福島第一原発事故に伴う汚染水の海洋流出が大きな波紋を呼んでいる。
安全認識の甘さが疑われる東京電力!!
【福島第1原発地下水流出、現場と東電本店で情報共有不備 負の連鎖続く】
MSN産経ニュース
2013.7.25 13:20
汚染地下水の流出が判明した東京電力福島第1原発。
東京電力福島第1原発で汚染された地下水が海へ流出した問題で、現場と東電本店との情報共有の不備によって海洋流出の判断が遅れた状況が浮かび上がってきた。
東電は放射性物質の漏洩(ろうえい)は港湾内の一部にとどまると強調するが、操業再開を目指す地元漁業関係者のショックは大きく、風評被害が拡大すれば復興が遠のく懸念もある。
事故から2年4カ月がたつ中、再び東電の安全意識が問われている。
「福島第1原発は戦後でいうと、戦後処理というぐらい大変な状況で、いろんなことが起こっている」。
原子力規制委員会の田中俊一委員長は24日の定例会見で、事故収束作業の迷走ぶりをこうたとえた。
海水の放射性物質濃度が上昇し始めたのは5月中旬。
だが、今月22日までの約2カ月の間、東電は海への流出に対し慎重な態度を示し続けた。
東電が雨量や潮位の分析作業に着手したのは6月下旬。
規制委の会合で潮位の干満との関係を指摘されてからだった。
縦割り体質露呈
海洋流出を認めたのは、潮位と観測用井戸の水位との相関関係を示すデータが見つかったからだ。
海水と地下水の水位の変化を比べると、2つの波形は5月以降一致。
海水と地下水が同じタイミングで上下して影響を与え合っていると考えられ、地下でつながっている可能性が高まった。
流出を裏づけるデータは早い段階から存在していた。
観測用井戸を掘っていた東電の土木部門は今年1月以降、雨水や海水の潮位、地下水位をデータとして測定し続けてきた。
しかし、現場作業に用いるだけで本店には報告されず、本店側は今月17日ごろまで把握していなかった。
「データが存在していたのは事実だが、埋もれたままだった」。
流出を認めた22日、記者会見した東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理の説明からは、組織内での情報共有に欠ける縦割り体質が露呈した。
高まる不信感
汚染地下水の流出で影響を受けるのは漁業関係者だ。
東電が海洋流出を発表した翌日の23日、福島県いわき市で行った地元漁業者への説明では「これまでの説明と違う」「責任は誰が取るのか」といった怒りの声が上がった。
福島第1原発の約60キロ南にある茨城県の大津漁協(北茨城市)では今年5月、事故後2年2カ月ぶりにシラス漁を再開したばかりだが、市場価格が低迷したままだ。
漁師の男性(55)は「事故の収束作業が進んで海には絶対に漏れ出ていません、といえるようになるまで漁業への害はなくならない」と憤る。
しかし、その収束作業への影響も避けられない。
建屋地下に1日400トンが流れ込む地下水を減らすため、東電は建屋手前で汚染される前の地下水をくみ上げて海に放水する計画を進めていたが、今回の流出で地元漁業者の不信感は一層高まっている。
収束作業の迷走が廃炉工程の停滞を生み、負の連鎖が続いている。(原子力取材班)
【東電に不満表明、福島第一汚染水問題でクライン監視委員長】
ロイター [7/26 10:52]
7月26日、東京電力の原子力改革監視委員会のデール・クライン委員長は、「最近の汚染水問題がこれまでの進歩を後退させると危惧している」と発言した。
[東京 26日 ロイター] -
東京電力は26日、外部有識者による「原子力改革監視委員会」の第4回会合を開いた。
デール・クライン委員長は冒頭、福島第1原発から放射能に汚染された水が海に流出している問題について、「不満を表明したい。
汚染水問題がこれまでの進歩を後退させると危惧(きぐ)している」と発言。
同氏は東電の情報公開のあり方について、「日本の人々に対して十分な情報を提供していないと思われる」と苦言を呈した。
東電は今月22日、汚染水が海に流出している可能性があると初めて認めた。
10日には原子力規制委員会の田中俊一委員長が、「(福島事故以降)この2年間、海洋汚染は大なり小なり続いている」と発言しており、東電の情報公開の姿勢に改めて批判が強まっている。
クライン氏(元米原子力規制委員会委員長)は冒頭発言で、「東電は自分たちのやっていることがわかっていないのではないか。
きちんとした計画がないのではないか。
全力を尽くして環境と人々を守ろうとしていないと映る」と批判した。
バーバラ・ジャッジ副委員長(英原子力公社名誉会長)も「汚染水問題は本当にがっかりした」と、クライン氏に同調した。
広瀬直己社長は会合で、「この度の汚染水が湾内に漏れているか漏れていないか公表の判断について大変遅れがあった。
みなさんのアドバイス、サポートに応えていない。
本当に申し訳ない」と陳謝した。
昨年10月に立ち上げた同委員会には、原子力技術者出身の著名経営コンサルタント、大前研一氏も委員として参加したが、同氏は3月末の前回会合に続き今回も欠席した。
今月19日の記者会見で広瀬社長は、大前氏と東電との間で意見の相違があるのかとの質問に対し、「そうしたことは全くない」と述べている。
【全漁連が"汚染水流出"で東電に抗議「全国の漁業者・国民に対する裏切り行為」 】
マイナビニュース
[7/26 11:40]
全国漁業協同組合連合会(全漁連)などは25日、東京電力福島第1原子力発電所の放射能汚染水が海に流出している問題に対する厳重抗議を行い、経済産業省の赤羽一嘉副大臣、水産庁の本川一善長官に対して、抜本対策を確立するよう要請した。
東京電力は、これまで汚染水が海へ流れ出ていることを認めてこなかったが、7月22日に一転して漏出を認めていた。
これについて全漁連は、「最も懸念していたこの様な事態が判明したことは、全国の漁業者・国民に対する裏切り行為であり、極めて遺憾であるとともに強い怒りを抱くものである」と抗議。
操業再開を待つ地元漁業者の失望感は計り知れないとしたほか、風評被害のさらなる拡大を懸念した。
東京電力に対しては、汚染水対策の抜本的見直しを要求。
汚染水処理の収束に向けた道筋を明確に示し、この中において海側遮水壁など汚染水の漏出を防ぐ対策を直ちに行うよう求めるとともに、海域モニタリングの徹底・強化を要請した。
国に対しては、汚染水の漏出が判明したことは、「抜本的対策が確立されていないということを明らかにしたものであり、およそ事故が収束したと言えるものではない」と批判。
2011年12月に国が行った原発事故収束宣言の撤回、および早急な原因究明と漏出防止対策の実施を求めた。
(御木本千春)
【広瀬社長らを減給処分=汚染水流出問題で―東電】
時事通信
[7/26 13:18]
東京電力は26日、福島第1原発敷地の汚染水が海に流出している問題で、広瀬直己社長と相沢善吾副社長をそれぞれ1カ月間、10%の減給とする処分を発表した。
公表が遅れたことなどが理由で、東電は「福島県民をはじめ、広く社会に多大な心配をかけた」としている。
見学信一郎執行役員は1カ月間、5%の減給とする。
【6号機の冷却一時停止=発電機試験中、福島第1―東電】
時事通信
[7/25 12:02]
東京電力は25日、福島第1原発6号機で非常用発電機の試験中、原子炉の冷却が停止したと発表した。
冷却は約2時間後に再開され、安全上の問題はないという。
東電によると25日午前、非常用ディーゼル発電機の起動試験を行うため6号機の電源盤を停止したところ、同10時15分すぎに原子炉の冷却が止まった。
電源盤と冷却に関係する電気系統の隔離が不十分だった可能性があるといい、東電が原因を調べている。
6号機は正午すぎに冷却を再開。
原子炉の水温は27.6度で、停止中に0.5度上昇した。
【薬液・塩分でタンク腐食=放射能低減装置の水漏れ―福島第1】
時事通信
[7/25 20:32]
東京電力福島第1原発で汚染水の放射性物質を除去する「多核種除去装置(アルプス)」のタンクから汚染水が漏れた問題で、東電は25日、汚染水に含まれる塩分と処理用の薬剤によって腐食が進んだことが原因と推定し、政府などとつくる廃炉対策推進会議に報告した。
東電はアルプスの3系統のうち、A系統を3月から、B系統を6月から試運転していた。
しかし、6月にA系統で処理前の汚染水をためるステンレス製タンクから水が漏れ、溶接部に微細な穴が見つかった。
詳しく調べたところ溶接部が腐食しており、他のタンクでも変色やさびがあることが判明。
汚染水に含まれる塩分や、処理に使う次亜塩素酸などの薬剤が腐食を進行させたことが分かった。
~~~~~~~~~~~~
原発事故は、環境を破壊する。
福島第一原発付近に住む魚達は、完全に被爆している。
既に被爆死している魚達もいるだろう。
しかし、魚達はその事を知らない。
原発事故は、海洋汚染だけにとどまらす近隣の野山をも汚染する。
そこに暮らす動物達も被爆している。
しかし、その事を知らずに子供を産み、その子供にも放射能の影響が出る。
人間の…
日本の経済再建の為なら…
他の生き物が被爆しても構わないと言うのか…!?
原発事故は、人間だけの問題では済まされない!!
【室井佑月が汚染水垂れ流しの“ぬるい回答”に問題定義】
〈週刊朝日〉
[7/26 11:37]
自民圧勝で終わった参院選。
作家の室井佑月氏は、選挙期間中に感じていた各候補者の違和感を指摘する。
* * *
この原稿がみなさんの目に触れる時には、参議院選挙は終わっている。
選挙期間中、たくさんの候補者や政治家の演説をネットで観た。
まるで同時並行で二つの世界があるように思えたのは、あたしだけだろうか。
ある政治家は、「日本の経済は間違いなくよくなってきている」と、力強く語った。
農業に携わっている人の多い県で演説を行い、「農業、農村の収入を10年間で倍増させる。
この計画を前に進める」と訴えた。
この方は、「1人あたりの国民総所得(GNI)を10年後に150万円以上増やす」ともいっていた。
ある候補者は、「来年4月は消費税増税で、13兆5千億も国民の負担増になる。
格差は広がっている。
今、非正規雇用は2千万人以上、働いている人間の38%、女性では58%です。
これで国民の暮らしぶりが良くなるわけがない」と訴えた。
またある候補者は、「国の食品の安全基準は1キロあたり100ベクレル。
それは、東京電力原発事故の前、放射性廃棄物と同等でした。
黄色いドラム缶のなかに入れて、厳重に管理されなければならなかったものを、僕たちは食べさせられている。
流通できないものが出てきたとすると、生産者に対して、補償、賠償をしなくちゃいけなくなるから」と語った。
はじめにあげた方は安倍首相で、次にあげた方は共産党の西沢博さん、そして最後の方は山本太郎さんだ。
3人ともおなじこの国の話をしている。
でも、そんなふうに思えない。
まるで違う世界、二つの現実があるようだ。
いや、そんなことはないのか。
無理矢理、二つの現実を結びつけようとすれば、安倍さんの語る現実は、そういう諸々のことに目を瞑(つぶ)り、国として大きな目標を持とう、ということなのかもしれない。
そして、多くの人々はそちらを支持した。
(気の毒な人はいるかもしれないが、自分にはなにもできない、自分のことだけしか考えられない)と目を瞑るほうを選んだ。
目を瞑って、強い力についていこうと。
12日付の東京新聞の記事にこんなものがあった。
「農業用水に汚染水340トン」。
日本原子力研究開発機構が発注した除染モデル実証事業で、中堅ゼネコンの日本国土開発が、福島県南相馬市で生じた汚染水340トンを、農業用水として使う川に流していたそうだ。
日本国土開発東北支店南相馬工事事務所の現場代理人は、排水先が農業用水に使う川だと知らなかったといいながら、取材にこう答えている。
「(排水を)もうやっていいかなという理解だった」。
なんだろ? このぬるい返答。
国民の健康や命にかかわることなのに、重要な判断を任された人たちも目を瞑っているのだった。
目を瞑って、目を瞑っている人についていくって怖くない?
※週刊朝日 2013年8月2日号