予言とか占いなどでは無く科学的に地震を予測する大学教授がいる。
【東大名誉教授が地震予知メルマガ配信 淡路島地震も前兆予測】
NEWSポストセブン
2013.05.16 07:00
地震大国の日本において、最も切望されている科学技術が「地震予知」である。
しかし、地震学者らが長年にわたって研究を続けてきたにもかかわらず、いっこうに実現には至らない。
1970年代後半から毎年100億円単位の地震調査研究関連の予算が投じられ、1995~2012年の累計額は約3600億円に達するが、成果は皆無に等しいといわざるを得ないのが悲しき現状だ。
そんななか、「大地震には必ず前兆現象がある」と言い切り、地震予測を発表している人物がいる。
東京大学名誉教授で、測量学の世界的権威である村井俊治氏だ。
村井氏が顧問を務める民間会社JESEA(地震科学探査機構)は今年1月に設立。
2月から会員向けにメールマガジンを開始した。
そして、毎週木曜日に送るメルマガで近畿地方に地震の予兆が掲載されたのは、4月11日が初めてだった。
「前兆なし」が並ぶなか、和歌山県に「小地震の可能性あり」と記載され、地図上では和歌山県北部の海側に斜線が入っている。
この2日後の4月13日に、淡路島で震度6弱の地震が発生したことは記憶に新しい。
場所にも震度にも誤差があり、「的中」とは断言しがたいが、「M8クラスの大地震が起こる確率は○年以内に○%」といった従来の予測に比べれば、かなり精度が高いのはたしかだ。
「会員の方からは、淡路島と和歌山県北部くらいの誤差なら十分役立つという声と、場所も規模も違うじゃないかというお叱りの声の両方がありました。現状ではピッタリ当てるのは難しいが、“地震はない”といって多くの犠牲が出るよりはずっといいと思います」
と村井氏。
その後の三宅島地震(4月17日・震度5強)も、3週間前に「伊豆大島に起きる」と予測していたという。
※週刊ポスト2013年5月24日号
【地震予測の東大名誉教授 学者や気象庁から軽く見られる理由】
NEWSポストセブン
2013.05.17 16:00
1995年の阪神・淡路大震災を契機に、GPSデータを測定する電子基準点が国土交通省によって日本全国に配備された。
しかし、このデータは国土地理院が「地震の後に土地がどれだけ動いたのか」を測量するためには利用されてきたが、地震の予測には使われてこなかったという。
「電子基準点は全国に1243か所もあります。これほどGPSが網の目のように張りめぐらされている国は、世界中でも日本だけ。そのデータが2002年頃から使えるようになったのです。我々は、2000~2007年に起きたマグニチュード6以上の地震162個全ての追跡調査を行ないました。すると、地震の前に何らかの前兆現象が見られることがわかったのです」
こう話すのは、東京大学名誉教授で、測量学の世界的権威である村井俊治氏だ。
同氏は自ら顧問を務める民間会社JESEA(地震科学探査機構)を通じて、会員向けに地震予測のメールマガジンを開始。
4月13日に淡路島で起きた地震の前兆現象も事前に掲載されていた。
前兆現象とは、「地殻の微小な変動」のことである。
GPSの特徴は、地球の重心を原点として電子基準点の赤道面方向(X軸、Y軸)へのズレだけでなく、天頂方向(Z軸)へのズレも観測できること。
つまり、地殻が沈み込んだりする動きもキャッチすることが可能なのだ。
村井氏は、電子基準点のX、Y、Z三次元の座標軸の動きを測量。
さらに3点の電子基準点を結んだ三角形の面積変動率を計測することで、地殻の微小な変動を解析した。
そして2006年には、共同研究者の工学博士・荒木春視氏とともに「地震・火山噴火予知方法」という特許を取得するに至ったのである。
「過去の解析例では、正確に何日後に地震が起きるとまでは予測できていません。しかし、最初の前兆現象からほぼ5週間以内に地震が起きていることはたしかです」(村井氏)
本誌記者も、村井氏の案内で東京都世田谷区の電子基準点を訪れたが、高さ5メートルの金属製の塔の側面には、「この受信データは、土地の測量、地図の作成、地震・火山噴火予知の基礎資料に利用されます」と明記されていた。
ただし、電子基準点の観測データは、アンテナへの積雪や周辺の樹木の繁り方、道路工事などで「ノイズ」が発生することもある。
JESEAでは継続して電子基準点の動きを観察し、その時間的な傾向(トレンド)を把握、そこから大きく乖離した動きが10日以上続く場合には、地震の可能性が高いという予測を発表している。
乖離が短期間であれば「ノイズ」と判断するというわけだ。
地震の大きさは電子基準点がX、Y、Z軸のどの方向に動いているかで判断。
1方向の場合は、「震度4以下」、2方向では「震度5クラス」、3方向で大きく動いている場合は、「震度6以上の大地震」の可能性があるとしている。
では、東日本大震災にも“前兆現象”はあったのか。
震災の2週間前、3週間前、4週間前の地殻の変動データ。
これを見ると、宮城県を中心に広い範囲で前兆が現われていたことは明らかだ。
とくに3週間前には、牡鹿半島付近で3軸全てがトレンドから乖離した、“大地震の可能性”が観測されていた。
「一度大きな動きがあった後、鎮まったかなというところで大地震が起こるのは、過去のケースでも認められたよくあるパターンです」(村井氏)
東日本大震災の前兆現象はたしかにあったのだ。
もし、この予測方法が知られていたら……。
そんな考えが頭をよぎるが、そもそも「門外漢」の村井氏の予測は、国にも地震学者にも相手にされてはいなかった。
「東日本大震災前は、地震予知連絡会という国の機関が、“勝手に地震予知という言葉を使ってはいけない”といっていたんです。しかし、今後、犠牲者を1人でも少なくするためにも、大地震には前兆現象があることをより多くの人に知ってもらいたいと思い、気象庁に『地震予測をやりたい』と連絡しました。
そうしたら、『おおいにやって結構です』という思わぬ返事がありました。ただし、『民間人がやるのは“占い”だと思っています』ともいわれましたが」(村井氏)
わずかに門戸が開かれたとはいえ、いまだに村井氏の研究はキワモノ扱いなのである。
※週刊ポスト2013年5月24日号
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信じる信じないは個人の自由だが、少しの可能性でも信じ警戒しても損は無い。
巨大地震に前兆予兆はつきもの。
動物は、その前兆予兆を感知する能力がある。
元々、人間にもあったはずだが、いつしか退化してしまった様だ。
「起きる訳がない」
「まだまだ、先の事」
などと思っていると命取りとなる。
【大地震発生の断層周辺 連鎖に警戒を】
NHK
5月12日 18時38分
四川大地震が起きた断層の周辺で先月マグニチュード7の大地震が発生したことについて、専門家は、日本でも過去に大地震が起きた断層の周辺では再び大きな地震が起きる可能性があるとして、特に備えるべきだと指摘しています。
地震のメカニズムに詳しい東北大学の遠田晋次教授は、5年前の四川大地震が周辺の地盤にどのような影響を与えたのかコンピューターで解析しました。
その結果、地盤が強く押されて「ひずみ」がたまった領域が断層の南西と北東の方向に広がっていて、先月マグニチュード7の大地震が発生した場所はこのひずみがたまった領域であることが分かりました。
四川大地震のひずみで、断層が連鎖的にずれ動いた可能性があるということです。
遠田教授は、国内でも同じようなケースはないのか、18年前の阪神・淡路大震災を例に解析したところ、兵庫や徳島、和歌山など断層の周辺の複数の府県にひずみがたまっているという結果になりました。
先月震度6弱の揺れを観測する地震が発生した淡路島も、ひずみがたまっている領域に含まれています。
このほか、
▽平成12年の鳥取県西部地震(M7.3)、
▽平成16年の新潟県中越地震(M6.8)、
▽平成17年の福岡県西方沖地震(M7.0)や、それに
▽平成20年の岩手・宮城内陸地震(M7.2)など、発生から時間がたった地震でも、断層の周辺にはひずみがたまった状態が続いているということです。
遠田教授は「見えない断層もあるので地震はどこで起きるか分からないが、近年大きな地震が起きた断層の周辺では、再び大きな地震が起きる可能性があると考えて、特に備えてほしい」と話しています。
【温故地震】
都司嘉宣 安政東海地震(1854年)
MSN産経ニュース
2013.5.13 07:40
諏訪湖周辺の活断層
■諏訪湖の成り立ち、被害に影響
新潟県糸魚川市から長野県の諏訪湖を通って静岡市駿河区まで、本州のど真ん中を横切るように大断層線「糸魚川静岡構造線」(糸静線)が走っている。
多数の断層で構成され、全体的には東側が北北西、西側が南南東に向かって動こうとする左横ずれ断層系だ。
細かく見ると、構成する各断層は決して直線的につながり合っているわけではなく、接点を持たずに平行に走っている部分がある。
このように断層同士が離れている場所でも、糸静線全体の左横ずれの動きはバトンタッチされる。
南北方向に走る2つの平行な断層を思い浮かべてほしい。
両断層の東側は北に向かって、西側は南に向かって動こうとしているとしよう。
両断層に挟まれた部分はどうなると思われるだろうか。
この部分は、両断層の外側部分の動きに引きずられて真ん中で引き裂かれ、北半分は北、南半分は南へと動く。
これと同様のメカニズムによって、糸静線の断層同士が離れている部分でも、全体的な左横ずれの動きが伝わっていくのだ。
引き裂かれた跡には、くぼ地のような穴が生じる。
この地形は、引っ張られて分かれることから「プル・アパート構造」と呼ばれ、河川などの水が流れ込めば池や湖になる。
さて、糸静線の中央にある諏訪湖も2つの平行して走る断層に挟まれており、典型的なプル・アパート構造の“穴”だ。
その南東に広がる三角形の平野は、昔から地震で大きな被害が発生する場所だった。
1854(安政元)年に起きた安政東海地震でも、この平野で特に揺れが強く、大きな被害が生じたことが多くの文献に記されている。
古文書の記録から諏訪湖周辺の震度分布を分析すると、震度6弱から6強の地点は、すべてこの平野内に収まった。
一方、平野以外の場所はほとんど被害がなかった。
これはいったいなぜなのか。
実は、プル・アパート構造によってできた穴は、現在の諏訪湖の範囲だけではなかった。
三角形の平野もかつては穴で、湖の一部分だったのだ。
それが周辺の河川が運び込む土砂によって埋められ、沖積層の平野となった。
このような成り立ちの軟弱な地盤ゆえに、地震が発生すると大きな揺れに襲われるのだ。
三角形の平野は、1944(昭和19)年の東南海地震でも、内陸にもかかわらず大きな被害が生じた。
今後も繰り返し発生するとされている東海地震、東南海地震でも揺れが大きくなる可能性が高いため、入念な防災対策が必要だろう。
(つじ・よしのぶ 建築研究所特別客員研究員=歴史地震・津波学)
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地震の活動期に入っている日本列島。
いつ何処で大きな地震が起きてもおかしくない状態だ。
心構えと警戒感が身を守る。
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