年末読んだ本。第2弾。
- 向山型算数をつくる「基礎の基礎」パーツ100 (役に立つ教育技術 いくつ持ってますか)/西田 裕之
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これです。
向山型算数ってご存知でしょうか?
向山型算数とは、向山洋一氏が確立した
「教科書どおりに教える」指導法です。
スポーツや音楽と同じように、
1.「基本型」 解き方を教わる
2.「練習問題」 教わったとおりに練習する
3.「計算スキルをみがく」 練習問題で実践
の3段階で45分間を構成する方法です。
小学校で取り入れているところ多くなっているのでは
ないでしょうか。
(うちの地区は違います。水道方式・百マス計算が多いです)
失礼ながら、向山型のすべてがいいとは思いませんが
共感する部分も多々あります。
間違いの×のつけ方、4月にノートの書き方を教えることなど
私が小学校の先生にしてほしいと思ってることも重要視されてます。
また、こどもの「待って(黒板消すの待ってなど)」につきあわない、
時間を守るなどといった考え方もとても好きです。
だから、向山型の資料は結構読んできていますし、
参考にさせてもらっているところも多分にあります。
ちなみに、向山型の好きじゃないところはというと、
1つは、基本をまず、教えるということ。
私としては、解き方を教わるのも大事と思ってます。
算数に苦手意識を持つ子や障害がある子の場合は
それが一番有効だと思います。
が、ある程度の基礎力を持った子の場合、
「まず挑戦してみて、なにか法則を発見する機会」を
つくってあげるのもいるんじゃないかなと思うんです。
発見できなくても、「どうしてこうなるの?」「どうやったら
できるだろう?」などと今現在自分の持ってる力をどう使えるか
考える練習をする機会って必要だと思うんです。
2つめは、基本を守らせる・補助計算を必ず書かせるといった
型にはめた方法をとらせるところ。
私だったら、効率のいい方法を見つけたらさせてほしいし、
必要ないことは削りたい。
もちろん、ミスが多いなら、必ず書けですけど。
この2点がおおきなところかな。
もちろん、実際に授業をうけたわけではなく、資料を読んでいるだけ
なので、実際は、もっと柔軟なのかもしれません。
この本は、実際に分数や割り算をどう教えるかなども書いてあって、
家庭での指導でも役立つことが多いと思います。
小学生をお持ちの方は、ぜひ読んでみられてはどうかと
思う本です。