【H&L スモーキー】明日死ぬのなら君とがいい -3- | ひよこごと【二次小説】

ひよこごと【二次小説】

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ご本人様.制作関係者様方々には一切関係御座いません
すきなもの すきなだけ

▶︎窪田正孝.HIGH&LOW.RUDE BOYS
▶︎HIGHLIGHT.BEAST.CNBLUE
▶︎美男ですね。
▶︎二次小説.妄想小説

side    Haruu



「・・・今から言うものを準備して欲しいの」


うつ伏せで横たわる大きな背中
大好きなモッズコートがぱくりと斬られ
覗いた肌からは止め処なく溢れる真っ赤なそれ

いつも私を、家族を守ってくれる
大好きで大好きで・・・ 愛おしい彼が痛み苦しむ姿
スモーキーの
痛みに歪む顔なんてみたくない
苦しそうに漏らす息も、くいしばる唇も・・・
ほんとはね、あぶないことしないでって
いつも心がさけんでる。

赤に張り付いてしまいそうな彼のコートやインナーを
ゆっくり、ゆっくり脱がせると
想像以上に深い傷に
ひゅっ、と 息をのまずにはいられなかった。


「・・・っ、はるう・・・ なに、するの・・・?」


涙まじりの、ララの戸惑う声
ピーも、ユウも・・・ それからタケシも、
息をのんだのが分かった。

ぞくり、と背中を這う緊張感

その空気をかき消すように
ぶんぶんと首を振って、


「早く・・・おね、がい・・・・・・」


わたしが、 すもーきーを絶対にたすけるから


なんとか紡いだ言葉は
ちゃーんと音になってくれてたみたいで、


「はるう・・・、おにいちゃんをたすけて・・・」


おねがい、、、

ララは ぽろぽろと大粒の涙を零しながら私を抱き締め、
ひとつ、何か決意したように小さく頷くと
それを合図のように
皆んな バタバタと準備に走ってくれた。




「医者、呼ぶか?」


闇医者だけど 腕は確かだぜ。

その場に残ったのは私と広斗さん
広斗さんはそういってくれたけど、
拒否の意味を込めて もう一度大きく首を振った。

つーーん と、鼻の奥がいたい
泣きたくなんかないのに
視界が不自然に歪む

でも、私が泣いたって彼の傷は塞がらない

ルードの仲間を逃がそうと
ひとり 時間を稼ぐ為にあの場に残って、
きっと また無茶をしちゃったんだね
発作が起きて、その時に この傷をうけたのかな。
スモーキーは強いから、とーっても強いから
発作が起きたりしなきゃ 絶対に負けたりなんかしない

けど、どんなに悔いたところで
今更 時間を巻き戻せるわけでもないし
戻ったところで私が彼を助けられるかといえば否

・・・・・なら ・・・

私はスモーキーの この傷を塞ぐまで絶対に泣かない

ぜったいに、ぜったい・・・に。


「・・・も、う 誰にも・・・・・触れさせたくない、の」


そう、彼は私の。

彼から流れる赤が
怖くないわけじゃない
でも、私は もっともっと怖いことを知っている


「スモーキーは絶対にたすけるの。
・・・・・・傷も・・・びょうき、も・・・
私が、ぜったいに治してあげる・・・・・」


ひとりで先に逝かせたりなんかしない

そう、私たちは ずっと ずぅーっと 一緒にいる

今までも、これからも
このささやかな幸せが溢れる この無名街で。



「・・・そうか、」


広斗さんは それ以上、なにも言わなかった。






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