2025年 第6戦 最終日「KKT杯バンテリンレディス」 | ひよこきんぎょのJLPGA(日本女子プロゴルフ)ツアー観戦記

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菊地絵理香選手を中心に、女子プロゴルフツアーの試合レビューを書いていきます。
選手全員を尊敬しています。ですが、文中は基本的に敬称略とさせていただいています。どうかご理解ください。

 ついに、ついにその時が訪れた。

 

 最終日、6番で単独首位に立ってから、一時は小林夢果に並ばれるも、サンデーバックナインの連続パーセーブで首位を死守。特に17番の5mは、外したらバーディの小林と1打差で最終ホールを迎えなければならない、それはそれはしびれるパットだった。

 

 「今日は負けない」


 そんな思いがパターに宿り、神がかりのようなパッティングでことごとくピンチをしのぐ。

 佐久間朱莉の悲願はすぐそこまできている。

 

 2位と2打差で迎えた最終18番パー5。3打目が3mに寄ったところで少し顔がほころんだ。

 どんなことを考えているのか。昨季の惜敗シーンが頭に浮かんでいるのか。いや、きっと目の前のパットを決めることだけを考えているんだろう。あと3回打っても優勝なのに、バーディパットを入れようとしているんだろう。

 

 

 

 

 見ているこっちが勝手に今までの惜敗シーンを回想しているうちに、佐久間朱莉は見事に初優勝を飾ってみせた。

 

 

ウイニングパットを決めバンザイの朱莉ちゃん、よかったね

 

心配そうに見つめる桑木

 

 

 心友の桑木志帆が、佐久間を祝福にグリーン脇で待っていた。

 「おめでとう」よりも「待ってたよ!」という気持ちが本当のところだろう。

 

 これで今季JLPGAツアーを引っ張っていく「飛車」「角」がようやく揃った。
 

 

大桃ちゃん、それにしても惜しかった……。18番は「なんだかなー、もう入れよ!」と思ったという(笑

 

 

 ほか、最終日の上位はこう。

 

 大桃ちゃんがナイスプレーだったが、あの2つが入っていれば……琴の字も粘ったが15番で万事休す。小林夢果のショートゲームが格段にうまくなっている。まだまだ進化は止まらなそうだ。ルーキー賞に徳永歩。課題の最終日をクリアしたその先に初優勝は見えてくる

 

 

最後に堀琴音の凛としたショットを一枚。7番バウンスバックを決めて気合いが入ったところである