ここぞの「脳のリミッター」外し方 | カッコイイおじいを目指すランBAKA院長のトレーニング診療日誌

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ウルトラランナー・トライアスリート院長の加齢と闘うドタバタ奮闘記

今回は『脳のリミッター』の外し方について。

以前、一流アスリートの話しで聞いた事があります。

「本当の敵は自分の頭の中にいる」

 

「自分の能力の発動に抑制を掛ける意識」とか

「できる事をできなくさせる潜在意識」が私の印象です。

 

                  < 見沼代用水沿いの河津桜 >

 

さて、先日の土曜日(3/13)の練習は『室内自転車トレーニング』

強い雨だったので『ローラー台(室内バイク練習台)』を120分。

乗り始めると「今日は軽い。よし!チョットだけちゃんとやろーか。」

 

お話の前に、ローラー台練習での私の数字を知っといてね。

今年1/3~2/7間にローラー台/5回。練習時間は60分か120分。

 

*平均時速   →29,8~30,4㎞/h(大したことない)

*最大瞬間時速→33,4~35,0㎞/h(全然大したことない)

 

12月~1/31は『マフェトン理論』による低心拍トレーニング期間中

だったので心拍数を130以下に抑える条件のため、こんなに遅い数値。

(因みに、2/7は、疲労のため上げられなかった)

 

で、2/14からは、制約外れたのでガンガン。

T=練習時間、A=平均時速、M=瞬間最高時速

①2/14:T=。60分・A=32,0㎞/h・M=69,8㎞/max・距離32,0㎞

②2/20:T=120分・A=33,8㎞/h・M=69,1㎞/max・距離67,7㎞

③2/28:T=。60分・A=31,4㎞/h・M=69,5㎞/max・距離31,5㎞

④3/07:T=120分・A=31,9㎞/h・M=69,5㎞/max・距離63,9㎞

 

しかしどうしてもこの間、瞬間最高時速が70㎞に乗らない。

私のローラー台は3本ローラーなので、走らないと倒れます。

 

3本ローラーは、最高時速のためにガーッと回すと

ふらついて怖いので、どうしてもリミッター掛かります。

 

               < 大宮第2公園の桜 これ1本だけ満開 >

 

さて、走りながら目標を考えます。

①瞬間最高時速70㎞行きたいなー。(根性で行けるかも…)

②平均時速35㎞=2時間で距離70㎞走りたいなー。(これ大変)

 

乗り始めて約10分、身体が温まって時速31~33㎞/hに上がる。

20~30分で33~35㎞/hに、さらに上がります。

30分過ぎると33~37㎞/hが続くようになる。

60分時点で『平均時速31,8㎞/h位』(いつもより早い)

「これ、距離70㎞行けるかも!」(脳のリミッター外れ始める)
 

残り60分、ここで急に上げると潰れます。

90分経過、「距離70㎞はちょっと厳しいので距離68㎞に下げよー」。

この段階で、時速37~40㎞/hで走ってます。

脚に軽い疲労、それほど辛くはないけれど、脳が少しリミッターを掛けてくる。

 

問題は、残り30分の『モチベーション/動機付け』をどう保つか?
30分間全部の緊張はもたない→耐えられる辛さで現状維持か?

この段階で、時速37~42㎞/hで走ってます。

 

1時間40分時点で『平均時速33,4㎞/h』、距離69㎞は行けるかも。

1時間45分時点で、1回目の『瞬間最高時速』にチャレンジと決める。

 

『瞬間最高時速』にチャレンジすると、疲労で一時的に速度が落ちます。

けっこう脚に疲労あるので、何分で速度を戻せるか…?
まあ、迷っていても仕方ない、「どうせやるんだから。」

 

1時間45分、チャレンジしてみるも『68,5㎞/h』と70㎞に遠く及ばず。

何とか1分程で元の速度帯、時速37~42㎞/hに戻す。

しかし、かなり脚が重い状態。

 

               < 大宮第1公園ほぽつぽつと咲き始め >

 

1時間50分経過して残り10分、

【走行距離62㎞過ぎ/平均時速34,8㎞/h/瞬間最高時速68,5㎞/h】

いよいよ正念場で考える。「距離69㎞は間違いなく行ける。それなら…」

 

問1・「もう一度瞬間最高時速70㎞/hにチャレンジすべきか?」
→元の速度帯に戻すのに手間取ると、距離70㎞は不可能

 

答え・「やらずに終われないでしょう。やるなら今!」

スタート!全集中・激回し。3秒で超高速回転

ハンドルを強く握らず軽く持ち

さらにハムストに集中して一瞬だけ最高回転

ペダリングを緩めてサイクルメーターを見ると…

[71,1]よし!

 

脚はメチャ重。しかし脳は今の結果に満足しているため

まだリミッターを発動していない。「まだ行ける。」

今回も、何とか1分程で元の速度帯、時速37~42㎞/hに戻す。

「キツイ…」、呼吸はかなり荒れている

 

問2・「走行距離70㎞走るには、意識を何処に設定すべきか?」

 

選択肢①・残り10分を『時速40㎞/h以上で回す』

→経験で自分は『40㎞/hはキツイ』というイメージあるため多分2分もたない。

 

選択肢②・残り10分で『平均時速35,0㎞/hに乗せる』(その時点で34,8㎞/h)

→これ行けるかも。でも平均時速が[0,1㎞/h]変わるのに時間が掛かる。

変化しない事で緊張感が切れるかも…

 

選択肢③・残り10分で『距離計を見て7㎞弱走る。』

→数値がクルクル変わるので緊張感が切れない。よし決定!

 

サイクルメーターの速度が40㎞/h以下に落ちないように回す。

これまで、ただ『40㎞/hで走ろう。』と思うと100%挫折してきた。

意識を変えるだけで、苦痛・キツイを感じなくなるので不思議。

 

距離計が『66,5→66,6→66,7』と変化するのを見ると

脳は達成感を感じて、「もっと早く数値を変えよう。」と疲労感を作らない。

速度は『42~44㎞/h』を保つ。(驚異的)

 

一度だけ『時間計』を見ると『1時間58分』…ギリギリか無理か

残り2分弱、呼吸はかなり荒いが、脳は疲労を作らない。

さらに上げて『45~47㎞/h』を維持しながら(スゴイ!)

画面を『時間計』に変えて、『2:00:00』でペダリング終了。

 

結果を見ると

【走行距離70,01㎞/平均時速35,0㎞/h/瞬間最高時速71,1/h】(^_^)

 

 

脳がリミッターを掛けるのは「自分(脳)が生存するため」

脳が生存に必要な『血糖値&血中酸素濃度』を

筋肉に消費されないよう『苦痛』を作って

運動を停止か低下させようとします。

 

しかし、脳は『達成感・満足感』というご褒美を感じると『疲労』を作りません。

私の脳はこれまで何度も、『頑張った後は達成感・満足感がもらえる。』

というご褒美を知っているため、今回もご褒美を期待して

開始10分でアドレナリンを出し始めました。

 

後は、緊張感が途切れないように、どう刺激を与え続けるか。

ずっと緊張感はもたないので、どこで緩めるかコントロールします。

 

マラソン後半~終盤でも、「あと7㎞走れば終わる。」と考えるか

「あと30分走れば終わる。」と考えるか

どっちが苦痛を作らないか選択します。

 

さらに、丁度いいペースメーカーや仮想ライバルを見つけられれば

心が燃えて、最高のレースが楽しめます。

是非試してみてください。

 

【先週のトレーニング】

03/08(月):休 み

   09(火):ウエイトトレーニング

   10(水):ラ ン・10,1㎞/58分59(5:48/㎞)

   11(木):ラ ン・16,2㎞/1時間33分53(5:46/㎞)

   12(金):休 み

   13(土):バイク・ローラー台120分:距離70,01㎞/平均時速35,0㎞/瞬間最大時速71,1㎞

   14(日):休 み

 

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                        【腰痛・膝痛 さいたま市北区 ふく山接骨院、福山眞弘】