だいぶ前から興味を持っていたクラフト分野です。
テレビCMでチラッと見ただけでしたが、そのリアルさに瞬時に「行ってみよ」って決めました。
これがCMでみた猫ちゃん。このちょっと憎たらしげな表情に心奪われました。

※入場チケットより無断拝借させていただきました。怒られちゃうかな?
猫がそういう表情をするのか、人間の視覚と心理がそう見てしまうのか、真相は分かりませんが、この作品は、普段とは違うその一瞬の表情を、見事に表現できている秀逸品だと思います。勿論、生体の猫は歩く時 こんな足の運びはしません。が、全体的に〝どこかしら偉そう〟な気配がバツグンだと思います。
本物より本物っぽいて言うか...。
会場でもこの子は展示されてました。
うん、何度見ても 偉そう、誇らしげ、得意げ...そして、前足をピンとあげて。
会場内では、製作風景やこれまでの作品紹介が、モニターに映し出されており、その中には ~長年飼っていたペットへの思い~ を、生前の写真をもとに作られた、オーダーメイド品が紹介されていました。
今年、14年共に暮らした我が家の猫ちゃんが、大好きだった暖かい季節となる春を目前にして虹の橋を渡って行きました。
「飼い主の諦めの悪さ」と言われればそれまでですが、やはり悲しさは簡単には癒えません。
そんな思いが相まって、ウルウルな気分。涙がこぼれないよう必死な自分がそこに居ました。
そのモニター映像より順路をたどると、実物のオーダーメイド作品が生前の写真と共に展示されてるではありませんか!
せっかく涙を抑えたのに、ウルウルが再発!!
残念ながら、そのコーナーをこれ以上見ることはできませんでした。多分見ていたら、「わぁ~可愛い~」「ほんと、そっくりだねぇ~」と来場者の中に、〝一人涙する変なオッさん〟の奇妙な光景を作り出していたことでしょう。ゾッとしますね

チケットの表がこちら。リアルさ・クオリティ!ハンパない。

ところで、フェルトアートをご存知でしょうか?
ウールクラフトや羊毛クラフトなどとも言われるようですが、クラフト素材であるウール繊維を〝ニードル〟なる針具でチクチク刺すようにして、繊維同士を根気よく絡めて形状を作り上げる、モフモフアートなのです。
製作時間は不明ですが、この写真の1体が手のひらサイズとしても、相当な時間...いや、根気が必要なことは容易に想像できます。人によっては神経衰弱も起こり得るかも?です。
展示品には、子犬サイズほどの大作もあり、「一体どれだけの時間と根気が必要か?」と、感服の一言です。
本当に素晴らしい作品達は、ペットロス症候群の方々の心も救える作品であることが良くわかります。
一度ぐらいは挑戦してみたい思いを秘めつつ、心安らぐ1日となりました。