先生の診察が終わった後、がんセンターに行くよう言われたので、家族3人それぞれの心持ちでトボトボと行きました。
この時の顔ったらなかったでしょうね笑
1人は激怒 ふんぬぬぬぬぬ
1人は冷静 ピュ〜と吹く
1人は意気消沈 ごーん
私は、先生が裏で卵巣がんでいくから!と電話していたことへの怒りいうのはなくて、
また、先生の見立ての受け入れられなさというのもなくて、
それよりもただ、
選択肢は全部取るしかない!と言われたことがショックでした。
全部とる…
全部とる……
卵巣、子宮、リンパも全部とる…。
大学病院って、もっと色んなことしてるんじゃなかったん…??
もっとこう、実験的に?先進的に?あらゆる取り組みを試しているところ!みたいな研究の側面がある病院だと思っていたので。
これじゃ他の病院と変わらないねと。
そんな中、行くように言われたがんセンターに辿り着いたわけですが、
対応してくれたソーシャルワーカーさんには、一通り、三者三様の今の気持ちをお話ししました。
そして遺伝性のがんの説明と、遺伝子検査の説明をしてもらいました。
私の中で思った疑問としては、
遺伝性のがんの影響があるかもしれないのはわかったけど、それが陽性になれば全摘をするしかないというのはどういうこと?
その時点で転移していなくても取るよっていうのが理解できなかったですね。
未来のリスクを恐れすぎじゃない?
だって
がんは生活習慣病ですからね?
発症するのに遺伝性の要素が半分はあったとしても、もう半分は自分の生活習慣による影響が大きい訳でしょ?
持って生まれた要素+生まれてから持った要素
先天的な要素+後天的な要素
同じ遺伝的要因があったとしても、発症するかしないかは、個々人の生活が与える身体への影響が大きいかと。
だって
発症する人としない人が絶対にいますもん。
ソーシャルさんに
その遺伝子があれば必ず発症するわけではないですよね?と確認すると
それはもちろんそうです。とおっしゃられました。
大学病院でまずは検査だけと考えていたこのとき。
先生から全摘と言われて凹んでいたこのとき。
全摘するかどうかを決める遺伝子検査なんて、到底受ける意味を見出せるわけもなく。
遺伝子検査って何のために受けるんですか?と聞いていました。
そしたらソーシャルワーカーさんは自身のがんの経験を話してくださり、またアンジェリーナジョリー乳がんの予防的切除の話をしてくださいました。
自身であれば必ず受けたい検査ですねとおっしゃっていました。がんかもしれない不安を一つでも減らしたいと。
それを聞いても、納得できないことは出来ないんですよ笑
こちらが決めきれないのを見越してか、いよいよじれてきて、
逆に、あなたにとって遺伝子検査とはなんだと思いますか?と聞かれました笑
私にとって遺伝子検査は、先生の診断の補助になるものでしかないですね、と。
自分自身にとって得るものは何もない検査だと。
でも先生がしろというならしますよと。
いっちゃいましたね。
遺伝的要因があるからどうなんだって、
結局全摘するんやろ?
遺伝的要因がなかったらどうなんだって、
お腹開けて広がり具合で全部取るかも知らんのやろ?
先生曰く
卵巣の場合はそうなんですって。
ほんで卵巣自体は取ってから生検しないと悪性か良性かもわからんときてる。
ほな検査の意味ないやんか。
て、なりません?
結局、2時間くらいは話を聞いて、遺伝子検査はしないことになったのです。