いろいろ持病のある母ですが、

一番長くつきあっている病気が、本態性血小板血症という血液の病気です。
血小板が異常に多い病なのですが、血小板が多いため、血液が固まりやすいです。

 

私が高校生の頃なので、もう20年以上も前になりますが、

肺梗塞になり、緊急入院しました。

あとちょっと遅かったら、命は助からなかっただろうとお医者さんに言われました。

 

母は今も仕事を続けていますが、

自営業で、ある程度自由がきくため、家族が登校・出勤したあと、

家事等を済ませてからゆっくり出勤するようにしていました。

 

なので、私と弟、父が家を出たあとは、

母と祖母だけが自宅に残っていました。

 

あとで聞いた話で、よくそんなに黙って隠していたなと思うのですが、

入院する前、家事をしている間に何度か気を失って倒れていた、ということでした。

祖母は自宅にいましたが、目が見えないため、母がどこかで倒れていても、気づくことができません。

 

脱衣所や浴室等で倒れて、しばらくすると、頭など、どこかしらぶつけていて

「痛いなぁ」と思って、意識が戻ったそうです。

今考えると、本当に恐ろしいことです。いつ死んでも、おかしくなかったと思います。

 

家族の誰かが母が倒れた状況を見ていたら、

すぐさま病院に連れて行ったのでしょうが、誰もそのことを知りませんでした。

 

自分のことは後回しにする母なので、

いくら自分の体調が最悪で、あちこちで倒れていても、

自分から家族には言わず、ずっと黙っていたのです。

 

しばらくしてから、あまりの不調ぶりを見かねた父が、病院へ連れていったところ、

即、入院ということになりました。

 

そこで、いろいろな検査をしてはじめて 「本態性血小板血症」という病気であることがわかりました。

 

当時は、子宮筋腫も患っていたので、それが要因でひどい貧血なんだろうと母は思っていたようですが、

そうではありませんでした。

 

それから、かれこれ20年以上、毎日、薬を飲む生活が始まりました。