maigo部屋で煮詰まりそうになると、歩きに行く。小銭と、鍵と、iPodをポケットに。大きな道から、小さな路地へ。花の香り、触れる空気の温度、すれ違う人の声、どこかのごはんのにおい、色んな香りや感覚や今日あったこと、昨日あったこと、遠い記憶、そんなものが絶えずやってきては、目の前の景色に帰ってきたりする。迷子になって歩く。知らない人、知らない景色、どんどん歩くどんどん過ぎて行くそうしてまた、大通りに出てくる。最後は、自分の足音が、よく聴こえてまた、この部屋に帰ってきた。