なんだかね、急に思い出したので、イタイ話してもいいですか?
ちなみにこのカスカス日記の前身日記でも披露したことある話です。
中学生の頃の僕は、それはもう、それはもう、365日、恋は盲目状態でした。
最初の運命の出会いは(運命って1回だけじゃないの?)、
小学生の6年の時に、市内の小学校対抗の陸上大会があって、
その時に見かけた他の小学校の子に一目ぼれ。
今でも、恋に落ちた瞬間を思い出せます。
スローモーションです。
風吹いてなかったはずなのに、風がゆっくり吹いて髪をなびかせてました。
でも、所詮、小学生。
どうすることもできず、無常にも時は過ぎ、彼女との別れの時間がきました。
名前も住所も何もわからないまま別れる二人。さよなら、陸上大会の君。
で、その半年後、中学に上がって、そこで出会ったのはまさにその子。
その時の瞬間も覚えています。
僕のクラスに中のいい子がいたらしく、ふっと顔をドアから出したその時、
またしてもスローモーション。
そのクラスの子やその愛しの君、その他数人は、やがて我が中学校を仕切る、
最強軍団(ちなみに名前は、リーダー的な人の苗字をとって「小島軍団」)になることを知るのはもうすぐ。
で、我がクラスにいたのは、軍団のリーダー、小島愛子。
彼女とは、お互い学級委員になったことで仲良くなり、
そして、僕が密かに思い続けた想いがその小島にばれ、小島軍団にばれ、
軍団から告白するように仕向けられ、いつのまにか、告白の場所までセッティングされることに。
完全に思春期の声変わりもしていない少年のピュアい想いは、
彼女たちの暇つぶしの餌食にされる状態に。
で、告白当日、軍団から「彼女、○○にいるから、早く行きな!」とせかされ、
可哀想に、とぼとぼ放課後の別棟校舎へ。
当然、心臓バクバクですよ。
そして廊下の突き当たり、理科実験室の前に、彼女はいました。
カワィィ
じゃなくて、僕にはやらなければいけないことがあったんだ。
その彼女も、小島軍団の一味。
待たされていることにすでに苛立ち気味なようで、
第一声は、
ハニー「何の用?」
僕 「すいません」
ハニー「すいません、じゃなくて、何?」
僕 「いやーあのですねー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
で、そこからまさかの無言タイムが始まり、多分30分ぐらいは無言に。
今考えれば、凄いよね、30分て。
相手にしてみたら、「何の用事?用事はなに?」っていう言葉を発するしかないわけですよ。
もうこの状況は、相手(キャス)の言葉待ちなわけで。
で、いい加減しびれを切らした相手は、
「何にも言わないから帰るよ?」と発されました
もうこうなったら、言うっきゃナイト!!!!
俺の中の男よいま目覚めよ
で、僕は全身の勇気を振り絞って、言ったわけですよ。言ってやったわけですよ。
僕と結婚して下さい!!
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
はて・・・
はて・・・
結婚?
いま僕、結婚って言ったよね?
僕って今中学1年だよね?
完全に、何かといい間違えたよね。
た ぶ ん
『僕と付き合って下さい』
が正しい言葉ですよね。
キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
プ、プロポーーーズしちゃったYO
どうするYO
どうすればいいんだYO
アチャーーーーーーーーーーーーーーー
でね、ハニーはね、少し時間を置いてから、
爆笑したわけですよ。
でね、でね、ところがね、ハニーったらね、
涙流しながら死ぬほど笑ったあとに言ったんですよ。
ハニー「結婚は無理だけど、いいよ付き合ってあげる」
って。
完全に上から目線で、その後の二人の立ち位置が手に取るようにわかるけど、
でもね、この二人めでたく、くっついちゃったわけですよ。
僕、13歳にして勝ち組に。
で、ハニーは、「じゃあ私とりあえず教室戻るから」って言って、
その時も笑いをこらえて微妙に肩震わせながら、猛ダッシュで走りさっていきました。
で、ふぅっと下に座り込んだときに、
遠くで、ハニーが、
あーたーしープロポーズされたんだけどぉぉぉぉーーーーーーー
って誰かに(恐らく遠くにいる小島軍団に)大声で叫んでるのが聞こえたってわけ(泣)
あーーーー終わったーーーーー僕のピュアな中学生生活、終わったーーーーーー
明日からみんなに徹底的にネタにされるんだろうなーーーーーーと
この絶望感。
そうじゃなくても混沌とした思春期の脳内はさらに支離滅裂な思いに悩まされることに・・・。
負けないこと投げ出さないこと逃げ出さないこと信じぬくことだめになりそうな~ときそれが一番大事~負けないこと投げ出さないこと逃げ出さないこと信じぬくこと涙みーせてもいーいーよそれを忘れなければー負けないこと投げ出さないこと逃げ出さないこと信じぬくことだめになりそうな~ときそれが一番大事~負けないこと投げ出さないこと逃げ出さないこと信じぬくこと涙みーせてもいーいーよそれを忘れなければー負けないこと投げ出さないこと逃げ出さないこと信じぬくことだめになりそうな~ときそれが一番大事~負けないこと投げ出さないことげ出さないこと信じぬくこと涙みーせてもいーいーよそれを忘れなければー
「それが大事」エンドレスリピート状態で僕の脳みそはぶっ壊れました。
そして、案の定、その日の下校時から、完全にネタ提供者として、
いじられまくることに・・・・・・・・・・・
嗚呼、バラ色の日々はどこへ・・・・・・