2025年からほぼすべての大会をJLPGAが主催するという「2025年問題」。その実施が2年先送りとなった。
小林会長率いるJLPGAのやり方に賛否があるのは承知しているが、ツアーの価値を高めて行こうとするその姿勢には一定の評価をしつつ、7月4週の楽天が撤退をした件は、蟻の一穴にならなければ良いなと心配もしている。
さて、私が懸念するもうひとつの2025年問題は以下だ。
山下美夢有の2年連続年間女王獲得(しかもほとんどのスタッツも総ナメ)で幕を閉じた2023年シーズン。その山下は今季2024年も国内ツアーを主軸にすることを早くから表明した。食べることが大好きな山下は、米国の食事が口に合わないのだ。おそらくこの先も国内中心に競技を続けることだろう。
この2年連続女王を倒すのは誰か。
果たして申ジエが、素晴らしかった昨季のようにピンポイントで出た試合すべてで結果を出して、山下に肉薄できるだろうか。年齢のことはあまり言いたくないが、ジエも今年で36歳になる。山下を倒す1番手になるのは少々難しいのではないか。
となると、打倒山下の最右翼となるのはやはり、岩井姉妹と櫻井心那で間違いない。
今オフ、メディアへの露出激増で大忙しだった櫻井。十分練習はできたか
ただ明愛も千怜も、もちろん櫻井だっておそらく、今季山下を倒して年間女王になろうがなるまいが、来季は米ツアーを目指すだろう。この3人がQスクールでつまづくとは考えにくいので、2025年は岩井姉妹と櫻井心那のいないシーズンとなる。
さてさてJLPGA、大丈夫か?
まだ他にたくさんの魅力ある選手たちが大勢いることは承知しているが、宮里藍や渋野日向子のような新しいファン獲得のムーブメントを起こせるような選手は果たして出てくるのか。
その力を持っている岩井姉妹と櫻井心那が国内ツアーから居なくなるのだ。
今季来季とまた山下美夢有が連続で年間女王になり(十分ありえる)、冒頭の2年延長していた大会主催問題も、小林会長の剛腕でJLPGA主催で決定をみたとしたら、日本女子ゴルフの未来はどうだろう?
うむむ……。
ただ、どうなっても変わらず私は、菊地絵理香選手を描き続けるだけだ。
絵理香先輩、その背中、推し続けます