先生の診察の後は、あれよあれよと検査の予約、入院の予約みたいな段取りになりました。
急げ急げ!
枠がないぞ!
急がないといけないぞ!
でも、なーんとなく自分がはじめに考えていた、とりあえず検査だけ!っていうのとは違う流れになっている気もしていました。
入院ありきの検査なん?と。
検査結果出てから入院ならわかるけど、入院の予定ももう取るん??
なんでなん??
違和感…
ざわざわざわざわ…
と、そんなふうに家族で話していた最中、
先生の声が聞こえてくるんですね笑
ドラマみたいだな笑
「卵巣がんでいくから!」
あー聞いちゃったー
それ私のことやろ?
いくからて、なんなん?
今聞こえたで。
先生、声でかいで。
検査して卵巣がんです。はい手術ですね。は、わかるけど、いくからてなんなん??手術ありきで話進めてへん?
今思えば、
卵巣腫瘍ではなくほぼ悪性のがんで間違いないから、早めに手術の枠を押さえてくれてたんじゃないかな?とは思います。早く取るしか治療法はないから。
でも、まだこちらとしてはそんな気持ちでは到底ないんですから、受け入れられるはずがありません。
これには家族が噛みつきました‼️笑
予約の調整をしてくれていた看護師さんに
「検査だけなんですよね??手術するとは決めてないはずなんですけど」
と声をかけると、看護師さんも
え?そうなの?
先生ー!この患者さんなんか違うことゆーてるけどいけますかー?
みたいな反応で。
慌てて先生の方に確認に行かれまして。
そしたら先生がもう一回診察室に来てくれと言うので、もう一度顔を突き合わせました。
で、また一から現状を説明され…
今度は叔母の遺伝性の話も少し詳しくされ…
いや、それはわかってるねんて!先生!
自分の状況が理解できてないわけじゃないねん!
と、心の中で呟きつつ。
もう一度念を押して先生に伝えました。
自分の言葉で自分の嘘偽りない気持ちを伝えるのって勇気がいりますね。
「先生、手術するかどうかは自分で決めたいんです。
検査結果が出てから自分で決めます。それでいいですか?」
先生は少し驚いたような反応でしたが、
理解はしてくれました。表向きは笑
そして、検査の予約だけ取った後、大学病院内にあるがん患者センターなるところへと引き継がれたのでした。
あんたのがんがどんなんか、ちょっと話聞いてこーい!的な?
遺伝性のがんについてちょっと勉強してこーい!的な?笑
へい先生。勉強してきまっさ。
そこに行くまで家族はプリプリしてるし、私は凹んでるし、夫はひとり冷静な顔して、感情が入り乱れていました。
やっぱり病院って疲れる場所ですね。
やだやだ。