「白い帽子の女」鑑賞。色々感じる事あり。 | たわい無い独り言〜こんなにも世界は美しい〜

たわい無い独り言〜こんなにも世界は美しい〜

ブログの説明を入力します。


{42AEBFF1-210D-4063-9480-C1D3266C13B1}

兼ねてから映画館に足を運ぼうと決めていた「白い帽子の女」をやっと鑑賞。

ブラッドピット、アンジェリーナジョリー夫妻が好きな事とアンジェリーナジョリーが監督した作品に興味があったからだ。

アンジェリーナジョリーといえば自身が出演した作品にも意見したがるとの事。そのこだわりから作品制作側に回った彼女の力量にもとても興味があった。

あまり期待しないで軽い気持ちで観たのだが思いの外、夫婦のあり方について深く重いテーマを扱っている作品であった。

自分の欲望か相手の欲望か。
どちらも叶えられる事が最高だが夫婦で時を重ねるとなかなかすんなりとうまくはまとまらない。新婚のテンションで夫婦が永遠に過ごせるはずはないのだから。

夫婦間の溝にお互い目を背けてしまったら溝は決して埋まらないが、溝を埋めようとした所で辛い現実を目の当たりにしてしまって知らない方が良い事もあったり…と夫婦って本当に難しいものだと改めて感じた。
お互いの欲望をぶつけ合ったって決して上手くいくはずもない。だからといって割り切った心の通い合わない関係も虚しい。

そういった夫婦間のどうしようもないもどかしさが上手く描かれていた。

アンジーの描きたかった独特の世界観も伝わってきて個人的に好きな作品。
(余談ですが、結婚14年、結婚記念日が11月と自分との共通点があった点にも共感出来た‼︎洋服、メイク、綺麗な海や空も素敵‼︎)

「MR.&Mrs.スミス」では力の限りぶつかり合う情熱的な夫婦を演じていたが今作ではぶつかり合う事すら無くなった無言で対立する様な熟年夫婦を上手く演じているので見比べてみるのも面白いのではないか。
ビジュアル的にもとてもお似合いで観ていてうっとりしてしまう。

だからこそ余計に2人の破局は残念で仕方ない。今作品が2人の姿を見る最後となってしまうのか…そうでない事を切に願うばかり。