ちょうど産道を通り世に出てきた所に
七雄兄さんが学校から帰ってきた様子を見せて
生まれたての私と目をパッチリ合わせました。
顔に被ったままの膜を取り払っていたら
勇太郎兄さんが海から戻ってきて
「この石頭」
と言っていました。
先に産まれた生まれたての赤ちゃん２人を３才の幼児に持たせた大人の気が知れませんが
「よく抱えて外へ連れ出せたなあ」と感心しつつも「投げ捨てた」と言う言葉は苦痛な印象を与えますね。産後のお母さんには申し訳ありません
でもフェンス網に浮かぶ産まれる直前の私の姿を視て「アミ」と言うなんて
勇太郎兄さんが兄で無くてもパワフルな幼児であった証拠です。
私は以前に『父親力』と言う書籍について書きましたが
両親の意向が全く理解できないまま今を過ごす悲愴感を抱く代わりに
実のお兄さん達に次々出会えて
ホッとしていますよ。
