業界の変化
うちの会社、最近新しい人を雇おうとインタビュー(面接)をガシガシやっているのですけど、
ちょっと興味深い現象が起こってて、メモ。
インタビューを始める前に、まず高校生が3人、Work experience(職業体験)に来ていて、
それがね、黒人の女の子と男の子、白人の男の子だったんですよ。
普通じゃない?ってイギリスに住んでる方は思うかもしれないんですけど、
案外、建築業界って保守的でして(批判されているんですけど)、人種と性別がかなり偏っておりまして。
まあ、要するに白人男性が圧倒的に多いんですよね。
白人女性でトップにいる方は、結婚されてても子供がいないってパターンも多く(これはどこも共通かな)
ちなみに、大学の同期の女の子はアーキテクトの資格を取る前にキャリアチェンジした子ばかり。同期でアーキテクトになった女の子はあまりいないです。
現在イギリスで、日本でいう1級建築士登録しているのは、圧倒的に男性が多いという現実。
中々のボーイズクラブです!
ただ、年々変わって来ているなって感じはしてました。
私のちょっと上の世代から(今の40半ば)、子供を持つ女性アーキテクトが増えて、男性の方も奥さんと共働きで育児分担。
肌が濃い色の方もチラホラ増えました。(インド系含む)
ただ、やっぱりたどり着くまでが長い資格なので、女性は途中で辞めちゃうパターンが多くて、女性が少ないのは相変わらずかな。
結婚出産を考えると、やり辛い職業です。
それも、つい最近始まったApprenticeshipsっていう制度で、大学院にフルタイムで通う必要性が無くなったりと、資格取得への道が拡がったのもあるのか、所謂ソーシャルモビリティーってやつが拡がったせいもあるのか、ワークエクスペリエンスに白人以外の子が来た!っていうのは、変化だなぁ、と。
で、
その後、まずはジュニアレベルのアシスタント(新卒含む)の採用インタビューが始まって、偶然、名前のリストを見たんですけど、なんと白人な名前が少ない!!
黒人っぽい名前と、あとは中国系の名前ばかり。
(香港人って今特別に就労ビザ取れるんですよね?)
そこでも大きな変化を見ました。
それでね、次にちょい上のレベル(院卒、資格取得後すぐくらい)のインタビューが始まって、まだ5人くらいしか来てないみたいだけど、
そしたら今度は白人ばかりなの!
逆にビックリしたわ
私の5つ〜10こ下くらいかな
その辺では、まだミックスされてないってことなんだろうな。
クライアント側、大手のデベロッパーの方が、ぶっちゃけ白人男性率が高かったのですけど、そこにインド系や中国系の若い男性が混ざるようになって、白人の若い女性も増えています。
パブリックセクターだと、黒人率高いです。特にロンドンのカウンシルとか。(公営住宅の設計の時)
仕事相手のエンジニアにも女性が増えたし、中国系の女性が急激に増えた気がします!
10年後はきっとちょっと違った景色になっているのかもなぁ。
うちの子供たちが大人になる頃には、女性だとか、肌の色が違うとか、もっと関係なくなってるといいな。
それと、某ロンドンの大学の有名建築学部で先生をしている友人に聞いたのですけど、
今時の建築学生は、図面をオールドファッションド(古臭い)と言って描かないそうです
どこに就職するつもりなんでしょうか....
図面があるから、建物が建つのだよ。
そりゃ、今時の図面は確かに3Dで起こすのだけど。
一回、現場のリアル話しに来てよって、その友人にお願いされてて笑
事件は現場で、ってやつですね