浜岡原発が立地する静岡県 御前崎市は東海地震の震源域真上にあります。

現在、政府要請にて浜岡原発全ての原子炉が停止状態ですが、核燃料や使用済み核燃料は、そのまま残されています。

今現在、日本において福島第一原発20km圏内の次に危険な場所と言えるでしょう。

浜岡原発を持つ中部電力は18mの防波堤(防波壁)の新設をもって安全対策とし、浜岡原発を再稼働させようとしています。

この防波堤を18mに設定した根拠は、福島第一原発を襲った津波が16mだった事が根拠となっています。

東日本大震災と同じ規模の地震や津波が来ても耐えられると考えていること事態、おかしいのです。
(中部電力の東海地震における津波の高さ予想は6mです)

東日本大震災も東海地震も海溝のハネ返りが原因で起きる海溝型大地震です。

東日本大震災では、地震発生から陸地への津波到達時間が30~40分でした。

これは、東日本沿岸の陸地から震源域の日本海溝まで距離(200km)が離れている為です。

しかし、浜岡原発周辺沿岸部への津波到達予想時間は5~10分です。

これは、浜岡原発が立地する沿岸部が、そのまま震源域となる事を意味します。(海溝から約30~50km)

津波発生のメカニズムは震源域が一瞬にして隆起(広域)し、海面が持ち上げられます(膨大な海水量)

海面は重力に従い水平を保とうと四方八方へ流れ落ちます。

お風呂で手の平を広げ浴槽下から湯面まで持ち上げると湯が持ち上げられるのと同じ原理です。

東日本沿岸は流れ落ちた水面が海面や風や空気の抵抗を受けながらも巨大津波となって陸地を襲いました。

東海地震では、海溝から沿岸が震源域の為、持ち上がった海面が一番勢いを増す状態で陸地を襲います。

そこに浜岡原発がある訳です。

東日本大震災の津波と同じ高さであっても、その威力は全く違います。

ましてや、過去の東海地震では20m級の津波が押し寄せています。
浜岡原発から30~40km、沿岸から3~4km離れた磐田市掛塚でも10m以上の津波が押し寄せた痕跡があります。

現在、予想されている東海・東南海・南海沖3連動巨大地震が発生すれば30m超の津波となります。(浜岡原発の地震対策は東海地震単独発生の場合のみの対策です)

浜岡原発を襲うのは、津波だけではありません。

この40年間で浜岡は20cmほど沈降しています。
御前崎周辺は年間5~6mmのスピードで海に引きずり込まれてきたことになります.
なお,最近の数年間は沈降速度が3~4mm/年に鈍っているとの見方もあります。

単純計算しても浜岡で前回の東海地震から既に60~70cm沈降した事になります。

東海地震時、陸側の最南端の御前崎で最大1m隆起すると言われています。

浜岡原発は御前崎から数キロ西に位置しています。

隆起と言っても、ゆっくり徐々に…では、ありません。

一気に地殻がハネ上がるのです。

そんな危険な場所に立地する浜岡原発は東海地震に耐える事が出来るのでしょうか?

最近、浜岡原発設計者が、浜岡原発は東海地震に耐えられない事を発表しました。


更に数千年の間隔で超巨大地震が発生していることが最近の地質調査で明らかになりました。

そして、前回の超巨大地震から推測される次の超巨大地震が近づいています。

この事は、下記の研究チームによるボーリング調査で明らかになっています。



【御前崎周辺の地形と地層が示す隆起現象】

藤原 治(海溝型地震履歴研究チーム)

要 旨

・静岡県中部の御前崎周辺の地形と地層の研究から,歴史時代の大地震とは異なるタイプの大きな隆起を伴う地震の存在が浮かび上がってきた.

・この隆起イベントは過去7000年間に4-5回発生したと推定される.

・大きな隆起をもたらした地震の規模は,現在のデータのみからは分からない.

1.はじめに

 調査地域は静岡県中部の御前崎周辺である(図1).この地域には4段の海岸段丘が分布することが知られている(例えば,杉山ほか,1988).図2の地形断面を見ると,陸側から海側へ順番に高度を下げる4段の階段状の地形が良く分かる.
 これらの段丘は主に地形学的調査によって,過去約7000年間に形成されたと推定されている(例えば,吾妻ほか,2005).しかし,これらの段丘は強風で運ばれた砂(風成砂)などによって厚く覆われているために,何時海底から陸になった(離水した)か,またどの程度隆起したのかはよく分かっていなかった.

段丘は高い所で14mあり、1回の超巨大地震で約3~4m隆起した事になります。

この段丘の端が浜岡原発から僅か1~2kmの所に位置します。


東海地震は1707年の宝永東海・東南海・南海地震(富士山噴火)~147年後の安政東海・東南海地震~現在157年間発生していません。

地震蓄積エネルギーから考えても東海・東南海・南海の3連動に加え数千年間隔で起きるとされる超巨大地震となる可能性があるのです。

では、浜岡原発を想定外の巨大津波と想定外の激しい揺れが襲ったらどうなるでしょうか…

最悪のシナリオでは、福島第一原発とは違い地震の激しい揺れで原子炉建屋・原子炉や配管・コントロール施設などが大きなダメージを負います。
そこへ、間髪入れず巨大津波が襲います。

メルトダウンやメルトスルー以前に浜岡原発自体が倒壊する恐れがあるのです。

福島第一原発では原子炉を覆う原子炉建屋が水素爆発を起こし、広域に渡り放射性物質が飛散しました。

しかし、原子炉自体が爆発すれば関東~関西まで致死量の放射性物質が飛散します。

万が一、福島第一原発同様の被害で水素爆発で済んだとしても静岡~神奈川~関東まで高濃度の放射性物質が飛散します。

日本の大動脈と言われる東海道線・東海道新幹線・東名高速は、数十年に渡り不通となってしまい経済的にも日本に大打撃を与える事となります。

勿論、警戒区域・計画的避難区域は福島以上に広がります。

静岡県だけでも、浜岡原発半径30km圏内には約70万人が暮らしています。
避難者は10万人規模となるでしょう。

もし、原子炉建屋が地震の揺れで倒壊し原子炉が巨大津波で押し流されたらどうなるでしょうか?

剥き出しとなった原子炉は冷却停止、更に冷却不可能となり数時間でメルトダウン、その後メルトスルーが起こります。

メルトスルーが起これば高温の核燃料が流れ出て地面に垂れ流れ出します。

垂れ流れ出た核燃料を覆う物はありませんから冷却は不可能、水を掛けたところで焼け石に水です。

水を掛ければ水蒸気が発生し大気中に拡散します。

手の施し様の無い高温で溶けた核燃料は放置するしかなく、チェルノブイリの様にコンクリートで覆い被せるには作業員の犠牲が伴います。

数百年は近寄る事さえ出来ません。

上記と同じシナリオで原子炉が海に流れたらどうなるでしょうか?

冷却停止となった原子炉は、あっという間に中の冷却水が蒸発します。

原子炉は海に浮かび海流に流されながらメルトダウン~メルトスルーを起こし、溶け出た核燃料は海底へと沈んで数百年間、熱と放射性物質を出し続けます。

上記2つは、福島第一原発の原子炉で起こった事と同じ場合ですが、原子炉内の冷却水が蒸発する過程で水素が大量発生し原子炉内部にとてつもない圧力が掛かります。
原子炉に亀裂が入り大量に発生した水素と酸素が融合した時点で原子炉が大爆発を起こします。
この爆発は、広島の原爆の数十倍に匹敵します。

この様な最悪のシナリオは、全く考えられない訳ではありません。

浜岡原発1号機~5号機のウラン装荷量は593トンです。

福島第一原発1号機~6号機のウラン装荷量295トンです。

いかに浜岡原発のウラン装荷量が多いかお分かり頂けると思います。

浜岡原発の原子炉は、1号機~4号機まで、今回原発事故を起こした福島第一原発の原子炉(マークⅠ)と同じ物です。

使用済み核燃料の貯蔵量は2010年度末で6,603(体数)

浜岡原発は福島第一原発と同じマークⅠですので使用済核燃料は原子炉建屋上部のプールに貯蔵されています。

原子炉建屋が崩壊した時点で大量の使用済核燃料が辺り一面に散乱し津波により遠くまで運ばれます。

使用済核燃料は原子炉で使用された後の燃料棒で、ウラン・プルトニウムを大量に含む高レベル放射性廃棄物です。

使用済核燃料には大量の放射性物質が含まれていますが、各原子炉建屋の上部にいわば剥き出しの様な状態で貯蔵プールに保管されています。

原子炉建屋崩壊と共に使用済核燃料が散乱する事は確実です。

中部電力 浜岡原子力発電所のHPに「地震対策について」と言う項目があり、その中に「敷地の地質・地盤」と言う所があります。
ここでは、以下の様な事が書かれています。
「浜岡原子力発電所の敷地周辺においては、東海地震に伴い、1m程度隆起することが想定されますが、敷地に生じる傾斜は非常になだらかで、また、敷地内には地震に伴って動くような断層は存在しません。

したがって、地震に伴う地殻変動に対しても、原子炉施設に影響を及ぼすような傾斜や地盤の変位・変形が生じることはありません。」

1mの隆起が非常になだらかなら、他でも東海地震の被害は無いと言う事です。

敷地内には地震に伴って動くような断層は存在しません。と、書いてありますが、以下もHPに記載されています。

「敷地内に存在する断層=H断層系

浜岡原子力発電所の敷地内にはH断層系と呼ばれる4本の断層が海岸線にほぼ平行して存在することが、ボーリング調査、試掘坑調査により確認されています。詳細な地質調査の結果、H断層系は第四紀後期の活動はなく、地震を起こしたり、地震に伴い動くものではないことを確認しています。」

兵庫淡路大震災でも、動くはずが無いと言われた断層が動き甚大な被害をもたらしました。

過去に動いたから断層として残っている訳です。
絶対に動かないと言い切れるのでしょうか?

御前崎周辺には同じ様な断層が何本もあり、東海地震に伴い各断層が別々に動き、その地震波が他方面から伝わり被害を拡大させると予測されています。

しかし、中部電力は、浜岡原発敷地内に4本もある断層だけは例外で動かないと言っているのです。

もし、皆さんのご自宅の敷地内に4本の断層があっても、「家は安全」と言えるでしょうか?

近頃、浜岡原発半径10km圏内にある牧之原市議会で浜岡原発の永久停止の決議案が可決されました。
しかし、原発の恩恵を受けている浜岡原発立地の御前崎市は永久停止どころか、再稼働を望んでいるようです。
多額の恩恵と数千人の雇用の為に自滅へと向かっている様に思えます。
今、ここで浜岡原発を廃炉にさせ永久停止をさせなければ近い将来、必ず大惨事となります。
それは、福島第一原発事故を遥かに上回る大惨事となるでしょう。
極一部の人達の利害関係で多くの国民に被害を与えることは、あってはなりません。

【中部電力 浜岡原発 永久停止と完全廃炉を求める意見】を枝野経産大臣と御前崎市に届ける活動にご協力お願い致します。

【枝野経産大臣宛て】

http://www.edano.gr.jp/inquiry/inquiry.html

【御前崎市議会宛て】

info@city.omaezaki.shizuoka.jp


※拡散・転載歓迎





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