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【東電の「お手上げ」を恐れる、原子力規制委 】
東洋経済オンライン
[8/3 12:45]
東京電力の対策の遅れを指摘する原子力規制庁幹部
東京電力・福島第一原発の放射能汚染水が海に流れ出している問題で、原子力規制委員会と原子力規制庁が、有効な手だてを欠く東電へのテコ入れに乗り出した。
規制委は8月2日夕刻に「汚染水対策検討ワーキンググループ」を急きょ開催。
汚染水と混じり合った地下水の海への漏出を防ぐために、水抜き用の井戸を掘って地下水をくみ上げる方策を早急に講じるように東電に求めた。
■ のしかかる40万トンの汚染水
東電にとって、高濃度の放射性物質を含む汚染水の処理は最大の難題だ。
原子炉の注水冷却や地下水の流入で放射能汚染水は増大の一途をたどっている。
現在、増設を続けてきた鋼鉄製のタンクに約32万トンの汚染水を貯蔵しているほか、原子炉建屋の地下に約7万5000トンの滞留水が残っている。
さらにタービン建屋から海側に延びているトレンチ(坑道)内にも1万数千トンの高濃度の汚染水が存在している。
合わせると40万トンにのぼる。
東電は原発事故直後の2011年4月に高濃度の汚染水が海に流出した際に、坑道と海をつなぐ部分にセメントを投入して流出を食い止めた。
しかし、それから2年たった今年6月になって再び海水や海から近い観測用の井戸から高濃度の放射性物質が検出された。
にもかかわらず東電は参議院選挙終了後の7月22日になるまで、汚染水が海に流れ出している事実を認めなかった。
その後も流出を食い止めるための有効な手だてがないまま、地下水の水位は上昇を継続。
8月2日の会合で座長を務めた更田豊志・原子力規制委員会委員は、「止水対策が機能していないと考えて対策を打つべき。
とにかく早く、地下水をくみ上げるべきではないか」と参加メンバーである東電の幹部に求めた。
もちろん東電はこの間に何もしてこなかったわけではなかった。
7月8日には「水ガラス」と呼ばれる特殊な薬剤を注入する地盤改良工事に着手した。
しかし、大雨も続いて地下水位が急速に上昇した結果、「地下水は止水対策(水ガラス)の上端部を乗り越えて海に流れ出している可能性がある」(更田委員)。
8月2日の会合では、参加メンバーから東電の幹部に厳しい意見が相次いだ。
「とにかく止水対策を急いで欲しい。
手に余るのであれば、何が作業のスピードアップを妨げているのか、速やかに声を上げて欲しい。
できませんでしたではすまされない」(更田委員)。
「1、2号機だけでなく、3、4号機前でも(地下水に含まれる)放射線の値が高いことから、同じ問題が起きているかもしれない。
スピードとカバレッジをしっかりやらないと同じ失敗を起こしかねない」(安井正也・原子力規制庁緊急事態対策官)。
■ 火中の栗を拾う原子力規制委
規制委側は、東電が8月末までに着手するとしていたポンプ設置による地下水のくみ上げを前倒しで実施するように強く要請した。
そもそも規制委は電力会社を監視する立場にあり、対策実施はあくまでも事業者である東電の責任だ。
汚染水の問題については「われわれが踏み出す領域かについては議論がある」と更田委員は会合で述べている。
それを承知で規制当局が火中の栗を拾わざるを得ないところまで、事態は深刻度を増している。
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再稼働の判断を決める規制委員会の新安全基準には、事故後の対応・処理は含まれない。
もっとも、それらが確立されていれば福島第一原発の汚染水流出も解決されているだろう。
「新安全」とは何なのか!?
【柏崎刈羽原発の安全審査 柏崎市と刈羽村了承へ】
NHK
8月5日 18時38分
柏崎刈羽原子力発電所の運転再開に向け、東京電力が速やかに国に安全審査の申請をしたいとしていることについて、地元の柏崎市と刈羽村は了承する方針を決めました。
一方、新潟県の泉田知事は申請に反発していて、地元自治体の対応が分かれるなか、東京電力がどう判断するのか注目されます。
東京電力は、柏崎刈羽原発の6号機と7号機の運転再開に向け、原発の新たな規制基準に基づいてできるだけ速やかに国に安全審査を申請する方針です。
先月には、廣瀬社長が地元の柏崎市と刈羽村、それに新潟県を訪れ、方針を説明するとともに新しい基準に適合するよう工事を進めている「フィルターベント」と呼ばれる設備について了解を求めていました。
これについて柏崎市は、東京電力の安全審査の申請を了承する方針を決めました。
フィルターベントについては、審査で新基準への適合が確認されることや、審査の過程や結果を分かりやすく説明すること、それに運用方法を自治体などと十分に協議するという条件を付けたうえで設置を了解するとしています。
刈羽村も同様の対応をとるとしていて、柏崎市と刈羽村は6日、東京電力にこうした方針を伝えることにしています。
泉田知事「了解には運用面も含めた安全性の確認必要」
一方、新潟県の泉田知事は、設備について十分な説明が行われていないとして、安全審査への申請に反発していて、地元自治体の対応が分かれるなか、東京電力が申請の時期についてどう判断するのか注目されます。
泉田知事は5日、コメントを出し、「東京電力は安全協定を守り申請の前にフィルターベントについて地元自治体の了解を得るべきだ」としたうえで「県が了解するには設備のハード面だけでなく運用面も含めた安全性の確認が必要で、東京電力との協議が必要だ」としています。
さらに、原発の安全対策を審査する原子力規制委員会に対しては「自治体と東京電力との合意がないまま審査することは困難ではないか」と指摘しました。
東電「地元の意向を聞きたい」
柏崎刈羽原子力発電所の国への安全審査の申請を地元の柏崎市と刈羽村が了承する方針を決めたことについて東京電力は、「まずは地元を訪れて、地元の意向をしっかりと聞かせていただきたい」とコメントしています。
また、申請に反発している新潟県の泉田知事との再会談については、「引き続き説明をさせてもらえるようお願いしていきたい」としています。
東電と新潟県の対応が焦点
経営の立て直しを急ぐ東京電力が柏崎刈羽原発の運転再開に向けた安全審査の申請をできずにいるのは、地元・自治体の理解が得られていないからです。
新潟県の泉田知事は、東京電力に対し、安全審査の申請を行う前に新たに義務づけられたフィルターベントと呼ばれる設備について、安全協定に基づく「事前了解」という手続きを経て地元の了承を得るよう求めています。
これに対し東京電力は、安全審査の申請と事前了解の手続きを並行して進めたいという姿勢を崩さず、先月の両者の話し合いは物別れに終わりました。
今回、柏崎市と刈羽村が東京電力の安全審査の申請を了承する方針を決めたことで、東京電力への反発を強める新潟県との姿勢の違いが鮮明になりました。
東京電力がいつ安全審査の申請を出すのか、東京電力と新潟県の対応に焦点が絞られたと言えます。
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東電には、朗報でも国民には、訃報だ!!
【山本太郎出演の反原発映画、愛知県での公開が決定!】
シネマトゥデイ
[8/2 17:00]
映画『朝日のあたる家』より(前左から)橋本わかな、平沢いずみ(後方左から)並樹史朗、斉藤とも子、山本太郎 - (C)「朝日のあたる家」
脱原発を訴える活動で知られ、先の参院選で無所属の新人で当選した俳優の山本太郎が出演した、原発問題を扱った映画『朝日のあたる家』が、9月中旬からシネコンチェーン「コロナシネマワールド」の愛知県にある3劇場で公開されることが決まった。
本作は、南カリフォルニア大学の映画学科で映画製作を学んだ太田隆文監督が、原発事故で人生を狂わされる一家の悲劇を描いた問題作。
今なお収束が見えない福島第一原子力発電所の事故をモチーフに、原発の恐ろしさを訴える。
山本は、原発事故に遭った一家の心配をして沖縄から駆け付ける主人公の伯父役を務める。
「私生活で原発へのアクションをしているので、作品などで表現する必要はないと思っていた」という山本だが、脚本を読み、「事実を知ることができていない人たちも、もしかしたらこの作品を通して原発事故の悲惨さが疑似体験できるのではないか、と思いました」と出演を決意したという。
首相官邸前での原発反対運動などにも参加してきた太田監督のもとには、山本のほか、いしだ壱成や藤波心など、反原発を訴える役者たちが集結。
原発問題に取り組む主人公の幼なじみを演じるいしだは、「語っているセリフの内容が、ある意味で説明的な箇所も多かったので、そのセリフを語るときの感情をとにかく重要視しました」とコメントしている。
今年6月29日、30日に、ロケ地となった静岡県湖西市で行われた完成披露上映会では、2日間で3,000人を動員。
だが原発事故を扱った映画ということもあり、東京での公開は未だ決定していないという。
「原発の再稼働ラッシュが始まらないうちに、多くの人に観てほしい」
と上映実現に向けて全国を奔走(ほんそう)する日々を送ってきた太田監督。
その思いを受け、全国の有志を中心として、自主的に署名活動が広まっていた作品なだけに、多くの人が待ち望む中での公開決定となった。(編集部・森田真帆)
映画『朝日のあたる家』は9月14日より豊川コロナシネマワールドほか 半田コロナシネマワールド、中川コロナシネマワールドで順次公開
【脱原発 民意届ける 臨時国会召集 新人が初登院】
2013年8月2日 夕刊
初登院し、議事堂前で報道陣に囲まれる山本太郎参院議員=2日午前、国会で
七月の参院選を受けた第百八十四臨時国会が二日召集された。選挙戦を勝ち抜いた議員は続々と初登院。
原発再稼働への動きを強める自民党が多数を占める中、東京選挙区の新人二人は「脱原発」の民意を届ける一歩を踏み出した。
◆山本さん やる気は満々
脱原発を訴え、六十六万票余りを集めた無所属の山本太郎さん(38)は午前九時すぎ、さわやかな笑顔で国会正門前に現れた。
選挙戦でインターネットを多用した山本さんらしくツイッターなどで支援者らに集合を呼び掛けていたこともあり、約五十人が出迎え記念撮影。
「タロー、タロー」のコールで、黒色のジャケットに白いシャツ姿の山本さんを正門内に送り出した。
山本さんは「やる気は満々ですが、初登院だからといって特別な気持ちはありません。
原発推進勢力に足をすくわれないようにして、六年精いっぱい務めるようにしたい」と真剣な表情。
「まず脱被ばくに取り組みたい」とし、「(内閣に)質問主意書を出すなど一人でもできることはある」と胸を張った。
午前十時の本会議の時間が迫り、慌てたスタッフが木箱から取り出した真新しいバッジを山本さんにつけ、腕を引くようにして国会内に向かった。
正午すぎに議場から出てきた山本さんは「議事進行にトラブルがあり、いろいろ決めるのが難しいところなのかと感じました」と第一印象。
議席は生活の党の谷亮子さんの隣。
「ボールペンを貸してもらいました」と笑顔を見せた。
◆吉良さん 一歩一歩気合
共産党の吉良佳子さん(30)は「緊張しているが、一歩一歩気合を入れて頑張っていきたい」と笑顔も初々しく語った。
「この日のためにスタッフと選んだ」というクリーム色のスーツを着込み、襟元の議員バッジを見詰めて「みんなの力で得られた。
ここに詰まったみんなの願いを政治に届けたい」とかみしめるように話した。
「政策として訴えてきたブラック企業の問題や原発再稼働の阻止を実現していきたい。
改憲に反対し、戦争をする国にだけはしない」と決意を述べた。
「私たちの世代は、就職氷河期で傷つけられてきた。
苦しい実態を政治の世界へ届けたい」と同世代への思いを吐露。
六年ぶりに復活させた東京選挙区での共産の議席に、「東京の中でも雇用問題は深刻。
東京発で取り組んでいく」と力を込めた。
共産の先輩議員らに囲まれてガッツポーズを見せ、八人で並んで国会の玄関を入った。
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