公園で亡くなった「ホームレス女性」が遺した大量の手書きノートを出版・・・この国の恥ずかしい実態 | hiyamizutosiyoriのブログ

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 同様の実例は私も知っている。慙愧に耐えない。

 

 で、意図的政治の結果だろうが、失われた30年のため、いくら日本が貧しくなったといっても、正当化できない。

 

 京都のことだったか、過去には、生活保護を受けられず、電気も水も止められた新生児と母が餓死した例が新聞に載った例もあったが、

 

 国民が自らの尊厳を保って生存していくことを保障できなければ、国家になんの存在意義があるというのだろうか。

 

 日本の生活保護制度が、本来の途を外れているのではないか。しかも、保護すべき国民で保護を受けていない人々が、現在、既に少なくないうえ、今後激増するのが必至の情勢にあるように感じる。

 

 この国の現在の有り方や方向は、国民として恥じざるを得ないと思う。

 

 で、おフランスの輩は嫌いだし、アメしょんの輩も好きではないので、こんな外国の言葉を引用するのは気が引けるが。

 

 哲学者パスカルは「力なき正義は無力であり、正義なき力は圧制である。」と喝破している。

 

 現代日本は、どうだろうか。

 

 小山さん(元記事)の事例は、福祉行政が及ばなかった、十分機能していなかったから発生したのではないか。

 

 福祉行政の現場の担当者には、権力も予算も人手もないので、心ならずも、自国民を切り捨てるor見て見ぬふりをするしかなかったのかもしれないが、

 

それならば、予算も人員も獲得できなかったor獲得に努力しなかった、行政の管理者らの責任は重い。

 

 “施す”という言葉が、上から目線の嫌味な言葉であろうがなかろうが、、、主観がなんであろうと、喰うためには金が要るのであり、金さえあれば生存は確保できる場合が多いのは事実ではないか。もし、世界的な大富豪なら何人、何万の方々の役に立つことができるのだろうか。

 

 私はケチを自覚しているから、もし潤沢な資金力をもっていても、どの程度のことができるかわからないとは思うが、

 

 所詮、いくら正しい心を持っていても、力が無くては無意味なのだと痛感し、慙愧に耐えない。

 

 拝金主義、権力志向はある意味で正しいと、もう遅すぎるが、最近つくづく思う。

 

 これも引用になるが、孔子の言葉に、「修身斉家治国平天下」(大学に出てくる言葉らしい)があるが、

 

 血税も予算も、小池知事や岸田首相の“自分の金”ではないが、“自分が活用できる金”なのだから、

 

 海外でお追従を言ったり、血税のばらまきをするのをやめ、最も近い「『自国民』ファースト」を先ず実行しないと、あなた方の存在意義はないと国民の多くが考えるようになるに違いない。

 

 

(元記事)

都内の公園で亡くなった「ホームレス女性」が遺した大量の手書きノートをまとめた本 部数は1万部以上に(レビュー)

4/26(金) 6:00配信 

https://news.yahoo.co.jp/articles/2ccc3810c86823c7522a91572c0a301eaca79011

 

Book Bang

『小山さんノート』小山さんノートワークショップ[編](エトセトラブックス)

https://news.yahoo.co.jp/articles/2ccc3810c86823c7522a91572c0a301eaca79011/images/000

 

 二十年ほど前、見知らぬ中年女性に突然話しかけられたことがある。「昨日から何も食べていないので百円貸してくれませんか」。当時、学生だった私の中にあった“ホームレス”像と、目の前の彼女の姿はまったく重ならなかった。

 

 昨年十月に刊行されたこの『小山さんノート』を読んで愕然とした。あのとき自分に見えていなかったもの、想像しようとしなかったものをそのまま差し出されたような気がした。

 

「そうやって自分ごととして考えながら、生きてきた時間や経験にひきつけて読んでくれる読者が多いんです。嬉しいし、この本の在り方が通じているような気がしています」(エトセトラブックス・松尾亜紀子さん)

 

 2013年末、都内の公園で亡くなったホームレスの女性「小山さん」。彼女が暮らしたテントの中には、なにやら手作りのキラキラしたものと、大量の手書きのノートが遺されていた。それらを有志の女性たちで書き起こし「身を切る思いで抜粋した」ものが本書だ。

 

 厳しい生活に疲弊しきっても、理不尽な暴力に幾度となく晒されても、自らの尊厳を守るためにノートに向かう時間は手放さなかった小山さん。まるでひとつにくくれない言葉の奔流を目で追ううちに、編者となった人びとが八年かけてようやく一冊にまとめたことの意味が迫ってくる。そこには、懸命に生きたひとりの女性に対する惜しみない敬意がある。

 

「必要な人に届いてほしい」と願った結果、現在四刷1万1000部。文字起こしや編集分の対価は得たとして、三刷以降の印税は寄付したいと編者たちから申し出があったという。寄付先の開示は先方の安全のためできないが、やはり社会から見えづらくされている人たちの支援者や、当事者の団体、差別の問題に抗している活動へなどだ。

 

「本書を“映像化したい”という話も多いのですが、いまはお断りしています。特に大手メディアには、それならば、小山さん以外の女性ホームレスの存在を無視しないでほしいと思います。この社会で見えていない部分にこそ、もっと思いを馳せてほしいな、と」(同)

 

[レビュアー]倉本さおり(書評家、ライター)

1979年、東京生まれ。毎日新聞文芸時評「私のおすすめ」、小説トリッパー「クロスレビュー」、文藝「はばたけ!  くらもと偏愛編集室」、週刊新潮「ベストセラー街道をゆく!」を担当、連載中。ほか『文學界』新人小説月評(2018)、『週刊読書人』文芸時評(2015)など。ラジオ、トークイベントにも多数出演。作品の魅力を歯切れよく伝える書評が支持を得ている。

 

協力:新潮社 新潮社 週刊新潮