構想に２ヶ月、イメージ図は３０分程度で作成しました。元建築とインテリアのプロですから頭にイメージが出来上がるとイメージ図をパッパッと手早く書いて行きます。プランは制作費を押さえる為に資材の無駄をなくす経済寸法を守ります。経済寸法とは、材料の規格である９０センチとか１８０センチ内で材料が治まるように設計する事です。
地球に優しく、安く良いものを作る為に材料の７０％は廃材を利用しました。屋根のコンパネは、旧サロン横の道路に放置されていたもの、構造材と外壁の板は家の近くの耕耘機屋さんの駐車場に積まれていた梱包材の廃材をもらい釘を抜いて利用しました。旧鳩小屋の台座の角材も利用、旧自宅の書斎をリニューアルした時の残りの床材やベニヤも取っておいたので利用出来ました。
基礎のブロックは、旧サロンのベランダに放置されていたブロック２個を二つに割って利用したものです。鳩たちの止まり木は、庭に生えていた灌木を伐採したときに取っておいたものです。材料の調達や作り方を考えながら２ヶ月構想して、頭の中にイメージを作って行き、イメージが出来あがるとプランはほぼ出来上がりで、スケッチ（イメージ図）にするのに時間はかかりません。基礎工事から完成まで１ヶ月を要しました。作っている時が一番楽しい時間です。
ものを作るという作業は、人によって方法は違うのだと思いますが、頭の中でイメージを作るという作業は同じではないかと思います。人間は地球上の動物の中でイメージした事を実現出来る能力を与えられた唯一の存在です。聖書の中に「神は人を神に似せて創られた。」という言葉が有りますが、本当にその通りだと思います。
人類は神から与えられたその能力を自分の欲望を満たす為に使って来たのが人類の歴史だと思います。しかし、神が与えた創造力は、本来地球の全ての存在が調和しその生命を全うする為に使わなければならないものだと思います。現在、人類の意識の目覚めが必要な時を迎えています。目覚めなければ、今後人類は地球からいなくなるかもしれません。
意識の転換が必要な時を迎えています。個人の欲望だけに捕われていると私達は地球上からいなくなってしまうでしょう。自分を超えて地球に存在するもの全ては、一つの生命であると気づかなければなりません。
鳩小屋作りの話から、ちょっと話が大きくなってしまいました。人間には想像力と言う素晴らしい能力が与えられています。その能力を地球上の全ての存在が生命と魂を全うできる世界を作り上げる事が人類の使命であると思います。私達のこの能力を地球と全ての存在の為に正しく使っていきたいものです。