皆さま、こんばんは。


川井ササ著、『「名画」と読む  危険な美女』
です。

川井ササさんは、実は二人で一人。
川口清香さんと荒井咲紀さんの共同ペンネームだそうです。
お二人の共著による最初の著書がこの本なのだそうです。


この本に取り上げられた「危険な美女」は25人。
歴史上の有名美女から、
女性美術家、
神話の中の美女、聖書の中の美女まで、
さまざまな美女が取り上げられています。

25名の美女が描かれている絵画、
もしくは、美術家の描いた作品、
が写真として載っているのも嬉しい限り😊




ちなみに、表紙はアントニー・フレデリック・サンズによる「メディア」

メディア。きっと名前は聞いた事がありますよね?
恐ろしい女性、のイメージはありますが、
では、具体的にはどんな恐ろしい事をしたのか?
というと、記憶が全くあやふやです。

メディア、メデューサ、ゼウスの妻のヘラ、
トロイの木馬のヘレネ。
神話の中に出てくる美女のストーリーを
「あ、こういう事だったんだ!」と。

聖書の中の美女、サロメやユディット。
同じ生首を持っていても、
サロメは聖人の首を欲した悪女、
ユディットは国を救った英雄、と、
意味は全く違うのですね。




絵画を見る時に、登場人物が何をした人なのか、
描かれている場面はどういう意味を持っているのか、
知っているのと知らないのでは、きっと、絵画鑑賞の面白さが大違いです!


中野京子さんの絵画の本を読んでも思うのですが、
もっと知りたい!
と強く感じます。

もっと知りたい、そして、美術館に行きたい!!!
です(^^)




実在の人物として登場する美女たち。
クレオパトラ、カテリーナ・スフォルツァ、
メアリー1世、カトリーヌ・ド・メディシスなどなど。
昔、歴史の本などで読み、
ただ、「恐ろしや…」
と思っていましたが、

今になって読むからなのか、
この本に影響されてなのか…

確かに登場している美女達は皆している事は恐ろしい事をしているのですが、
いざ、自分がその立場になったら。
生存するためには、そのくらいしてしまうかも。

と思えてくるのです。
歴史上の有名美女達もまた、皆、一生懸命生きていたのだなぁと。
しみじみと読み終わりました。