先般、果樹&葉物農家のお手伝いを(8ヶ月)して、様々なことを学ばせて頂きました。
今度は〝お米農家〟の手伝いをしてまして、前回とは違う仕事の内容やリズムに楽しさを見出しています。
まだ働き始めて半月ほどしか経っていませんので、たいした農作業はしていない中、今年から始めたという地鶏についてちょこっと書き留めておこうと思います。
と、その前に、こちらが7月2日に入雛(にゅうすう)したヒナです。

お休み中だったので、手の上でも目を閉じて半寝です。かわいい♪です。
でも、ブロイラーとは違い、ガッチリと逞しい脚だけは可愛げが無いんですぅ.....。
現在は300羽ほどですが、最終的には1200羽(県内出荷量の1割相当)を予定してるそうです。
日本全国、有名・無名な地鶏が数々ありますが、新潟地鶏はいまいちマイナーな位置づけです。
ゆえに、その味を広く知ってもらうには出荷量からみても限界有り!が直ぐに感じ取れます。
商売としてはネガティブ思考になりがちですが、そこは本当に旨い食材を食べなれている生産者故の期待感である〝食べてもらいたい〟が原動力となるのでしょう。
今回の農家さんは、有機栽培米を主とし⁂無農薬&無化学肥料の合鴨農法 や ⁂減農薬&減化学肥料(極力使用を控える)農法 を営んでおり、この地鶏もその流れを受けた飼料が与えられています。
地鶏(だけじゃないと思うけど)はオス鶏が成長が早いので、鶏舎にはオス鶏だけでした。でも、今回はメス鶏も入雛しました。なぜ?農主の真意はわかりません。卵でも取るのかな?
一番初め(5/1)に入雛の先輩地鶏、丸2ヶ月経つと
こんなに立派になります。

飼育目安は90日とか....2kg程度の精肉には、もう少し時間が必要みたいです。
ヒナでも可愛げ無い脚は逞しさを増して、一瞬...引くっ!ほどに健在です!大地をしっかり踏みつけてます。
近ごろスーパーに並ぶブロイラーの味は、昔と比べるとずいぶん美味しくなったように思います。特にブラジル産は賞味期限から2~3日経った頃、旨味が急激に増して実に旨いと感じます。
ま、地鶏なんて高価なお肉を普段から食べる機会など無いので仕方が無いけど、この地鶏がいかなる味なのか、大変興味があります。
撮影にあたりカメラを向けると、「なんだ?なんだ?」とレンズに向かって、そろり...そろり...と寄って来るところなんて、どこか可愛く感じてしまい、「そのうち食べられちゃうのか」と仏心もよぎきます。が、チャンスがあれば遠慮なく食べますっ!
そうそう、農耕民族(草食)の日本人は、鶏肉だけは昔から食していて、そのうちウサギの肉も食べるようになり、鶏の1羽,2羽の流れを受けて、ウサギも〝何羽〟と数えるようになった.....とか。※ラジオかテレビで言ってました。
この地鶏は、近日ネット販売予定(かなりお得な値段を予定)なので、ご興味&チャンスがあったら試してみて下さい。※中抜き丸鶏真空パックだそうです。
これは私の持論でお恥ずかしいのですが、<食育>の一環として、子供達にはちょっと残酷だったり ショッキングかもしれませんが、スーパーなどで見かける〝生肉〟じゃなく 丸鶏を使って、それぞれの部位に切り分ける事や工程を経て、BBQなどの機会にシンプルに〝本来の肉の味〟を体感させることも、大人の仕事では?と思っています。もっと言えば、本当なら〝潰す〟ところから生命を頂き生きていること、言葉にせずとも分からせる...的な乱暴な方法も有りかと思いますが、メンタリティケアに自信や責任を持てない大人は、むやみに実行してはいけませんね。
ただ、ものすごぉ~く腹を空かせた状態...、時に、水族館で泳ぐ魚を見て「おいしそう...」と思うことに近い精神状態であれば、余計な心配は不要で、みんな食欲に支配された軽いトランス状態が、それらを容易く受入れるようにも思いますけど....
丸鶏をワイルドに調理の予定。
① 各部位に切り分け、荒粒の岩塩をタップリまぶし、炭火で焼いて〝はじめ人間ギャートルズ〟になったつもり!でガブリついて食べる。※ヤケドに注意
② 鶏皮が苦手な人への配慮が必要なら、皮をはぎ〝鶏皮串〟にして食べられる人だけで楽しむ。勿論、塩味で!ビールに合いそーっ。
③ 残った骨など(食べ残し含む)で、鶏ガラスープをゆっくりじっくり取りだし、袋でもカップでも、〆のラーメン又は後日ラーメンを作る際はこのスープ100%使用で食べ、「地鶏ラーメンって旨いな~」と至福に浸る。※余ったらペットボトルで冷蔵庫保存。←計量し3%の塩を加えると長持ち。保存期間は「ん?ちょっと臭うぞ」や「なんか酸味がでてきたかな?」と感じられるまでで、あくまでも自己責任。それと調理時の塩分を気に掛けること。
④ 残肉はペットのエサ。そのままも良し、市販の缶詰に混ぜてあげるも良し!「地鶏って美味しいでしょ~」と人間様の都合を押しつける。
と、まぁ、たまの贅沢としてはさほど高価でもなく、たぶん価格以上の満足が得られるお手頃な地鶏。
頭の隅に隠し持っていてもイイんじゃないかな?と思った、地鶏との出会いでした。