ナーサリーと日本人ママ | HiyOkO dAys

ナーサリーと日本人ママ

子供が生まれて、仕事に復帰して丸6年くらい、色々いっぱい考えることがありました。
私はイギリスでしか働いたことがないのですが、想像していたよりずっと共働きがしづらいということは、最初はすごくビックリしました... 。(まずはナーサリー代がバカ高いヽ(;▽;)ノ)

だからなのか、案外フルタイムで働いているママは多くない気がします。
小学校に上がってから特にそう感じました。
パートタイムか、時間に自由のきくフリーランス、専業主婦が圧倒的に多い感じ。
イギリスの学校、お休み多いですからね..
フルタイム会社員にはめちゃくちゃ辛いです。


さて。
私の場合の話ですが、イギリスで暮らすと多少は避けて通れない日本人ママ友との話を少し書いてみたいと思います。
ちょっとした愚痴ですので、興味がある方だけどうぞ(^^; 


* 私がここでいうナーサリーは、3歳以下の子が入るナーサリーです。
公立はあっとう間に、世帯収入で優先順位が決まり、定員もいっぱいになってしまいます。
それだと、仕事復帰に合わせて入れられないので、息子は0歳から私立のナーサリーに入っていました。
(あ、日本だと4月から復帰が多いみたいですが、こちらでは自分が好きなタイミングで戻ります)

ちなみに、イギリスでは、3歳以上は週30-15時間タダで通えます。(但し、空きがあれば)


*追記ですが、ナーサリー代は、週5で月1500ポンド前後が相場です。(20万円越え)
公立に入れたとしても、3歳以下で、世帯収入によっては、同じくらいになるようでした。今はどうなんでしょう?



私は、息子が7ヶ月でパートタイムで仕事に復帰して、1歳ごろにフルタイムに戻ったので、それまではそれなりに日本人ママの集まりにも参加していたんですが、それ以降は、すっかり疎遠になりました。(そもそも会えないし)

その中でも、割合近所に住んでいる人達とは、細々と連絡を取ったり、年に数回、近所で会うこともありました。
時々、大きいイベント事(ピクニックとか)があると、繋がりのあるママ友が誘ってくれたりして、年に1回、2回くらい?は、日本人ママ(と子供)の集まりに参加することもありました。


そういう時に、よく言われたのが、「仕事があって羨ましい」とか、「ナーサリー代を払えるだけの収入があって羨ましい」とか... 
まぁそういったことです。
私がいない時に、なぜか私の話題が上がって、「ナーサリーに預けて働くなんて楽でいいよね」って話題になったこともあったそうです。(教えてくれた人がいた(ー ー;))

ちなみに、「羨ましい」って言ってたのと同じ人達です。




私、この仕事しかしたことないんで、他の業種はよくわからないのですが、
事務職やサービス業などだと、ナーサリー代の方が高くつくらしいです??
私の友達が、復職して、旅行会社(日系)で働いていますが、ナーサリーはとても払えないからと、義理のお母さんに見てもらっています。
そういう手伝ってくれる人がいないと、大変みたい。

でも、私の専門職だって、ある程度まで行かないと、ナーサリー代は難しいです... 
それを見越して、妊娠中に、日本でいう一級建築士を取ったんです。(詳しいことはこちら)
(妊娠前からやるつもりで準備はしてて、妊娠がわかって、辞めようかとも思ったんですけど、思い切ってやっちゃいました。今にして思えば大正解。)
ちなみにそれを取る前は、アーキテクトとは名乗るのは、法的に許されず、単なるアシスタントなのです。
なので、お給料も結構違うわけで... 
当然、仕事量も責任も増えますが。


私は12歳から海外生活なので、息子ほどネイティブじゃないですが、英語は不自由ではありません。
だから、「あの人は英語が出来るから、待遇のいい現地の会社で働けるんだ」って思っている人もいるようでした。


英語がいくら出来たって、それだけで出来る仕事じゃないですし... 
それに、マタニティーを取って復帰した会社より、高待遇の会社に転職したりもしました。(給料アップ!!ナーサリー代大変だったから〜(*_*))

「楽だ」って言われるのはいいんです。
実際、自分である程度コントロールがきく仕事は、育児より楽と感じていました。
専業主婦で、家で2歳〜3歳の子の育児をしている人の方が大変だ、とは常々私も思っていたので。

それに、みんなソロソロ外に出て働きたいと思っていたようですが、ナーサリーが高い、一杯でもう入れないなどの理由で難しいようでしたし。



でも、私がその時働けていたのは、私なりに長年努力して、計画して来たわけで、
彼女たちが言う「仕事があって羨ましい」「ナーサリー代が払えるくらい収入があって羨ましい」は、ちょっと違うんじゃないか、と思ったんですよね。
ナーサリーだって、妊娠中から探して、予約して、高いデポジットを払いましたもん。
仕事に復帰するんだって、強い意志がずっとあって、計画して、
復帰後のナーサリー代をどうにかするために、資格も取りました。

実際復帰したら、やっぱり金銭的に辛かったので、もっといいお給料の会社に移籍しました。
移籍するには、作品をまとめて、面接に行きますし、採用後も3ヶ月は試用期間で、ダメだと思われたら速攻でクビです。


ま、何事も、他人は側面しか知らなくて、全体なんてわかんないわけだし... 
どんな努力や苦労があるかなんて、見えないですもんね。


私がいない時に「楽でいいよねー」と言っていたと聞いて、日本人ママ達とは、それ以来すっかり疎遠になりました。
ナーサリーの友達との交流が増えたのもあるんですけどね。


本当に、「楽」発言は別にいいんですけど。
でも、楽して「楽」してるわけじゃないので... 
(あと、仕事をなんだと思ってんだ( ゚д゚)とも思いました... )

再び、ナーサリーかぁ、と考えると、なんだか思い出してしまったエピソードでした。

今回は、日本人のママ友付き合いはしないと思います。マタニティー中も、日本人ママの集まりとか、行かないつもりです... 。
どうせすぐに仕事に戻るし、そうしたら結局疎遠になる。
また、ナーサリーのお友達との付き合いですぐに忙しくなりそうだし... 

息子の予定にも忙しいだろうし。

でも、下の子にも日本人のお友達作ってあげたいかなーとは思うなぁ...