義妹の最期 | プリンの冒険

義妹の最期

おはようございます。

義妹は2月19日亡くなりました。

危篤と言う知らせで息子と駆けつけ

ましたが、既に意識はありません

でした。

死の前兆である下顎呼吸が始まって

いました。通常、これが始まると

24時間程度と言われています。


病院はホスピスでしたので、

病室と繋がった和室が一部屋

付いています。

18日の夜は息子と私でそこに

泊まりました。

意識のない義妹は絶え間なく、

声を上げ続けます。

お隣の病室からはやはり最期の時を

迎えているのでしょう。

「お父さん」「お父さん」と言う

ご主人を呼び続ける悲痛な叫びが

夜通し聞こえ続け、ほとんど

眠れませんでした。


19日が明け、義妹の下顎呼吸は

そのままですが、手足の先が冷たく

なって来ました。

朝は足先だけにあった斑点が

踵、足首まで増えて行きます。

(心臓の動きが低下して、血が末端

まで巡らないからです)


昼過ぎには血圧も測れなくなり、

脈も微弱過ぎて触れません。

激しく音を立てていた呼吸も

いつの間にか小さくなり、やがて

止り始めました。

そして15時過ぎに最期の呼吸をして

義妹の身体は静かになりました。


側には私、息子、従姉妹の方

4人で見守っていましたが、

誰も泣きませんでした。

悲しくないわけではなく、最期の

戦いを終えようやく楽になったん

だなぁとほっとしたからだと

思います。皆んなで口々に

よく頑張ったね、ご苦労様

そう声をかけました。


命の誕生を見守るのは幸せですが

生を終える戦いをただ見守るのは

正直辛かったですね。

今はただ、義妹の魂が無事に

天国へ行けますように。

兄にあたる私の主人と、あの世で

再会出来ていればいいなぁと

思っています。