2024年 第7戦「KKT杯バンテリンレディス」 最終日 | ひよきんのJLPGA(日本女子プロゴルフ)ツアー観戦記

ひよきんのJLPGA(日本女子プロゴルフ)ツアー観戦記

菊地絵理香選手を中心に、週中には試合プレビューを、週末にはレビューを書いていきます

※記事中の人名はすべて敬称略とさせていただきます

 6番、1mのボギーパット。ボールはカップをくるりと回って外へ。

 昨季初優勝の4月から半年以上勝てなかった期間、明愛のこんなシーンを何度見ただろう。

 1mが鬼門なのは意識の有無にかかわらず、本人も認識しているはずだ。

 「いやな距離だな」

 そんな声が聞こえてきそうなボギーパットだったが、いやな予感が的中したかっこうだ。
 

 スキを見せた明愛に襲いかかるのは、初優勝という極上の“エサ”を前に、今季これまで何度もお預けをくらっている、竹田 “ビースト” 麗央だ。

 優勝への渇望。竹田の心中は、まさに“野獣”と化していることだろう。

 6番はグリーン外から5mを見事バーディ。

 

 明愛ダボで、4打差が1Hで1打差に。ほどなく8番で竹田にチャンスが訪れた。

 2.5mほぼ真っすぐやや下りのバーディパット。少し左に切れると読んだが、ボールは切れずカップの右をそろりと通り過ぎた。

 そのあと、10番の1.5mもしっかり打ったがカップをなめた。

 

 またこのままお預け大会となるのか、と思われた11番で渾身のタップイン・バーディ。ここでついに首位明愛の背中に噛みついた。
 

 そして13番Par.3、明愛痛恨のボギーで、竹田が単独首位に立つ。

 

 15番Par.4、竹田の4打目はグリーン下から。

 おそらく誰が打っても2打以上が必要な場面で、見事なチップイン・パー。ここでビッグ・プレーが出るとは……。雰囲気は完全に竹田へ。
 首位争いをしていた岩井明愛は13番からの3連続ボギーで沈んでいった。

 

 追う者はいなくなり、あとは自分との戦いだ。

 残り3H、2位との差は2つ。

 守りに入ることなく、初優勝をつかみとれ!

 

 

「これでもか、これでもか」と聞こえてきそうな今季の竹田のチャレンジだったが、ついに悲願の初優勝。8年前のきょう、あの熊本地震がおこった。被災地となった地元への思いも大いにあったはず

 

 

 今季何度となく悔しい思いをした最終日最終組だったが、ここ地元・熊本で初優勝するための演出だったのだろう。

 

 初優勝という呪縛から解放された野獣。

 さて、これから何回勝つのか。

 少なくとも、絶対女王・山下を喰らうであろう選手のひとりに名をあげたのは間違いない。

 

-

 

 そして最後に菊地絵理香選手。

 昨日の大崩れはしっかり修正されて、アンダーパー・28位Tで大会を終えた。

 今季最初のメジャーまで1ヶ月をきった。

 直前のパナソニックをスキップするので、次週のフジサンケイでひとつめの調整完了をする必要がある。

 その調整具合を川奈までそろりと見に行ってみようと思う。

 

-

 

 

今季カレンダーガールの宮田成華はイーグル賞

 

来季カレンダーガールの鶴岡果恋はベストスコア賞と最多バーディ賞

 

ベストルーキー賞に小西瑞穂。がんばれ!

 

鈴ちゃん。今年こそプロテスト合格だ!
 

桑木まだか〜〜。そして安定の天本ハルカ