【乱雑ケーブル 野ざらし配管 福島第一 弱点あらわ 相次ぐトラブル】
東京新聞
2013年4月23日 朝刊
東京電力福島第一原発で二十二日、2号機の使用済み核燃料プール冷却装置の変圧器内で、新たにネズミ二匹の死骸が見つかり、東電は点検のためプールの冷却を四時間あまり止めた。
東電は同時多発的に起きた先月の停電事故を受け、設備の弱点の洗い出しを始めたところだった。
プール周りだけでも多数の弱点があると分析していたが、それが現実だと証明された。
東電は、2、3号機のプール周辺で現場調査を実施し、今後問題が起きそうな部分を確認した。
事故後、福島第一には、さまざまな電気設備が応急的に持ち込まれた。
本来は専用の建屋に収容すべきだが、余裕がないため、コンテナを流用しているケースが多い。
コンテナに穴を開けてケーブルを引き込むが、穴はシートをテープで貼り付けてふさいだだけ。
二十二日のケースでは、屋外に単独で設置された金属箱の下部のケーブル引き込み部が開いたままだった。
入り込んだネズミは感電死しており、停電などが起きてもおかしくなかった。
不安要因はもっと広範囲に残る。
建屋間には、電源ケーブルや機器を制御するケーブル、さらには水を移送する配管(ホース)が乱雑に設置されている場所も複数ある。
系統をきちんと分けないと、制御ケーブルの信号が乱れて機器が誤作動したり、水漏れがあれば漏電したりする恐れもある。
野ざらしのケーブルやホースも多く、日光で被覆(皮)や補強部分が劣化する恐れもある。
昨年には、作業員の通り道を汚染水の移送ホースが横切り、何度も踏まれるうちに汚染水が漏れたこともある。
東電は今後、他の1、4号機のプール周辺や、最も重要な原子炉注水設備などの点検を進める。
全体でどれほどの問題点が見つかるのか、東電もまだつかめていない。 (清水祐樹)
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応急措置的な配電盤や配線、配管類…
そこは、3.11の時に津波が浸水した場所だが…
【福島第一原発を再び襲うアウターライズ地震と津波!!】
【数か月以内に福島沖で「アウターライズ地震」の可能性 最大10メートル級津波がやってくる】
J-CASTニュース
[13/4/22]
全国で地震が頻発している。
兵庫県淡路島で2013年4月13日にマグニチュード(M)6.3の地震が発生して以降、三宅島や伊豆諸島・鳥島沖をはじめ同クラスの地震が続いているのだ。
これだけでも心配になるが、専門家は別の不安要素を指摘した。
数か月以内に福島県沖で、「アウターライズ地震」と呼ばれる大津波を伴う地震が起きる可能性があるという。
福島県沖が小康状態「嵐の前の静けさ」
津波でなぎ倒されそうになりながら、かろうじて残った松林の一部
電力土木技術協会によると、アウターライズ(海溝外縁部)の定義は「海溝軸の海寄りにかけて存在する、海洋プレートが地形的に隆起した領域」とある。
4月22日放送の「モーニングバード!」(テレビ朝日系)では、アウターライズ地震が起こるメカニズムを解説した。
東北太平洋側にある太平洋プレートは、陸側の北米プレートに対して日本海溝で沈み込んでいるが、急激に滑ってずれると地震となる。
プレート境界面の浅いところが滑った場合、太平洋プレートに引っ張られる力がかかって亀裂が入り、海溝の外側が隆起することがある。
このときに起きるのがアウターライズ地震だ。
比較的まれなケースと考えられているが、断層のずれ方が垂直に近いことから隆起により海面が上昇し、津波発生の危険性が高くなる。
過去の事例として知られるのは、1933年の昭和三陸沖地震だ。
これは1896年の明治三陸沖地震が誘発したとみられ、震源は岩手県沖の日本海溝外側だった。
実は地震の揺れそのものは激しくなかった。
これがアウターライズ地震の特徴で、住民は「揺れが弱かったから津波も大きくないだろう」と勘違いしてしまったようだ。
ところが後から津波が押し寄せ、3000人を超える死者・行方不明者を出す大惨事となっている。
番組に出演した東海大学地震予知研究センター長の長尾年恭氏は、数か月以内に東北沖をアウターライズ地震が襲う可能性があるとの認識を示した。
注目したのは、淡路島や三宅島、石垣島と全国各地で地震が頻発しているのとは対照的に、福島県沖での地震活動が小康状態にある点だ。
長尾氏は「大地震の前には『嵐の前の静けさ』で地震が減る」と指摘する。
予測では最大10メートルの津波が東北の太平洋沿岸一帯を襲うと述べた。
浸水対策としての防潮堤は設置済み
福島沖でアウターライズ地震、大津波発生となれば当然、今も事故処理が続く東京電力福島第1原発が心配だ。
東電は2012年4月27日付で、福島第1、第2原発におけるアウターライズ地震による津波の対策をまとめている。
地震の規模の想定として、M8.4の昭和三陸沖地震より大きかった1611年の慶長三陸沖地震(M8.6)を採用、また福島県沖から茨城県沖にかけて津波が起きうると設定した。
これをもとにした数値計算で第1原発の場合、敷地南東部から1~4号機側へ10メートル級の津波が押し寄せて浸水の可能性があるとした。
そのため報告書では「仮設防潮堤の設置を検討する」とある。
東電広報に確認したところ、すでに防潮堤はつくられており対策は施されているとの説明だった。
一方、第2原発には主要建屋設置エリアの浸水はないとの結論が出されている。
万一、想定を上回る津波となった場合も、第1原発では原子炉への注水手段や燃料プールの冷却機能維持の手段を確保するため、非常用電源や消防車両を高台に配備する、などと説明されている。
とはいえ、第1原発では最近燃料ブールの冷却設備が配電盤の故障でストップしたり、地下貯水槽から放射性物質の汚染水が漏れ出したりするなどトラブル続き。
水素爆発で吹き飛んだ原子炉建屋は、補強したとはいえ耐震性への懸念が残る。
「モーニングバード!」でも長尾氏は、原発事故の直後に米政府が4号機の燃料プールの補強を要求したのは「アウターライズ地震による津波が心配だったから」と明かした。
冷却は続けられているが完全防御されているとは言い切れない燃料プールが、再度巨大な津波に見舞われたら本当に耐えきれるのか、不安がぬぐえない面もある。
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一応、福島第一原発関連のニュースは、毎日目を通しているが事故以降、新たに防潮堤が建設されたとは知らなかった。(見落とし?)
それともニュースにならない位、小規模な防潮堤なのか!?
もし本当にアウターライズ地震が発生し再び福島第一原発を巨大津波が襲ったら…
その防潮堤で防ぎ切れなかったら…
今の現状から考えると、無事では済まされないだろう。
冷却停止の懸念以外にも引き潮により高濃度汚染水が海へ大量流出する可能性もある。
【福島原発ルポ 第1原発、汚染水対策の現場】
日本経済新聞
2013/4/24 22:51
密集するタンクの間を、鮮やかなオレンジ色のホースがはい回っていた。
放射性物質を含んだ汚染水は、このホースで地上のタンクへ運ばれる。
東京電力福島第1原子力発電所の地下貯水槽で相次いだ汚染水漏れ問題で、福島県と原発周辺の市町村で作る「廃炉に関する安全監視協議会」が24日に行った現地調査に同行した。
福島第1原発にはすでに多数のタンクがある。手前は仮設配管の耐圧ホース
漏洩のあった貯水槽で最も多い、約120トンの汚染水が漏れたと考えられている2号貯水槽(貯水容量約1万4000トン)は上から見ると縦約60メートル、横約53メートルの長方形。
深さ約6メートルの槽内には貯留材というプラスチック製の構造物が積み上げられ、上面には遮水シートを張り、さらにその上に土盛りがされている。
このため真横から見ると、1.5メートルほどの高さの台形をしている。
登ってみる。
駐車場のような砕石混じりの地面の下に、900トンもの汚染水があったと思うと少し奇妙な感じだ。
2号貯水槽は、少し離れた「H2エリア」にあるタンクへの汚染水の移送が22日に終わった。
貯水槽の横には、ポンプと中継用のタンクがあり、中継タンクから直径10センチほどのオレンジ色のホースが遠くへ伸びていた。
第1原発の中を走る配管には、黒とオレンジの2色がある。
黒はポリエチレン製の常設の配管。
オレンジは耐圧ホースと呼ばれる仮設の配管だ。
「茎の堅いチガヤのような雑草が当たり、破れてしまったこともあると聞きます」と東電の担当者。
地下貯水槽の使用を断念した東電は汚染水の全量を地上に移すため、新たに700メートルの配管を敷設する。
うち200メートルが仮設の予定。
協議会側は、同原発の各種設備を早期に仮設から常設のものへ「本設化」するよう求めている。
1号貯水槽の移送先に予定されている2基のろ過水タンク(貯水容量約8000トン)では、約10人の作業員が風雨の中、移送に備えた最後の確認作業を進めていた。
タンクの周囲にはひざほどの高さの囲いがある。
万一の漏水への備えだという。
元東芝の原発技術者で、福島県が廃炉の監視体制を充実させるため登用した原子力専門員の高坂潔さんはかねて、移送に伴うリスク評価の徹底を求めていた。
この日、現地を視察した高坂さんは「汚染水の移送開始前に圧力をかけて漏れがないかチェックするなど、こちらが指摘した対策はとられている。万一の漏洩への備えなどを県としてもしっかり見ていきたい」と話した。
福島第1原発の免震重要棟内で開かれた自治体と東電の協議
第1原発の原子炉建屋には一日400トンの地下水が流れ込む。
東電は汚染水の増加を上回るペースでタンクの増設を進める計画だが、国際原子力機関(IAEA)の調査団が「改善の余地」を指摘したように汚染水処理の体制は万全とはいえない。
水との闘いは続く。
原発の不安定が、沿岸部からの避難住民が帰還を決められない大きな理由の一つになっている。
漁業や観光に与える影響も大きい。
汚染水問題を解決できるかどうかは、まさに福島の復興を左右するカギの一つになっている。(福島支局長 中丸亮夫)
【福島原発の汚染水漏れ「対策不十分」 県など初の現地調査】
日本経済新聞
2013/4/24 21:15
東京電力福島第1原子力発電所の地下貯水槽から大量の汚染水が漏れた問題で、福島県と原発周辺市町村でつくる「廃炉に関する安全監視協議会」は24日、問題発覚後初の現地調査を行った。
各自治体の担当者に専門家を加えた21人が、22日に地上のタンクへの汚染水の移送を終えた2号貯水槽などを視察。
盛り土がされている貯水槽の上部に上り、移送に使ったポンプや仮設の配管を確認した。
移送先となるタンクの周囲に漏水に備えた囲いが設けられている状況なども調べた。
調査後、協議会の専門委員を務める中村晋・日本大教授(地震工学)は「通常の産業廃棄物処理施設に比べると地下貯水槽の遮水シートは極めて薄く、不十分」と指摘。
福島県の渡辺仁・原子力安全対策課長は「原子炉建屋に流入する地下水の止水と汚染水管理などを組み合わせたしっかりした工法を考えてほしい」と話した。
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アウターライズ地震・大津波は、全く有り得ない話しでは無い!!
更に茨城県沖には東日本大震災で割れ残った空白域が存在する。
福島第一原発を再び巨大津波が襲う可能性は否定出来ない。
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