一般的な構造だとこう

開くとこう

ですがこのプラーボルト、結構邪魔なんですよね。

配管の自由度を削ってくるのが一番しんどい。

なければ1サイズ小さくできるとか結構ある。

ねだやしぶつけたい。

ぶつけてみました。

ストップボルトはランナストリッパプレート(以下RSP)の動作制御があるので消せません。

じゃあどうやってRSPを動かすか?

バネでいいんじゃない?

取付板‐RSP間に、ランナロックを切るための短い高加重バネと、RSPを押し切るための長い弱めのバネを入れる。

ただこれだと動作順が変わっちゃうんで

裏側、RSP‐型板間に動作順制御のためにバネを入れる。

解放状態だとバネ落ちちゃうんでちょっと工夫。

 

密着状態

解放状態

バネの初圧はかけないように。

ストップボルトが緩むか千切れる。

こんな感じに。

余裕のある横のスペースを使って、プラーボルトが無い分縦のスペースを楽に。

あとストップボルトを逆向きにしてます。組みバラしが楽になる。

 

ではちょっと詳しく説明。

プラーボルトをバネに変えちゃって大丈夫かってことですが、そもそもプラーボルトの引張力はPL面型閉じ機構の力に依存してます。

なので、型閉じ力と同程度のバネ力であれば問題ないはず。

むしろ直接押す分、発揮値は強いんじゃないかな。

 

力関係ですが

ゲート切断力(最大引張応力) < ランナロック保持力 < 取付板‐RSP間バネ < RSP-型板間バネ (+ランナロック保持力)でないと正常に動かない。

 

例を挙げると

ゲート切断力2000N(PBTガラス30%で140N/mm2くらい ゲート径2㎜(3.14㎜2)×4点×140 = 1750N)

ランナロック3000~4000N

取付板-RSP間バネ5000N(SWH20-20の4mmたわみで950N×4コ+SWR21-25の10㎜たわみで235N×4コ)

RSP-型板間バネ(SWH20-20の2㎜たわみで490N×8コ(※最大設定たわみ-2㎜で計算。後述)+ランナロック3000N

 

 

密着状態

 

 

 

ちょっと開いてゲートが切れた状態。

ゲートが切れるまで取付板-RSP間バネ < RSP-型板間バネ + ランナロックでなければならない。

 

 

ランナロック切れて終わり。

 

 

完璧じゃん。

と思いきや、設計上重大な問題があるのですが、それを記すにはこの余白は小さすぎる。

 

終わり。