧い。
まず演出家が女性に対して、女性はこうあるべき、こうあってほしい、という揺ぎ無い理想があるのでは。
そんな役者陣だからこそ、男性陣への演技の不満が目立ってしまう。
次なるステップに進めるかはここがカギではないか。
また今回も衣装・メイクがスーパー素晴らしい。
エンターテイメントな演出にまったく負けていない。
これもアニマル王子の舞台の見所の一つだと思う。
とにかく次はどんなものを仕掛けてくるのか、楽しみでしょうがない。
早く次ぎを!早く芝居を!早くアニマルを!
次回は、2008年5月2日(金)~4日(日)で、
シェイクスピアシリーズ第2弾
「元禄ハムレット」です。
俺よ、乞う期待。
追伸
文の途中から完全にキャラが変わりましたが、
とりあえず今回見なかった人は、深く反省して、
次は絶対に見ること。
夜死苦露
よしくろ?
噂のアニマルはここに(クリックありがとうございます)
http://ameblo.jp/elegantsummer/