【H&L スモーキー】明日死ぬのなら君とがいい -5- | ひよこごと【二次小説】

ひよこごと【二次小説】

イメージでおはなしをかいてます◎
ご本人様.制作関係者様方々には一切関係御座いません
すきなもの すきなだけ

▶︎窪田正孝.HIGH&LOW.RUDE BOYS
▶︎HIGHLIGHT.BEAST.CNBLUE
▶︎美男ですね。
▶︎二次小説.妄想小説

side Hiroto Amamiya



人ひとりが やっと横になれるくらいのパイプベッド
本来なら お世辞でも
人が住めるような場所じゃ無い 薄汚い其処で
俯せに横たわる男、スモーキー
そして背中の傷に
躊躇うことなく口付けする女、はるう

未だ止まることのない血が 手を汚すのも気に留めず、
ただ慰しむようなその行為に 目を奪われた


「スモーキー、ずっとずっと一緒だよ」


少し掠れたその声も
大きな瞳がゆっくりと閉じた瞬間
ぽたり、と 落ちるその涙も

綺麗だ・・・・・・ 素直にそう思った。


終わったら呼んでくれ、と
俺が出てきた部屋では
今頃、はるうが傷を縫い合わせているんだろう。
麻酔も何もないままの医者の真似事
流石に スモーキーの意識はオチただろうが、
はるうが普段から垣間見せる
常人的ではない知識や技術を思い出せば
不思議とアイツならなんとかするだろうと思えた。



---



俺と はるうの出会いは、山王の商店街だった。

買い物を終えたアイツが
ムゲンの残党に絡まれている現場に
偶然出くわしたのが俺と・・・


「え、可愛い! なになに、あの子
凄く可愛いくない?!」


はるうを一目見て
ただでさえ うぜぇのに
更にうざさが増した雅貴という名の馬鹿


ムゲンという名に
未だ縋る残党をテキトーに蹴散らして、
呆然と道端に座り込む女に
もう 大丈夫だ、と 手を伸ばせば


「ありがと、う ございまーす」


独特な間延びした口調
ふにゃりと笑って乗せられた小さな手
その手を引いて立ち上がらせてやれば、
自分より幾分も低い女の まぁるい目が見開いた。

ほっとした瞬間 いろいろ思い出したんだろ
お野菜が! とか、 せっかく買えたのに! とか、
誰だかに食べさせたかったのに、 とか・・・
兎に角 くるくる変わる表情に
忙しくて賑やかな女だな。  
第一印象は そんなだった。

ただ それだけ

このギリギリ保たれた均衡の一角
丁度 山王と無名街の境に、
こんな平和ボケした抜けてる女がいていいのか
若干の呆れすらあった。


「お嬢さん!! お名前は?」


あー、ここにも居たわ・・・
我が兄貴ながら すかさず女に名を問う雅貴に
知らずに冷たくなってたんだろ、視線を投げれば
お兄ちゃんをそんな目で見ないっ! と、
いつものウザってー 絡みが また始まった。
まじ、このやりとり いつまで続くんだよ


「あー、 うぜぇ」


雅貴を視界から外し、あえて違う方向をむけば
遠慮がちに小さく噴き出す 少し高めの声


「お兄さんたちは キョウダイなのー?」


俺たちのやりとりを 首を傾げて見ていた女
仲良しさんなんだね。 なんて
また ふにゃり笑いながら
かき集めた野菜を抱きしめると、


「はるう、・・・宮瀬はるうっていいます」


本当に 助けてくれて有難う御座いました。 と
ひとつ、 小さなお辞儀を残し
そして 忙しく走りだした。


「ああーっ! 送っていくってーー!!!」


隣で雅貴が声をはりあげてるが
既に結構な距離を走っていた はるう
その声に気付いて振り向くと、
大丈夫だと言んばかりに 笑顔で手を振ってきた。


「足はえぇー。 可愛いーー!」


最後のは関係ねーだろ、と
最早突っ込むのも面倒だから放置
確かに足は速かったな、なんて
頭の片隅で どーでもいいことをぼんやり思いながら、
もう会う事もねぇ女の 小さな背を見送った。


だから 俺は気にもとめなかった。

女が走り去った方角 その先にある場所 ・・・


これから先
幾度も会うはめになる はるうに
こんなに振り回されることになるとは
あの時の俺は、微塵も思わなかった。


それが俺とアイツとの出会い





雨宮兄弟かっこよすぎて ・・・!


特に登坂さんのお顔立ちが整い過ぎて
いつも眼福です(*´〜`*) 
でも私はTAKAHIROさんのお顔のほうが好み
いけめんは正義









にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村