今日ね、ご近所さんのおじいちゃんが亡くなっちゃった・・・
90歳になるんだけど、家事もお買物も自分で何でもやっちゃう
スーパーじいちゃんでした。
以前から夕飯に作ったという煮物やらを持ってきてくれたりする
ご近所付き合いをしていたおじいちゃん。
奥さんがちょうど1年前に滞在型の老人ホームに入居してからは
夕飯を済ませてから良くわが家を訪ねて来てました。
子供がいなかった夫婦だったから、2人でいた空間に突然ポツンと
1人になっちゃったのがきっとすごく寂しかったんだろうね。
週に1回、多い週だと3回くらいは来てたような気がします。
他愛のない話をしたり、奥さんとの馴れ初めを話してくれたり
昔のことを話してくれたりと、いろんな話をしてくれました。
6月だったかな?
おじいちゃんが体調を崩して入院しました。
1週間くらいで退院してきたんだけど、体力が落ちてしまったようで
身の回りのことをするのがしんどくなってきたみたいで、お願いの
電話が頻繁にわが家にかかってくるようになりました。
「お昼ごはんを作って」
「○○が食べたいから買ってきて」
「夕飯に○○が食べたいから作って」
「ちょっと家まで来て」
おじいちゃんの食事をうちのママンは1週間作って持って行ってました。
このまま続けるのは難しいし限度があるし、専門の介護ヘルパーに
来てもらったほうがいいよね、、、って家族で話しました。
そして、そのことをおじいちゃんにも伝えました。
数日後、おじいちゃんの家に介護ヘルパーさんが来るようになりました。
ヘルパーさんが来るようになってからは毎週1回は必ずあった訪問が
2週間に1回、1ヶ月に2回か3回と減っていきました。
夏になって、ほとんど遊びに来ることもなくなりました。
久しぶりに来たおじいちゃんは「暑くて出歩くのがしんどい」って言ってた。
そして2日前の土曜日。
蒸し暑いお部屋の中でおじいちゃんはぐったりと倒れていたそうです。
近所のおばちゃんがお部屋を訪ねて偶然発見したみたい。
急いでヘルパーさんに連絡して来てもらって、おじいちゃんは病院へと
連れて行かれました。
入院するかと思ったのに、おじいちゃんはタクシーで帰ってきました。
手には夕飯の幕の内弁当を持って。
一緒に病院へ行ったヘルパーさんが言うには、診察してもらった医者から
「軽い脱水症状だから水分をたくさん取れば大丈夫」
って言われて帰ってきたらしい。
亡くなった今日知ったことなんだけど、栄養剤の点滴すらしてくれなかったんだって。
連日の暑さで食欲もなくてごはんも食べてなかった90歳にもなる高齢の人だよ?
普通だったら「ぐったりして元気がないので点滴を・・・」って言わない??
ヘルパーさんを攻めるのは良くないかもだけど、
一言そこで医者に言ってくれてさえすれば助かってたかもしれないのに。
医者もおじいちゃんの容態みてなんとも思わなかったの??
どうしてなんの処置もせずにそのまま帰したの??
疑問でならないし、問い詰めて聞いてみたいよ。
今日は念のために朝から病院に診察に行く予定だったみたいで、
早い時間にヘルパーさんが来たら・・・
おじいちゃん、テーブル近くの床の上で冷たくなってたんだって。
テーブルには手付かずの幕の内弁当があったんだって。
なんだか想像しただけで泣けてきちゃって。あたし。
どんなに寂しかっただろうって。
どんなにしんどかったんだろうって。
ほとんどなにも食べてなかったみたいだからお腹空いてたんじゃないかな?
お弁当食べたかったけど、ひとりでは食べれなかったんだよ、きっと。
誰か側にいてあげてれば。
うちの家族の誰かが様子を見に行ってれば。
それ考えたら悲しくて悲しくて、、、、今も涙が止まりません・・・
ママンが言うにはおじいちゃんは少し自分の体に過信しちゃってた
部分もあったかもねって。
自分の思ってることは何でも言うおじいちゃんだったから、今回のことも
きっと大丈夫っていう考えがあったかもねって。
はぁ。
なんだかとっても悲しくてやりきれません。
きっとママンもパパンも同じキモチだと思うけど普通に振舞ってます。
でもさっき、夕飯のときにおじいちゃんの話をしたら2人して
しんみりと黙っちゃった・・・きっと2人もとっても悲しんでいるんだよね。
奥さんは少しボケちゃってるからきっと旦那さんが亡くなったって言っても
理解できないんだろうな。。。
それってとってもとっても悲しいよね。
おじいちゃん。
もっともっと優しくしてあげれば良かったよ、ごめんね。
もっともっとお話聞いてあげれば良かったね、ごめんね。
おじいちゃん。
安らかに。
どうか安らかに眠って下さい。
がんばり屋のアクティブなおじいちゃんだったから
天国でゆっくりしてください。
おじいちゃん、ありがとう。
さようなら、おじいちゃん。