夫さんはときどき、すごく もったいつけて話を進めることがある。
本人としては 「オチ」 をつけるために じらしてるんだと思うけど、
実際のところは 簡単に読めそうなオチだったり、うっかり途中でオチを言ってしまったりするので、
『盛り上げ下手』 『話し下手』 の感はいなめない。
先日、夫さんの職場で 社内のいろんな工場から人が集まる 勉強会があったそうだ。
夫 「びっくりしたよ~、勉強会の入り口を遠くから見てたらさあ、
こっちをやけにチラチラ見てるなあと思ってさあ…」
私 「うん、うん」
夫 「まさか、まさかと思ったんだけど、目が合った瞬間に ニヤッて笑われてさあ」
私 「うん、うん」
夫 「あっ来る!来る来る来る!うわーっ、やっぱりか~って思って」
私 「うん、うん」
夫 「で、こっちに向かって 『よう!』 って声をかけてくるから、
やっぱりオマエか~って思ってさ~、 ホントにびっくりしたよ!」
私 「ふうん……。」
夫 「……………。」
私 「…………で、誰だったの?(゚Д゚)」
要は十数年ぶりに 同期入社の人と再会し、短い時間ながらいろいろ語り合ったと言うことらしい。
夫 「……でね、そいつは これこれこういうやつで、 こんなことがあったんだけど……」
私 「うん、うん」
夫 「○○工場、分かる?海のほうに行った、あそこね」
私 「ああ、結婚式場選ぶときに その工場のとなりの式場も見に行ったよね」
夫 「今は○○工場でこういう仕事をしててね、今日は別の人の代理で来たんだって」
私 「うん、うん」
夫 「で、会社もそんなに遠くないし、駅も近いから、よかったねって話をしたんだ」
○○工場は、駅からけっこう遠い。
私 「へぇ~……。」
夫 「……………。」
私 「……で、 駅から近いのは、なんなの?(゚Д゚;)」
夫 「そいつの家。」
そこまで仕事や会社の話ばかりで、プライベートに関する単語が出たのはそこが初めてだった。
とうとう もったいぶりすぎて、メインを出さずに話しを終了させるようになってしまった…。
どうやらひよ子は、聞き上手にはなれないみたい。
悪いけど、今度からはオチを待たずに 途中でどんどん質問することにさせてもらうことにするよ。