内部告発を調査の前副知事、「皆、嫌疑をかけてやる」と職員詰問・・・陰湿だなあ!そんなに悪いこと? | hiyamizutosiyoriのブログ

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Wikiによると、総務省帰りのこの前知事、

 

「メールの中で名前(が)出てきた者は、在職しとるいうことだけ忘れんとってくれよな」「皆、嫌疑をかけてやる」と、仲間を人質に取ってたのか。

 

よくあることだろうけど、陰湿だなあ!

 

公益通報のつもりだったろうし、諫言のつもりだったろうに、部下が諫めるのは、そんなに悪いこと“だった”のか?

 

「橋下徹さん、兵庫県知事の豹変した顔を説明 大阪府財政課長時代は『誠実』『知事になってからこうなった』なんて発言しているようだが(中日スポーツ9/5(木)16:27)、

 

「重しが無くなったら素が出てきた」だけのことで、表裏のある人は、組織では重用される代表例ではないか。

 

とすると、橋下徹さんは、上司にへつらい部下にパワハラする人物が好みだったのか、それとも人物を見る目がなかったのか、どちらかかもしれない。

 

なお、公然と橋下知事の人事管理を批判した若い女性職員を、即大阪府の僻地事務所に飛ばしたという新聞記事が出ていたが、

 

その懲罰人事を行った本人が、恥ずかしげもなく言える言葉ではない。

 

 

(元記事1/2)

兵庫県知事に関する内部告発を調査の前副知事、メール1年分を調べ「嫌疑をかけてやる」と職員詰問

9/6(金) 5:00配信 読売新聞オンライン

 

片山安孝・前副知事

https://news.yahoo.co.jp/articles/5b1d7406aef6a61a52329bd963775fd8b798ec7e/images/000

 

 兵庫県の片山安孝・前副知事が3月、斎藤元彦知事に関する内部告発した男性職員に事情聴取した記録を読売新聞が入手した。片山氏は、告発文書の作成を認めるよう男性職員に繰り返し迫っていた。

 

兵庫県議会が開いた百条委員会に出頭した斎藤元彦知事(8月30日、神戸市中央区で)

 

 県が作成した聴取記録によると、聴取は3月25日に約45分間、実施された。片山氏は、男性職員のパソコンに告発文と一致する文書が見つかったとして、作成に協力した職員の名前を明かすよう求めた。男性職員が作成を否定すると、「ほんまに作った覚えはないと言い張るんか」などと詰問。

 

 1年分のメールの送受信記録を調べたことを伝え、「メールの中で名前(が)出てきた者は、在職しとるいうことだけ忘れんとってくれよな」「皆、嫌疑をかけてやる」と述べた。男性職員の懲戒処分に向け、3月末の退職を取り消す方針も伝えた。男性職員はその後、人事当局に告発文書の作成を認めた。

 

 

(元記事2/2)

「兵庫県知事が先頭に立って義務に違反する行動」…告発者処分は公益通報者保護法に違反との見解 

2024/09/05 21:45 読売新聞オンライン

https://www.yomiuri.co.jp/national/20240905-OYT1T50151/

 

 兵庫県議会の百条委員会は5日、斎藤元彦知事に関する内部告発への県の対応を検証するため、公益通報に詳しい奥山俊宏・上智大教授に参考人として見解を聞いた。奥山教授は、県が告発を公益通報として扱わずに告発者を懲戒処分としたことについて、公益通報者保護法に違反するとの見方を示した。

 

百条委員会で公益通報について話す奥山教授(5日午前、兵庫県庁で)

https://www.yomiuri.co.jp/pluralphoto/20240905-OYT1I50149/

 

 前県西播磨県民局長の男性職員(7月に死亡)は3月中旬、一部の報道機関などに、斎藤知事に関する7項目の疑惑を指摘した告発文書を送付した。

 

 斎藤知事は文書の内容を把握した直後に告発者捜しを指示し、当時副知事だった片山安孝氏が男性職員を聴取。県は同27日に男性職員を県民局長から解任した。公益通報者保護法の指針では、県に告発者捜しの防止などの体制整備が義務づけられており、奥山教授は「知事が先頭に立って義務に違反する行動をとった」と批判した。

 

 

 

 

※その時は適切だったと発言をくりかえりている

 

 

 

 

〈甘かった百条委員会の追及〉兵庫パワハラ県知事、答弁拒否が許されない場で「コメントは差し控える」“公開処刑”によって自死に追い込まれた県幹部への処分は「適切だった」と主張変えず

数々の違法行為疑惑が指摘される兵庫県の斎藤元彦知事。証人尋問を受けた8月30日の県議会調査委員会(百条委)で、県職員を怒鳴りつけるなどした過去のふるまいを突きつけられたが、弁舌巧みにそれをかわし、パワハラを認めなかった。だが一度だけ証言を拒んだ場面があった。疑惑を告発した後、自死に追い込まれた元県民局長Aさん(60)の処分に絡む質問に対してだ。Aさんの処分は、告発者を早期に潰そうと法規違反を積み重ねたうえで出された疑いがある。

集英社オンラインニュース

2024.09.02

疑惑の兵庫県知事

https://shueisha.online/articles/-/251466

集英社オンライン編集部ニュース班

 

Aさんの死と引き換えに百条委が実現

Aさんは3月12日、斎藤知事のパワハラやタカリのほか、側近と行なった公金不正支出や選挙への不当な公務員動員など計7項目の疑惑を書いた告発文書をメディア関係者ら10人に送った。

 

斎藤知事の説明などによれば、知事は3月20日に文書の存在を把握すると、片山安孝副知事(7月末に辞任)や井ノ本知明総務部長(総務部付)ら側近に対応を指示。

 

メールの送信記録の解析からAさんに目星をつけた片山氏らが、3月25日にAさんから公用パソコンを取り上げたうえ、告発文書を書いたとの供述を確保した。

 

そして県は2日後の3月27日にはAさんを西播磨県民局長から解任し、同月末に予定されていた定年退職を認めない決定を出した。

 

Aさんは文書を書いたことは認めながらも、内容が虚偽とは認めず、精査するよう片山氏らに求めていた。

 

しかし、解任と同じ3月27日、斎藤知事は記者会見で「(Aさんが)ありもしないことを縷々(るる)並べたような内容をですね、作ったっていうことを、本人も認めてますから」と、事実と違うことをまくしたて、「嘘八百」「公務員失格」とAさんの人格を貶めた。

 

Aさんは県条例に基づく公益通報者としての保護を求め、4月4日に手続きを取るが、この結果が出る前の5月7日、県はAさんに停職3ヶ月の懲戒処分を出す。

 

「それだけではありません。問題が拡大し百条委が設置される過程では、片山副知事が『自分が辞めるから百条委設置だけはこらえてくれ』と県議会最大会派の自民党に泣きついたり、Aさんのパソコンから抜き出した私的なデータを井ノ本総務部長が県議に見せて回ってAさんが信用できない人物だという印象を振りまいたりしました。

 

知事選で斎藤氏を推した維新の県議は、私的なデータも全部公開しろと主張していました」(地元記者)

 

こうした中でAさんは7月7日に自ら命を絶つ。「一死をもって抗議する」「百条委を最後までやり通してほしい」と書いた遺書を残して。百条委は、Aさんの公務員人生と命とを引き換えに実現したと言っていい。

 

8月30日、その百条委に斎藤知事が証人として初めて出席し、まずパワハラ疑惑に絞って質疑があった。

 

百条委が約9700人の全県職員相手に行なったアンケートでは、少なくとも1750人が知事のパワハラを見聞きしたと回答し、具体例も多く挙げられた。これらの指摘が事実かどうか聞かれた斎藤知事は「記憶にない」を連発。

 

被害者の県幹部自身が「怒鳴られた。理不尽な叱責を受けたと思っている」と百条委で証言するなどし、言い逃れできなくなった3回の傍若無人な行為だけは「当時の認識としてはやむを得なかったが不快な思いをした人がいたら申し訳ない」などと言動の一部を認めた。

 

だが、「パワハラと認めないのか」との問いには「私ではなく百条委などが判定すること」と繰り返し、認めることはなかった。(#12)

 

最大のピンチを乗り切った斎藤知事だが…

同じ日の百条委で挙げられたもう一つの問題が、Aさんの処分の妥当性についてだ。3月27日の「公務員失格」などの発言が、Aさんの公務員人生を全否定する「究極のパワハラ」(百条委メンバーの竹内英明県議)だとの認識が広がっていたためだ。

 

そもそもAさんは、4月4日に県の窓口で公益通報手続きを取る以前の、3月12日に告発文書を郵送した時点から公益通報者保護法の保護対象として不利益を与えてはならない存在だった。

 

「文書の存在を把握した斎藤知事が片山氏らに行なう指示は、告発が事実かどうかの確認であるべきだったのに、知事は最初から“犯人探し”を求めました。不正が指摘されたのが自分だったからでしょう」(フリー記者)

 

斎藤知事は、告発文書は「誹謗中傷性が高い」「真実相当性が低い」と非難し、このためA氏には公益通報者保護法は適用されないとの独自の主張を続けている。この言い分に絡む問題は9月6日の次回百条委で知事本人に質される予定だが、8月30日の同委でも関連する質疑があった。

 

質疑では、斎藤知事が3月27日の記者会見で「Aさんを懲戒処分する方向なのか」と聞かれ「今後の調査結果次第ですが、本人も作成と一定の流布を認めているので、懲戒処分を行なうことになると考えています」と答えていたことが俎上に載せられた。

 

県の懲戒処分指針では処分の公表は事後と定められ、予告は認められていない。「知事発言は禁止された予告ではないか」と尋ねられた斎藤知事は、「違反するかどうかは今コメントをすることは差し控えたい」と答弁を拒否した。

 

百条委設置の根拠である地方自治法100条は、証人が証言を拒めるのは本人か配偶者、それらの近親者らが刑事訴追を受ける恐れがある場合などに限られている。答弁拒否の理由を質されれば知事はこれを理由に挙げるしかなく、緊張は一挙に高まったはずだ。

 

ところがこのとき、当の質問者も奥谷謙一委員長も答弁拒否の理由を確認しようとしなかった。エアポケットにはまり込んだかのように知事はこの日最大のピンチを切り抜けていった。

 

だが、問題の会見があった3月27日前後に知事や側近がAさんを潰しにかかり、規定に外れたことをした痕跡はほかにもある。

 

百条委メンバーの丸尾牧県議が入手した3月26日付人事決裁書類によると、Aさんの県民局長職解任や3月末に決まっていた定年退職を認めないとする決裁は部長や局長が行なっているが、県の規定ではAさんのレベルの幹部の異動や退職の決裁権者は知事と定められている。

 

決裁の日付はAさんのパソコンを押収した翌日だ。急いで決裁を進める中で、定められた知事決済を省略したということなのか。斎藤知事は証人尋問で、当時の心中を説明している。

 

「私は最初にあの文書(Aさんの告発文書)を見たときに大変ショックでした。もともと私も彼(Aさん)とは(かつて知事が総務省勤務中に出向していた)宮城県にいたときくらいから知っていた仲で、よく飲んだりもしてたんですけど、どうして同じ仲間で一緒に仕事した人がこういう文書を書いて撒いたんだろうと、本当に悔しい、つらい思いがありまして、ああいった表現を3月27日にさせていただいたということです」(斎藤知事)

 

Aさんへの処分は適切だったと言い張る知事

「ああいった表現」とは、Aさんを「公務員失格」と言ったことを指す。この暴言を弁解するために知事はわざわざ委員会で発言を求め、当時の心境がこうだったと同情を買おうとした。

 

だが、この弁明は告発文書が示す数々の疑惑が知事の言うとおり「核心的な部分で事実でない」場合には通じるが、実際には疑惑は「おおむね事実として浮かび上がっている」(奥谷委員長)状況だ。公金不正支出などの重大な疑惑も含む告発を一刻も早く握りつぶそうと、Aさんの即時更迭と極悪人扱いが知事主導で行なわれたのではないのか。

 

3月27日の記者会見の直前、県人事課はAさんの人事に関する質問に備えた想定問答として「今回の人事異動は県民局長にふさわしくない行為があったので県民局長の職を解くものである。詳細については調査が必要ですので申し上げられない」との文言を知事に上げていた。

 

しかし、斎藤知事はこれを考慮することなく、懲戒処分を予告した。「文書を見た直後の知事は怒りまくって、周囲が止める声に耳を貸さなかった時期があると聞いている」と県関係者は証言しており、知事の言動に合致する。

 

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斎藤知事と県が行なったこれらのAさんへの仕打ちを、百条委メンバーの藤田孝夫県議は「人事異動ではなく公開処刑だ」と称した。Aさんは比喩でもなく、命をなくすことになった。

 

「不快に思わせてしまったとしたら過去は取り戻せないですから、そこは直接お詫びしたりとか、申し訳なかったということは言いたいですし、一方でこれからは、そういったことを踏まえて、もっといい知事としての在り方をやっていきたいなと思っています」

 

百条委で県職員への対応を諭された斎藤知事はこう答え、“やり直し”を図るつもりだと強調したが、Aさんの処分は「適切だった」と言い続けた。

 

斎藤知事がAさんに詫びなければならないと思う日は来るだろうか。その日が来たとしても、どう償うことができるというのか。

 

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班