心の病気を理解する第一歩:見えない症状とどう向き合うか | 弱いままで生きていく|境界性パーソナリティ障害・HSP・AD:こころのトリセツ

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今現在笑顔で元気に生きる、過去に心の病気をこじらせていた私「はにまむ」から、
心の病気を持つ方とのかかわり方のヒントや、当事者の気持ちを解説していくブログです。

 

 

こんにちは。

今日はどんな一日ですか?

秋とは言え、まだあたたかい今日この頃ですね。

今日も一日、素敵な一日になりますように。

はにまるです。

 

 

 

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このブログでは、

心の病気にかかって回復した私、はにまるから

元当事者としてお伝え出来る事を発信しています。

 

精神医療に携わる方

ご家族が心の病気で苦しんでいる方

今つらい思いをされている方

 

ほんの少しだけでも、

お相手との関わり方

症状との関わり方のヒントになると嬉しいなと

何かしらのお役に立てるよう

言葉を紡いでいきます。

よろしければお付き合いくださいね。

 

 

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今日のテーマは、心を病むという事について。

 

 

私は、心の病気の一番のネックは、「見えない事」だと思っています。

 

 

外から見えない。

 

 

これが、骨折だったり、身体の病気だったりすれば

見た目で

「あ、あの人ギプスで歩きにくいんだろうな、手助けが必要かな」

と援助を考える事ができるけど

心の病気って、見た目ではわからないんですよね。

 

 

もちろん、

目が虚ろだったり、独特の眼差しや顔つきになる場合もあったり

セルフネグレクトのようになって

清潔に気を遣えないなどで分かりやすい場合もあるし

心の病気の方との関りの回数が増えていくと、

目線や様子で、

「あれ?この人、ちょっとメンタルが不安定なの方なのかな?」

と気づいたりもできるんですが、

多くの場合

一見、「普通」に見えたりもする。

 

それで「普通の人」だと思って関わっていくと、

「・・・なんか言ってる事おかしくない?」

「やってることおかしくない?」と。

普通の感覚からしたら、考えられないんだけど!!っていうことから、反感に繋がって、

人が離れてしまったり、ということもあるのかな、と思います。

 

 

それが結構事態をややこしくしちゃう。

 

 

「松葉杖の人」に、「普通の人と同じ速さで歩いて!」って言っても無理なのは、

誰にでもわかると思うし

「認知症のおじいちゃん」に「忘れないようにして!」って言っても無理なのは、

誰にでもわかると思うんだけれど

 

一見普通に見える「心の病気の人」に対しては

結構「普通の価値観」を求めてしまうことが多いんですよね。

ひとくくりに心の病と言っても

何のどんな病気のどんな症状か千差万別なので、これもまた難しく、

関わる側としてその人にとって「無理なことが何か?」がわからない。

 

 

病気によってできないこともある。

病気によって引き起こされていることもある。

だけど

心が見えないばかりに、

その人がどういう状況か、わかりにくい。

 

 

これが心の病気の一番のネックじゃないか、と私は思うのです。

 

 

もちろん、

傷口が痛いからと安静にしているばかりじゃ

筋肉が拘縮しちゃう。血流が悪くなって傷の治りも遅くなる、だから適度にリハビリで動かさなきゃダメ!!ということと同じように、

優しくするばかりが正解じゃないことも多いのかなと思います。

その方が自分の問題に気づくために、

敢えてぶつかることも、必要な場面も出てくるのかなと。

(術後すぐは無理よ)

 

 

こう考えていくと、

まず第一に

「病識を持つ」っていうことが一番大事なのかな、と思うんですよね。

 

 

 

これは

周りの人もそうだし、

ご本人も理解しきってない場合もあるのかな、と。

病気だと自分が認められないシチュエーションも、案外多いのかなと思います。

 

 

決めつけてしまっては失礼に当たる、という気持ちも、

もしかしたら、あるのかもしれないですね。(確かに、決めつけは良くないから…)

 

 

このあたり

人により状況によりのことが大きくて

きっと、今ここで言えるような正解は、きっと無いのだと思います。

 

 

・・・が、

 

 

言動に違和感を感じたら、

「もしかしたら、病気なのかもしれない」という視点を持ってみると、

相手の言動にいちいち腹を立てたりひどく悲しんだりすることも、少しだけは減るんじゃないのかなーと

私は思うんですね。

自分の症状に対しても、

「今は病気でこういう症状が強く出ちゃってるんだな」と思うと、

無理に抵抗せずに、眠剤飲んで寝ちゃうっていう選択が出来たりもする。

 

 

 

認知症の方にいくら怒っても

病気の進行が止まるわけじゃないから、怒っても無駄ということは分かる通り

心の病気の人に対しても、

「今は病気で、

普通のことが普通にできなくなっている状態なのかもしれない」

 

 

であるならば、

「自分にできる範囲の援助はなんだろうな?」

「一番適切な関わり方ってどんな感じかな?」

「どう伝えると、わかりやすいかな」

そう手探りでも

周りも一旦立ち止まって、改めて、考えてもらうこと、できる限り想像してもらうことが、

関わり方の第一歩目になるんじゃないかな? そんな風に思います。

 

 

 

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さて、

今日のまとめ。

私の個人的な考えにはなりますが、

 

・心の病気の一番のネック=目には見えないこと

・もしかしたら、病気かもしれない?という視点を持ってみること

・正しい病識を持つこと

・その場合の自分が出来る関わりについて、一旦立ち止まって考えること

 

 

こんな内容をお伝えしてみました。

 

 

 

またゆっくりと、

書ける時に書いていきますクローバー