原子力規制委員会・「疑わしきは止める」
大飯原発活断層問題で原子力規制委員会の田中委員長はこう言った。
「グレーなら止めてもらう」
大飯原発は、白・黒・グレーの3色で示すならグレーなのだが、未だに調査結果が示されていない。
そんな中での今回の敦賀原発活断層調査。
完全にグレーではないか!!
ますば、敦賀原発活断層調査関連記事を3つ
【敦賀原発 新たな地層の変形確認】
東京新聞
2012年12月3日 朝刊
日本原子力発電(原電)敦賀原発(福井県敦賀市)の断層(破砕帯)を調べる原子力規制委員会の専門家チームは二日、現地調査を終えた。
敷地内にある活断層「浦底断層」と原子炉直下を走る「D-1破砕帯」が交わる場所の近くで、比較的新しい地層の変形を確認した。
変形部の下にある、まだ見つかっていない活断層が変形を引き起こした可能性があり、十日の会合で検討する。
調査は、D-1破砕帯が浦底断層と連動して動くかどうかに主眼が置かれていたが、新たな活断層が認定されて、原発の再稼働が認められなくなる可能性も出てきた。
二日目の調査には、チームの専門家五人のうち四人が参加し、D-1破砕帯の近くに掘られた試掘溝(トレンチ)を中心に調べた。
地層の変形は、西側の試掘溝で確認され、大きく乱れていた。
調査後の会見で、チームの宮内崇裕千葉大学教授は「一、二回の変形が起きている。その変形は複雑で、もう一つの断層構造を考えないと(説明は)難しい」と、別の活断層が存在するかもしれないと指摘した。
規制委の島崎邦彦委員長代理は変形について「変形が確認されたこと、(変形部には)浦底断層を動かしている力と同じような力がかかったことの(チームの)認識は共通している」と述べた。
チームは十日に会合を開き、調査結果について議論する。
島崎氏はこの日に結論を出そうと意欲を示すが、鈴木康弘名古屋大学教授は追加調査の必要性を強調している。
敦賀原発は停止中でもあり、再調査の上で結論を出す可能性もある。
【敦賀原発 上部地層「変形あり」 調査団、連動の可能性指摘】
産経新聞
[12/3 07:55]
原子力規制委員会の専門家調査団は2日、日本原子力発電敦賀原発(福井県)の敷地内を通る断層の一種「破砕帯」が活断層かどうかを調べる2日目の現地調査を行った。
調査団は、破砕帯より上の地層に「変形があるのは明らか」とし、活断層と一緒に動く連動性や破砕帯が活断層である可能性に言及したが、追加調査を求める声もあり、10日の評価会合で検討する。
この日の調査で調査団が注目したのは2号機直下の「D-1破砕帯」。
上部の地層に変形があるかを試掘溝2カ所で確認した。
宮内崇裕・千葉大教授は「複数回の地層変形は明らか」と指摘、島崎邦彦・原子力規制委員長代理ら2人も同調した。
同原発敷地内にある活断層「浦底断層」との連動性については4人とも「直接証拠はない」と否定したが、宮内教授は「連動してできた変形と似たものはある」と言及した。
今回の調査で活断層の可能性は強まったが、断定するだけの情報は得られていないとみられる。
鈴木康弘・名古屋大教授も「今の段階ではクロ(活断層)の情報はない」と述べるなど、専門家の見解にも温度差があり、10日の会合で結論が出ないことも想定される。
日本原電の担当者も「(同社の)調査はまだ7割程度しか終わっていない。
拙速な結論は待ってほしい」と述べている。
【原発破砕帯調査が終了 敦賀、規制委調査団 福井】
産経新聞
[12/3 07:55]
原子力規制委員会の専門家調査団が日本原子力発電敦賀原発(敦賀市)の敷地内を通る断層の一種「破砕帯」が活断層かどうかを調べる現地調査は2日行われ、終了した。
この日は地質学専門の藤本光一郎東京学芸大准教授が欠席し、地震学と活断層の専門家4人のみで続行された。
2日目の調査に参加したのは、地震学専門の島崎邦彦・規制委員長代理(東京大名誉教授)、活断層専門の鈴木康弘・名古屋大教授、堤浩之・京都大准教授、宮内崇裕・千葉大教授の計4人。藤本氏は仕事を理由に欠席した。
1日の調査後、堤氏と宮内氏は、敦賀2号機の原子炉直下を通る「D-1破砕帯」が見える層より上の地層に「変位が見られる」とし、破砕帯の活動性を示唆していた。
また、鈴木氏も「(破砕帯の)問題意識は共通」と述べ、島崎氏も「かつて活発に動いたのは確か」などと指摘しており、4人とも破砕帯が動いたことを前提として2日目に臨んだとみられる。
2日は、D-1破砕帯の試掘溝(トレンチ)で、調査団は破砕帯より上の地層が見える山の斜面などに注目。
原電の説明に対し、調査メンバーの一部は「山で傾斜している地層が、低地で平らになっていること自体が異常だ」と否定した。
調査団は10日に東京都内で評価会合を開き、活動性が認められれば、敦賀原発は2基とも廃炉となる可能性がある。
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敦賀原発の敷地内を走る敷地内にある活断層「浦底断層」は、完全な活断層だ。
それだけで、敦賀原発は危険なのだが、この敷地内にある活断層「浦底断層」は、原発の重要施設をわずかに避けて走っている。
根本的に活断層がすぐ近くにあっても重要施設を外れていればOKと言う国の指針自体がおかしい!!
今回、調査対象となった「破砕帯」は、この敷地内にある活断層「浦底断層」から延びる数本の断層だ。
断層図面を見ると明らかに敷地内にある活断層「浦底断層」に影響を受けている事が分かる。
今回の調査で破砕帯上部の変形が確認されたのだから、大飯原発の時の様に「地滑り説」は、通用しない。
これは、明らかに白では無くグレーか黒なのだ。
「疑わしきは止める」
敦賀原発は、稼働していないので、
「疑わしきは廃炉」
と、なっても良さそうなのだが、またもや結論持ち越しの再調査となりそうだ。
大飯原発にしろ、敦賀原発にしろ、完全に黒にならない限り止める気も廃炉にする気も無いのではないか!?
これで断層がズレ動いたら「やっぱり、あの時に止めておけば良かった」など、言い訳は通用しない。
グレーでも廃炉にならないのであれば、国民(住民)の安全より電力会社の利益を優先した事になる。
原発敷地内の活断層の有無は、直接国民の安全に関わる。
その重大重要な調査を依頼されたにも関わらず仕事を理由に調査を「お休み」した地質学専門の藤本光一郎東京学芸大准教授とは…
活断層の専門家に言わせれば地質学者や地震学者は、活断層について分からないと言う。
毎回、毎回、調査メンバーを変える原子力規制委員会の活断層調査。
同じ原発を別のチームと2チームで調査させるべきでは無いか?
いまいち、信頼性に欠ける。
田中委員長は、調査団全員の意見が一致しなければ判断出来ないと言うが、これでは全ての原発で結論が出なくなる恐れがある。
何を優先するのか!?
電力会社の利益を損なわない様に配慮するのか!?
国民の安全を優先するのか!?
規制委員会の田中委員長は、この敦賀原発活断層調査の前に↓(※)こんな事を言っていた。
【大飯原発の断層調査“途中で結論も”】
NHKニュース
11月28日 21時56分
福井県の大飯原子力発電所で、関西電力が、断層の追加調査を来年2月以降も続けることについて、国の原子力規制委員会の田中俊一委員長は、「調査の途中でも規制委員会として結論が出せるなら出したい」と述べ、関西電力の調査結果を待たずに活断層かどうかを判断する場合がある、という考えを示しました。
大飯原発を巡って原子力規制委員会は、敷地を走る断層が活断層かどうかを検証するため、専門家が現地調査を行いましたが見解が分かれ結論は出ず、関西電力に追加調査を指示しています。
関西電力は、追加調査の一部が来年2月以降も続く見通しを示していますが、これについて規制委員会の田中委員長は、28日の定例会見で、「調査がすべて明らかになるまでではなく、途中でも結論が出せるなら出したい」と述べ、関西電力の調査結果を待たずに活断層かどうかを判断する場合がある、という考えを示しました。
※また来月1日から行う福井県の敦賀原発での断層の現地調査について、田中委員長は、「敷地内を走る浦底断層は『4000年前以降に動いている』とされ、非常に活発な断層であることは合意されている。またそこにつながっている無数の断層が原子炉建屋に及んでいるかもしれない」と述べて、専門家の調査によっては原子炉を動かせなくなるという考えを示しました。
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「活断層の上に原発重要施設を作る事は認められない」
これは、原発安全神話の中で作られた法律だ。
福島第一原発事故を踏まえ抜本的に法改正すべきなのだ。
重要施設から活断層がわずかに1~2mハズれていれば問題無いとする、この法律自体が間違っている。
敦賀原発敷地内には、活発な活断層が存在する。
この事だけでも敦賀原発を廃炉にする理由に至る。
今回の敦賀原発活断層調査から外された渡辺満久東洋大教授は、こう語る。
【大飯原発「確実に活断層だ」 現地調査団の渡辺氏】
47NEWS
関西電力大飯原発の敷地内にある断層について、講演で説明する原子力規制委現地調査団の渡辺満久東洋大教授=23日午後、大阪市中央区
関西電力大飯原発(福井県)の敷地内にある断層が活断層かを調べている原子力規制委員会現地調査団の渡辺満久東洋大教授が23日、大阪市内で講演し「三浦半島(神奈川県)の活断層とよく似た破砕帯で、確実に活断層だ」と主張した。
7日に開かれた調査団の評価会合では結論に至らず、さらに調査することになった。
渡辺氏は現地調査の際の写真などを示しながら「活断層の可能性があるという点ではみんな一致した」「私はクロだと判断したが、残念ながら追加調査することになった」と説明した。
さらに、今夏に大飯原発が面する小浜湾で音波探査を実施した結果、海底の地形に断層活動による変形がみられたと報告。
【共同通信】
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渡辺教授が敦賀原発活断層調査に参加していれば確実に黒だと言い切るだろう。
そう言えるのは、渡辺教授が唯一、電力会社としがらみがない活断層専門家だからだ。
渡辺教授は、もう二度と調査メンバーに入れてもらえないかも知れない…
今後、大飯・敦賀以外の原発でも活断層調査が行われるが、結論が出るのか疑問だ。
【大間原発「いずれ調査」=断層問題で田中規制委員長】
時事通信
[11/28 17:15]
原子力規制委員会の田中俊一委員長は28日、定例記者会見で、原発の敷地内や敷地周辺で活断層の存在が相次いで指摘されている問題で、電源開発(Jパワー)が建設中の大間原発(青森県大間町)についても「いずれ調査することになると思う」と述べた。
規制委は既に関西電力大飯原発(福井県おおい町)の現地調査に着手、北陸電力志賀原発(石川県志賀町)など全国の原発5カ所についても調査実施を決めている。
田中委員長は「疑念のないようにお願いしたい」と話し、未完成の大間原発でも規制委として活断層の有無を判断する必要があるとの考えを示した。
一方で、「(規制委にとって)納得できる調査を事業者がすることが第一」とも述べ、当面は電源開発の調査状況を見守るとした。
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電力会社が調査したところで規制委員会が納得出来ても国民が納得出来る結果は出ないだろう。
規制委員会は手を抜かず最初の穴堀からやれ!!
電力会社が穴を掘って「ここなら見られても大丈夫」と言う所を調査しても満足の行く結果はでないのだよ…田中君!!
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