シリーズ4回目です。HIVの恐ろしさをお話しするのに、まずは人間の免疫システムのお話をして
います。
例によって、あのややこしい図が出てきます。(携帯の方、ごめんなさい!)
血液→液体成分
↓ →単球 →好酸球
→→血球成分→赤血球 ↑ ↑
→白血球→→→顆粒球→→→好中球
→血小板 ↓ ↓
↓ →好塩基球
↓
↓ →NK細胞
↓ ↑
→リンパ球→→B細胞 →キラーT細胞
↓ ↑
→T細胞→→→ヘルパーT細胞
↓
→サブレッサーT細胞
前回は単球と、顆粒球のお話しまで終わりましたね。今回はリンパ球からの話です。
リンパ球にもNK細胞、T細胞、B細胞とあります。まずは、T細胞からお話しましょう。
T細胞には、キラーT細胞とヘルパーT細胞、サブレッサーT細胞とあります。
何回かすでにお話したように、このヘルパーT細胞が免疫システムの司令塔です。
こからキラーT細胞や、B細胞に攻撃命令を出します。
キラーT細胞は体内の異物や侵入者に対して直接自分が取り付いて攻撃します。
文字通り殺してしまいます。
一方、B細胞は、ヘルパーT細胞の指令によって抗体を作り、血液中にどんどん送り
こみます。この抗体が侵入者を攻撃するのです。つまり、キラーT細胞と違って、
自分自身で攻撃するのではなく、抗体と言う飛び道具で攻撃するのです。
言わば、ミサイル部隊ですね。
この抗体と言うミサイルは、1種類の侵入者に対して1種類作られます。つまり、攻撃
目標限定です。それで、HIV検査にはこの抗体の有無を調べて、HIVに感染したか
どうかを調べる抗体検査が行われるのです。
ただし、この抗体を作るのには時間がかかります。HIVに感染してもすぐには
HIVの抗体は出来ないのです。個人差もあって、確実にHIV検査で抗体を確認する
には3ヶ月必要だと言われています。
それで、保健所検査では必ず、感染の可能性があった行為から、3ヶ月以上過ぎて
いますか、と質問されるのです。
ともかく、私達は何気に毎日普通に暮らしていますが、その体内ではヘルパーT細胞の
指示のもと、殺し屋舞台のキラーT細胞、ミサイル部隊のB細胞が活躍しているのです。
私達の体を守ってくれているのです。何とありがたいことでしょう。
何も意識しなくても、それは人間の生まれ持つ仕組として備わった力なのです。
以上のように、人間の免疫システムの防御の要は司令塔であるヘルパーT細胞な
のです。そして、HIVが恐ろしいのは、この要のヘルパーT細胞に取り付いて破壊
してしまうところにあります。
いくら殺し屋部隊、ミサイル部隊を持っていても、司令塔から攻撃指示が出なければ
最前線は混乱し、敵に打ち勝つことは出来ません。
では、次回ではHIVがどのようにしてヘルパーT細胞に取り付くのかをお話します。
もっと詳しい情報は⇒HIV(エイズ)検査完全ガイド