福島第1原発事故以来、2回目となる各電力会社の株主総会が一斉に行われ、昨年にも増す大荒れとなりました。

会場内は勿論の事、会場外での反・脱原発を訴える抗議活動が各地の会場前で活発に行われる中、開催された9電力会社株主総会の内、7総会で「脱原発・提案」が提出されましたが、全て反対多数で否決されました。(中部電力でも)


福島第1原発事故後も何も変わろうとしない各電力会社の基本姿勢


全国で大荒れの電力会社株主総会


東京では…


【東電株主総会で実質国有化を承認、改革求めた都の提案は否決】

ロイター [6/27 15:49]


6月27日、東京電力は、都内で株主総会を開き、1兆円の公的資本受け入れのために株式発行枠を拡大するなどの定款変更と1兆円の公的資本受け入れの議案を賛成多数で決議した。

[東京 27日 ロイター]


東京電力は27日、都内で株主総会を開き、1兆円の公的資本を受け入れる実質国有化を承認した。経営改革を求めた筆頭株主の東京都の分を含め、10件の株主提案はいずれも否決された。

東電には原子力損害賠償支援機構を通じて1兆円の公的資本が7月中に注入される予定で、国有化に向けた最後の手続きとなった同総会は約5時間半で終了した。

総会は午前10時に始まり、会社側が1兆円の公的資本受け入れの第2号議案と、そのための株式発行枠拡大や委員会設置会社への移行を可能とする定款変更(第1号議案)などを提案し、賛成多数で決議した。

また、会長に就任する下河辺和彦氏、JFEホールディングス相談役の数土文夫氏、経済産業省出身の嶋田隆・原子力損害賠償支援機構理事兼事務局長など11人の取締役の選任(第4号議案)の会社提案も承認された。

今回の総会で退任する西沢俊夫社長は「(1兆円の公的資本を柱とする)総合特別事業計画に基づき民間として、国の資金援助を受けるが、経営合理化を徹底して再建を図っていきたい」と述べ、最後まで民間企業としてのこだわりをのぞかせた。


<猪瀬副知事が東電体質を批判>


総会には東電の筆頭株主の東京都(3月末時点保有比率2.66%)が、「顧客サービス第一の経営理念」を定款に加えることや、電気料金や送配電網利用料の算出プロセスに関する情報開示による「経営の透明性の確保」など4つの議案を提出した。

出席した猪瀬直樹副知事は「ゼロから再出発する東電にとって必要なのは意識改革。顧客サービス第一の経営理念を経営の憲法である定款に明記しないといけない」と説明。

「値上げの根拠は、燃料費が上がっていることだけ。経営合理化やコスト削減の取り組みも中途半端としか受け取れない。説明を求めたが、(東電は)常に情報を小出しにする」などと批判した。

さらに、東電関係者向けの「東京電力病院」(東京都新宿区)の売却を迫ったほか、勝俣恒久会長が出資先の日本原子力発電の非常勤取締役として再任されることを辞退するよう求めた。

すでに東電側は東京都など株主提案の議案10件を全て反対する意向を表明しているが、勝俣会長は都の株主提案について「顧客サービスや情報公開の推進など総合特別事業計画で実施するとしているものもあり、積極的かつ着実に実行していく」と答えた。

東電病院について山崎雅男副社長は「(東電関係者以外の)一般開放できないか検討したが、新宿区には大きい病院がいくつもあり都のほうからも難しいと言われている。

福島原発の復旧作業に対する医療を行っているので当面は継続保有にした」と反論した。

日本原電の取締役再任について勝俣会長は「昨年、取締役就任の依頼があり、同社から電力購入をしていること、(東電が)筆頭株主などの関係を考慮したうえで受けた。本年も再任の依頼があり引き受けさせていただくことにした」と答えた。

今回の総会で東電経営陣から退く勝俣会長は「(東電の)経営に関しては新体制に全面的に依頼し、ノータッチ」と述べた。


<脱原発提案は否決>


株主からは「柏崎刈羽原発の再稼働が(金融機関からの)融資の条件になっているのは許せない」との質問があった。

総合計画では柏崎刈羽原発は2013年4月から順次再稼働させることが前提だが、西沢社長は「(再稼働が融資の)条件では決してない。

柏崎刈羽は決して再稼働ありきにはしない。

事故の原因は何か、得た教訓は何か、安全確保策をどうするのかを新潟県、立地地域、周辺地域の皆様に説明してご理解を得て進めていきたい」と答弁した。

このほか402人の株主が「柏崎刈羽原発を廃炉とし代替にガスコンバインドサイクル型火力発電の導入」(第13号議案)を提案。

代表した株主が「脱原発を果たしながら電力需要と地元の期待に応えることができる」と主張したが反対多数で否決された。

(ロイターニュース、浜田健太郎;編集 久保信博)


公的資金投入で国有化される東京電力には、とことん経営合理化が求められます。


今、行われている東電の経営合理化には甘えが残りとても納得出来るものではありません。

今まで一般企業より割高に支払われていた社員の給与にしても、「一般企業並みに引き下げた」など、福島第1原発事故を引き起こした自分達の立場がまだまだ、分かっていない様です。

ボーナスにしても、公的資金投入が決まった途端に「ボーナス復活」???


東電社員のボーナスを復活させる為に1兆円もの血税を投入する訳では無い!!


「東京電力病院」(東京都新宿区)←とんでもない病院だ!!


 東京都・猪瀬直樹副知事:「東電(病院)だけですよ、社員以外は診ない。そうしたらお客さん少ないから赤字になる。赤字になって会社が金を入れる。その発想がたった今まであったということ」
 猪瀬副知事は、東電の福利厚生施設の象徴ともいえる東京電力病院について、「資産価値は約120億円以上ある。国有化される以上、売却して還元するべきだ」などと要求しました。都によりますと、東京電力病院は、東電の社員とOB専用の病院で、113床のうち約20床しか使われていないということです。東電の勝俣会長は、売却を検討する考えを示しました。


この東電病院は、東電が公表している売却資産には、含まれていませんでした。(隠してた)

東電側は福島第1原発事故収束の為に働いている人達の為に必要だと言っていましたが、実際は週末に1~2人の医師が現地へ出向くだけだった。

第1原発で働く人達がわざわざ東京の病院(東電病院)まで来るはずも無い。


福島第1原発で事故収束の為に働く人達のほとんどが下請け会社の人達で、東電社員しか利用出来ない(福島の一般市民も)この病院は、全く必要無い!!



この様な東電所有の「ムダ」な財産は沢山残されています。


そして


勝又会長・清水社長の天下り


福島第1原発事故の責任を取って辞任する?

責任の取り方も辞任の意味も分かっていない東電幹部達!!


福島第1原発の事故責任の届かなくて甘い汁を吸わせてくれるパラダイスへお引っ越しですか?


その傍らで東電のツケを公的資金(税金)と電気料金と言う形で負担させられる一般市民。

納得いきません!!


更に経営再建に便乗させて柏崎刈羽原発を再稼働させ様と目論む東電の姿勢にも怒りを感じます!!





大阪では…



【怒号飛び大荒れ 関電株主総会 株主「原発なければマイナス」】

産経新聞 [6/27 15:06]

「大飯(おおい)原発の再稼働反対」

「再稼働は大飯だけでいいのか」。

27日に開かれた関西電力の株主総会。

会場内では、経営陣への批判と擁護の不規則発言が乱れ飛んだ。

筆頭株主である大阪市の橋下徹市長は、使用済み核燃料の処分問題や原発再稼働をめぐって質問をぶつけたが、経営陣の見解とはかみ合わなかった。

一方、会場外には再稼働反対派が詰めかけ、怒号を上げた。

会場となった大阪市北区の梅田芸術劇場。

総会は午前10時から始まった。

「当社では(原発事故が起きても)炉心損傷には至らない」。

経営陣の説明に対し会場からは「絶対安全なんてあるか」といった批判と、これに反発するヤジが乱れ飛び、議長の森詳介会長は何度も「静粛にしてください」と呼びかけた。

橋下市長は午前10時35分ごろに会場入りし、身辺警護を行うSPに囲まれて2階席に着席。

資料に目を落とし、赤鉛筆で印をつけながら質問内容を確認した。

やがて株主からの質疑応答に移ると、橋下市長は即座に手を挙げたが、すぐには当てられず、周囲からは「まだ早い、落ち着けや」「議長、2階席の橋下さんを当てろ」との声も。

3人目の質問者としてようやく発言の機会を得た。

「使用済み核燃料の最終処分地はいつまでに造られるのか」
「原発は何機止まれば赤字になると想定しているのか」などとまくし立てる橋下市長。

質問時間の「1人3分」を超えたと指摘されたが「あと、もう少しです」とわずかに超過して続け、周囲からは拍手も上がった。

だが、経営陣は「(最終処分地の)立地は検討しているが、まだ報告できる段階ではない」
「全ての原発が止まれば9千億円のコスト増となる。再稼働がなければ継続的な経営が難しい」と答弁。

納得いかない橋下市長は「答弁漏れだ」と主張し、議事停止の動議も求めたが、認められなかった。

市長は苦笑いを浮かべながら午前11時45分ごろ、会場を後にした。

一方、会場外は開会前から騒然とした雰囲気に包まれた。

午前8時ごろには原発に反対する市民団体などが集結。

「原発再稼働をやめろ!」とシュプレヒコールを上げ、「関電は何も考えてへんのになんで再稼働するんや」と関電社員に詰め寄る男性の姿もあった。

警備にあたる警察官も目立ち、「数は言えないが昨年より約4割増強した」(府警関係者)という。

会場入りした株主からは、原発再稼働に関してさまざまな意見が上がった。

20年近く同社株を保有する大阪府高石市の出版会社社長、藤波優さん(67)は「原発がなくなったときのマイナスの方が大きい」。

同府富田林市の高校非常勤教諭、中條千尋さん(60)は「もし再稼働後に事故が起これば人命が危機にさらされるとともに、株主としても損害を受ける」と話す。

京都市伏見区の無職の男性株主(75)は「最近の橋下さんは発言がぶれているのが気になる。
今日はどうなるのだろう」と関心を向けていた。



一般市民向けには、「原発が止まれば電力供給が逼迫する」と説明した。


しかし


株主に向けては…


『全ての原発が止まれば9千億円のコスト増となる。再稼働がなければ継続的な経営が難しい』と答弁。


↑これが、電力会社の本音ですね!


更に廃炉となれば、その費用を全て電力会社が負う事になる。

経営破綻の可能性も否めない。




しかし、原発事故が起これば国からの公的資金注入でなんとかなる。

↑ここまで卑劣な考えかは分かりませけど。

今まで原発に掛けて来たコスト
国からの原発補助金
廃炉に掛かるコスト


原発を稼働し続ければ儲かる電力会社


原発を停止・廃炉にすれば損をする電力会社

再生可能エネルギーで自由競争ともなれば更に経営が逼迫される電力会社


逼迫するのは電力供給ではなく電力会社の経営


それを、政府とグルになり「計画停電」などと国民を脅迫して原発を再稼働させる関西電力



『当社では(原発事故が起きても)炉心損傷には至らない』

↑まだ、こんな事を言ってる関西電力は、本当に学習能力が無いと言うより呆れ返る会社です!!


記事内のインタビュー(最後)で『橋下さんは発言がぶれているのが気になる。』と言ってます。


橋本さんの考えは


脱原発なのか?
全原発停止なのか?
30年後なのか…?





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