6月の読書♪ | たわい無い独り言〜こんなにも世界は美しい〜

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バタバタでupが遅れましたが…
6月も面白い本に出会えた素敵な1ヶ月でした!相変わらず東野圭吾さんの作品が多いですが(⌒-⌒; )でも好きなのでいいんです。

2016年6月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1772ページ
ナイス数:64ナイス

ブルータスの心臓―完全犯罪殺人リレー (光文社文庫)ブルータスの心臓―完全犯罪殺人リレー (光文社文庫)感想
序盤から数々の謎を残したままストーリーが進み読者の予想を欺く巧みなトリックがあり、更にそれらを取り巻く人間関係も上手く描かれていてラストは一本の線できちんと繋がるという東野圭吾さんのお得意の手法が際立つがラストは少々物足りなさが残る印象。
只、またしても現代社会を言い得ている様なロボット社会を既に23年も前に描いている点はやはり常に時代の変化に対応し未来を見据えていて素晴らしい。
科学の進歩の裏には人間性を狂わす様なマイナス点もある。東野圭吾さんのそういったメッセージ性も感じられ流石と感心するばかり。
読了日:6月22日 著者:東野圭吾
天使の耳 (講談社文庫)天使の耳 (講談社文庫)感想
自動車のハンドルを握る際に自分もしくは誰かの人生を左右してしまうかもしれないと覚悟を持って日々運転している人が一体世の中に何人いるのだろうか。ハンドルを握る行為はそれ位責任重大であるという事を深く考えさせられた。
交通事故を題材にした6編の短編から構成された本作はまたしても東野圭吾さんの才能を再認識させられる素晴らしい仕上がりであり、嬉しさで身震いすら感じた。
交通事故の経緯に現実味があり、事故の情景が自然に頭に浮かんでくる描写も素晴らしく、更にそこに人間の心情も絡んでおり、全て兼ね備えた秀逸作である。
読了日:6月18日 著者:東野圭吾
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだらもし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら感想
話題になっていた頃からかなり出遅れての読了となったが即読むべきだったと後悔する程素晴らしいマネジメントのノウハウが詰まった1冊であった。
組織を変え結果を出す為にやるべき事は多々あり其々の得意とする分野の役割を与え責任感とやりがいを持たせる。
野球部を甲子園に導くマネジメントを例に描かれている本作だが家族関係、友人関係、仕事関係と身近な組織変革に幾らでも取り入れられる。直ちに取り入れ変化を起こし今よりもっと幸せになろうと誓った。
マネジメントノウハウだけでなく、ストーリー性もあり、面白い点もまた良い。
読了日:6月15日 著者:岩崎夏海
分身 (集英社文庫)分身 (集英社文庫)感想
最先端の発生学によりこの世に生を受けその運命に翻弄される2人の女性と2人を取り巻く人々の心情が非常に上手く描かれていてストーリー性も高く面白い。更に最先端の医療に対する研究者の本音や社会のあり方に対する作者の憤りも感じられメッセージ性も高い秀逸作。
体外受精や代理母出産が当たり前になった現在を予測する様な本作を24年も前に描いている東野さんには脱帽の一言に尽きる。未来を見据え時代に沿った作品を世に放ち続ける素晴らしい作家である。
導かれる様に2人が出会うラスト、2人の母親の娘への愛には心打たれた。
読了日:6月15日 著者:東野圭吾
変身 (講談社文庫)変身 (講談社文庫)感想
またしても今迄読んだ東野さんの作品とは違った印象を持った本作。
確かに脳は人間の要となるものでそれを別の肉体に移したとしたら元々の人格に支配されるかもしれない…と納得させられてしまう様なストーリー展開は娯楽としては面白かった。脳移植という誰もが興味を示すテーマなので映像化したら大衆を魅了するのではないか。
只、ラストに救いがなく読了後に全く爽快感が感じられない点が残念で仕方ない。
読了日:6月3日 著者:東野圭吾

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