人間観と死生観について | 宇宙の風 天照王子 のブログ

宇宙の風 天照王子 のブログ

☆プレアデス ユニバーサル サイキックテクノロジー マスター・スピリチュアルダウジング講師☆ 天照王子のブログです

人間とは何かという事を追求していると、世界には色々な人間観があることを学びます。国、民族、宗教、道徳観、哲学や科学的視点などによって人間とは何かと言う定義が大きく違っています。そして、それこそが人間を分離し混乱させている大きな要因なのでは無いかと思うのですが、私達は知らず知らずにいずれかの人間観と死生観を持って生きているのです。

人は死ぬ時

意識したことがない人でも、無意識の内に死生観を植え付けられています。学校教育などにより知らないうちに洗脳されている事もあるでしょう。死生観とは、簡単に言うと死んだら終しまいか、終しまいでないかどちらを信じて生きているかという事ですが。この問いは、人間にとって最も重要な問題の一つなのですが、学校教育では教えてくれませんし、あえて誰も触れもしないのです。

人間は誰もが必ず死ぬというのに、考えた事も無いという人もおられるかもしれませんね。案外、人間は死んだら終しまいだと思って生きている人が多いのではないかと思われます。臨死体験の研究などにより、死後の世界があり、人間は死んだらおしまいでない事が分かって来ました。

かいま見た死後の世界

日本では、死生観は古来より宗教が扱う領域であるとされて来ました。そして、そこには宗教ごとの考え方の中に人間観と死生観が有りました。日本人は、神道、仏教、儒教、道教、キリスト教、無宗教などによって、同じ日本人でも人間観と死生観が大きく違って来ます。無宗教には、有神論の方と無神論の方がおられると思います。人間観と死生観によって、人生の目的や価値観が大きく違って来ますし、そして人間を善悪のどちらで見るかという事も違って来るでしょう。

たとえば、神道の人間観とキリスト教の人間観では人間観が180度違っています。日本の神道では、人間は神から生まれた分霊(わけみたま)であり神であると説きます。人間は学び努力すれば神性を顕現して創造神とも一つになる神人合一を果たす事ができる存在であると説いています。一方、キリスト教はアダムとイヴによって作られた原罪を生まれながらに持った存在であると説きます。人間は、救い主であるイエス・キリストを通して神に罪の許しを得なければ救われないのです。

心霊主義

近代スピリチュアリズムは人間観と死生観を宗教(キリスト教など)から分離して体系化しようとしたものです。そこには、神の介在無しで直接霊的な存在と通信を行ない、死後の世界を探求しようとしたものです。日本では、同じ時代に黒住、金光、大本など教派神道と言われる復古神道が盛んになりました。この復古神道においても人間と神々との直接的な交信が行なわれました。日本のスピリチュアリズムの父と言われる浅野和三郎はこの教派神道の大本教から出た人でもあります。浅野和三郎は、近代スピリチュアリズムは古神道の考え方とほぼ同じであると述べています。

最近、ワンネスと言う言葉をよくお聞きになると思いますが、これは全ては一つであるという考え方です。この世界は、つまるところ一つであり、貴方も私も宇宙も全ては繋がった存在であり、究極的には一つであると捉える考え方です。宗教で言えばキリスト教は、人間を神に隷属するもの、または分離したものとする考え方です。神道は、神と人は究極的には一つのものであると捉える考え方です。

輪廻転生

自分と他者は、本来一つのものの現れであり、本来は私も貴方も同じ存在(神)であると考える事です。分離的な考え方からは、競争、争い、独り占め、支配などが起こります。正に今の世界がそうです。ワンネスの考え方からは、統合、平等、分かち合い、平和が生まれます。本来、全てのものは一つであると気づき始めた人が増えて来ました。

これは、日本人が古来より神道によって培ってきた価値観でもあります。全てを神の現れと捉える人間観を、私達は再度学び直す必要があると思うのです。貴方も私も他の全てのものは大宇宙の神の現れであり、真善美であり一つであると気づき実践することが必要です。その向こうに全てが調和した、平和で素晴らしい世界が構築されるでしょう。

エドガー・ケイシー

エドガー・ケイシーは、多くの人から「人生の目的は何ですか?」「人はなんのために生きるのですか?」「わずか数十年のこの人生に何か価値があるのですか?」と言う質問を投げかけられました。それに対してケイシーは次の様に答えています。

「人間の本性は永遠不滅の霊的存在であり、人は魂の錬磨のために何度も肉体に生まれ変わり、ついには輪廻を越えた霊的な世界に行くのだ」と。そして人生にとってもっとも重要なことは、「肉体生活を送りながら、精神的・霊的に成長し、究極的には神の共同創造者になることだ」と。

私達は、神から生まれて神へと帰る旅を続けています。私達人間の役割とは、神の共同創造者として、この世界に愛と平和と調和の世界をつくることだと思います。貴方も神、私も神、そして全ては一つなのです。