オランピアソワレのファンディスク。

無印の時は、

【色層】がきっかけになった花婿探しだったけれど、

今作は花婿を得るというオランピアの目的が

叶ってからの物語

無印から2年半。

天供島でたくさんの人と、

偏見なく過ごしてきたことで見える

島が抱える問題の浮彫。

自分たちだけでなく、

全ての島民が幸せにな生活への第一歩。

 

今作の好きなところは、

改革しようとしている側があくまで“異端”だとわかっていること。

無理やり推し進めず、納得の上で変わるように働きかけている。

 

サブキャラとの関わり方、問題になる事柄。

全てバランスが良くて全ルートやるべき作品。

 

 

 

 

 

 

※ネタバレ注意※

 

 

 

 

 

 

★玄葉

【黄】の長になるまでの苦悩。

初っ端から一生泣いていたルートの1つ。

本編で玄葉の優しさをたくさん感じて、

みんなも彼の医師としての手腕を認めた上で

まだつきまとう【黒】

色層が根付く天供島だからこその、

逃れられない運命。

道摩が相変わらず1枚も2枚も上手で、

越えられない存在であり続けてくれる。

道摩との関係性としてはちょっとだけ変化があって、白夜と玄葉を大切にしてくれてるのが伝わってくる。

妻を殺された道摩、殺した相手の息子である玄葉

【黒】として成し遂げたこと。

黒】だけど【黄】の長の血を継いでいることで与えてしまう裏切りの感情

長の血を継いでいるのに

【黒】である見た目への非難。

今回も相変わらず薙草の妨害を受けつつ、

これまでの仲間たちと島の改革に挑む。

【色層】の問題を玄葉への対応で色濃く感じる。

最後の最後での夕菅の叫びが本当に良い。

無印からの変化を見せられた。

 

 

★璃空

“ハズシの子”であること、【青】の拔の力を継承することが問題になる璃空ルート。

【白】しか産めないとされる【白】の女との婚約により、立場が悪くなる璃空

【青】は無印で璃空が言っていた通り、拔の力の継承を重要視しており、そのための手段は選ばない。

内輪で交わり続けた結果、【青】の出生率は原色のなかでも一番低いことが問題とされている。

また、虹の恩赦により罪人が黄泉で過ごせるようになった結果、判明する璃空の実の母親の存在

璃空の性格からして、ハズシの子であることを黙ったまま長になることはできないけれど、

今の天供島では告げることを良しとされない状況。

今回は完全に味方になった

叉梗殿があまりにも心強い。

璃空の誠実さを元に、好きな人を愛せる世界へ。

愛を知らず、

役割を全うし続けた男が成す未来への一歩。

個別ルートだけでなく、

璃空の変化は特に目に見えるものが多く、

みんなの為に嘘をつくことに慣れている。

自分が決まりから外れて、好きな人と結ばれたことで

島民みんなに自分と同じように“自由に愛せる世界”を目指して奮闘する。

 

 

★天草四郎時貞

誰よりも早く長になった時貞。

【赤】【黄】共に長がマレビトであり、何かを成すために辿り着いた者とされる中、未だ何も成し遂げられていないことに悩む日々。

時貞ルートはメインの絡みは瑪烙。

【無色】として生まれ、地上の人間たちを嫌い、原色に憧れる彼にとって唯一、言葉を届けられる可能性があるとみんなから想いを託される時貞。

瑪烙と距離を縮める最中、【緑】で【無色】の赤ちゃんが生まれることで時貞の意志が形になっていく

長として、しかるべき対応をしなければいけない中で、【無色】でも一緒に暮らしたいと願う母親。

今回に限らず【無色】の子どもが生まれると

離縁したり、長に謝罪する母親たちにずっと違和感を抱いていた。

長にしかわからなかった【色層】の問題で、

生まれた全ての子どもたちが祝福を受ける世界を願うきっかけとなる。

今までにないものを受け入れて幸せを願う姿勢が

日本で生きた時貞の姿と重なるところがこのルートのお気に入り。

【緑】の長であり、温厚な【緑】の人たちだからこそ踏み出せる一歩。

黄泉と取引をしていたことで、

黄泉の住人に偏見がないのも今回の出来事を話し合える環境づくりとなっている。

醜いとはいったい何なのか。考えることを提示する。

 

 

 

★縁

新たに生まれた【紫】との物語。

元々長いこと黄泉の長である縁なので、長になるというよりは次の世代の構築と「不出来」な存在の話。

縁は1人生き延びた【紫】として生きているけれど、【白】とは違い生まれることが可能な【色】だった為、人為的に曹愁が誕生している。

【紫】を残す為にも、離れて過ごしていて後見人に【赤紫】の閑紅が選ばれ面倒をみている状況。

まだ【色層】を得ておらず、地上に住んでいることは知らされていない。

曹愁はずっと1人残された縁のことを心配していて、縁も曹愁の存在を気にしていた。

縁が罪の意識で寂しく暮らしていると思いきや、

黄泉の長をやっていたことで素直になれない曹愁。

そんな折に絡んで来るのが碧蜘で、更に問題を増やしていく。

本気で怒鳴る縁を見たのは彼が初めてなのではなかろうか。

黄泉には海浬が、【紫】には曹愁が。

縁が長を下りたあとの存在も示唆される。

 

 

 

★ヒムカ

黄泉に堕ちた者たちの“償い”の答え。

自分が作った【色層】に悩まされる者。

ハズシとなったけれど償う相手がいない者。

処刑人としてたくさんの命に手をかけた者。

償いの終わりが見えない中で、今じゃなくて未来を見ることで想いを晴らすことを心に決める。

碧蜘の真相もここでやっと明かされる。 

ここまでずっと突っかかってきてただ本当に腹の立つ男だった准尉の過去もだいぶしんどい。

卑流呼様としてではなく、人になったヒムカが神としての生活から人としての生活への変化を経て今考えること。

卑流呼様であることを公言できないことで、白夜としても今作唯一、完全に黄泉の【無色】との婚姻となり主に地上で誹られることにもなる。

卑屈であることをやめたヒムカがたくさんのことに手を伸ばしてくれるし、

キーになるのは無印で爆発に巻き込まれた2人の存在。

BADに続く中でヒムカが放った一言は、朱砂ルートに繋がっていく。

 

 

★朱砂

FD本編で【色層】問題に取り組む中、ずっと存在が隠されていたナタナエル。

とうとう、彼の存在と、抱えるものが明らかになる。

攻略制限最後ということもあり、異端ルートとはなっていて無印に続き神様同士の物語

日本神話が厳しいと関係性として、読み解くのが難しい部分はあるのかもしれないけれど、

大前提、もう一つの神様たちの物語であったな、

というのはとても感じる。

確かに、イザナミとイザナギを語る上でカグツチの存在って忘れちゃいけないものなんだよな。

ここに来て、帆風が燃やされたことが繋がって忌み嫌われた地であることを島民が思い出したし、

道摩の生前の名も、もしかして?という示唆がある。

他5人とガラッと内容が変わるのも朱砂故の方向性で、全員参加なのも良いポイント。

ここが乗り越えられないようじゃ、

長にはなれないんだと思う。

だいふく も変わらず頑張ってくれるし、

彼の中で“死に水”に飛び込んだことがある!が功績になっていてとても可愛い。