ロイターより
3月3日、HIVに感染して生まれた米ミシシッピ州の女児が、出生直後から一般的な抗ウイルス薬を投与された結果、治癒したことが明らかになった。
エイズウイルス(HIV)に感染して生まれた米ミシシッピ州の女児が、出生直後から一般的な抗ウイルス薬を投与された結果、治癒したことが明らかになった。新生児のHIV感染者の治療法に新たな知見を与える画期的なケースになる可能性がある。
米国の研究者が3日に発表した今回の事例は、新生児が「機能的な治癒」と呼ばれる状態に達した初めてのケース。薬剤治療の必要性がなく、ウイルスが通常の血液検査では検出されないレベルにまで抑えられたという。
アトランタの学会で報告を行ったジョンズ・ホプキンス大学小児センターの医師でエイズ研究者、デボラ・パーサード氏は、「新生児のHIV感染は治癒できる可能性があることを示した」とコメント。今回の治療法が他の子どもにも同様な効果を与えるかどうかを判断するには、さらなる研究が必要だという。
2010年7月に生まれた女児の母親は出産前にHIVの陽性反応が確認され、医師は子どもの感染リスクが高いと判断。出生から30時間後には女児に抗ウイルス薬の投与が開始され、48時間後にはHIV感染が確認された。
10カ月後に治療を再開することになったが、医師が血液検査を実施したところ、ここでもウイルスは検出されなかった。担当医師のハンナ・ゲイ氏は「この時点で、とても珍しいケースを担当していると思った」と振り返った。
このニュースを見て、ウイルスは検出されなかったとは出ていますが、抗体が無くなったとは言っていないので・・・どうなんかな、、、いずれにしても新生児の場合は何かほかにも免疫防御があるのでしょうかね、、、興味ある記事でした。
