エッセンシャルワーカーの劣悪な待遇・労働条件の改善問題はどうなった? | hiyamizutosiyoriのブログ

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 朝日新聞の朝刊、1面の一番右の、上に、「折々のことば」という欄がある。

 

 少し前、4月29日(月)には、この欄に、「『平凡な日常』とは、フィクションでしかないのだ。 (松村圭一郎)」という記事が載っている。

 

 「コロナ禍のような非常時には、ケアや運送、ごみ処理といった「エッセンシャルワーク」が、労働条件が劣悪なまま社会全体を支えてきたことが露(あら)わになると、文化人類学者は言う。

 

 社会的支援が不十分な人たちがまっ先に苦境に立たされる。

 危機の中で顕在化する構造の方が「ふつう」で、「何事もない日常」こそ例外的であることが判明すると。

 

 『人類学者のレンズ』から。2024・4・29」という記事だ。

 

 で、その後の朝日新聞などのマスコミを観ているが、この記事に対する反響は皆無ではないのかと思う。

 

 ここで言及されている、我々の快適な生活を支えてくれている、エッセンシャルワーカーの劣悪な待遇の改善問題なんて、

 

 コロナ禍の初期には盛んに議論されたが、他人事だからか、のど元過ぎればなんとやらだからか、マスコミも記憶の隅に追いやってしまっているようだ。

 

 しかし、エッセンシャルワーカーの劣悪な待遇の改善は、社会正義に反する、公平ではないと私は思う。

 

 50年ほど昔、公務員の中でエッセンシャルワーカー的な業務を担当する職種の給与が、民間のエッセンシャルワーカーに比して高給であるから、引き下げよという動きがあったが、

 

 当時は、給与、待遇の引き下げ問題はうやむやで終わったと思う。その職種の労組も今より強かったことが奏功したのだろか。

 

 結果として社会正義が守られたということなのだろうか。

 しかし、その後はどうなったかは知らない。

 

 で、コロナ禍で問題があらわになったエッセンシャルワーカーの待遇だが、業務内容にふさわしいレベルまで待遇改善が完了したのだろうか不明だ。

 

 速報性においてインターネットに劣る紙のマスコミ媒体である新聞なんだから、

 

 過去に速報された問題が、現在はどうなったのか?改善されたのか、改善が完了していないのか等を現状を独自取材して取りまとめて報道するということをしても良いのではないかと思う。

 

 それに、困った時だけ、エッセンシャルワーカーの劣悪な待遇の改善すべきだと持ち上げ、喉元を過ぎれば、業務内容に不十分な劣悪な待遇であろうがなかろうが、知らぬ顔をするというのは恩知らずであり、下衆の極みだと思う。

 

 社会を支えてくれている人々の労働条件の、平均水準までの改善は、ぜひとも実現しなければならない。