今回の催しは、日中国交正常化に尽力した中国の故周恩来首相の生誕１１５周年を記念するとともに、食・環境の改善をテーマに日中友好関係者の交流を深める為に一般財団法人・食・環境改善機構と農事組合法人ハート・プラザの共催で行なわれたものです。
私達有志は、３年前から福岡で自然微生物農法に取り組み、２度、開発者の農事組合法人ハート・プラザの高久俊秋さんを福岡に招聘して講演会を行ないました。そして、福島県喜多方市の自然微生物農法の現場を視察したいと思っていましたが、今回その希望を果たす事が出来大変嬉しく思います。
「日中友好inきたかた」の初日は記念式典があり、故周恩来首相の甥の周爾均さんの挨拶に始まり、中国駐新潟総領事・王 華さんと医学博士の植田美津恵さんの基調講演がありました。
中国では、高久さんの指導により国家レベルのプロジェクトとして自然微生物農法に取り組んでいます。近代農業の化学肥料と農薬による食料の増産は、一方では土壌汚染と健康問題をもたらし、中国においても大きな問題であり、自然微生物農法がその解決策として注目されています。
自然微生物農法は、自然に存在する微生物を土中に散布する事により近代農業による化学肥料と農薬による土壌環境の悪化と健康被害を無くし、無化学肥料・無農薬の健康な農作物を生産する技術です。自然の野山は、肥料も撒かず農薬も散布せずに落ち葉などの豊富な有機物と多くの微生物の働きにより、毎年、健康で豊かな緑の草草と樹木を育て上げています。
効率的に農作物を育てる現代農法は、多くの化学肥料と農薬を投入して大きく均一の作物を育てますが、栄養価の少ない健康に問題がある農作物を生産し、多くの健康問題を発生させている元凶の一つではないかとされており、日本ばかりではなく中国に於いても安全で健康な農作物の需要が高まっています。
「身土不二」という言葉がありますが、私達の身体は土（微生物）が育てた農作物によって作られています。土地の健康が破壊されれば、それは私達の身体が破壊されることと同じことになります。福島の原発事故は、私達にその事を教えてくれた大きな教訓だと思います。地球の自然を壊せば、それはいずれ私達の身体にも病気となって現れて来ます。
同じ福島の地で、今回の様な催しが行われた事には大きな意義があると思います。また、微生物が放射能物質を軽減したり、無害化する働きがある事が解って来ました。今回、出品されていた自然微生物資材の中には、NS-H菌という放射能抑制液も出品されていました。この液が、福島の地で多く活用され一日でも早い真の意味での復興される事を希望します。
２日目は、中国からのお客様と喜多方の観光名所や酒造所を訪問し、お昼は喜多方ラーメンを頂きました。喜多方市には、現在１２０店のラーメン店があり、札幌、博多と並んで日本３大ラーメンの一つと言われています。また、蔵のまち喜多方と呼ばれる様に、多くの綺麗な蔵が存在し、年間多くの観光客が訪れるそうです。同伴した有志の１人は、長野県の安曇野よりも美しい所だと言っておりました。
３日目に、高久さんの自然微生物農法による田んぼを見に行きました。今月中旬に上陸した台風１８号の影響で多くの田んぼの稲が倒れている中で、高久さんの田んぼは稲が倒れる事無く黄金色に実っていました。また、隣の従来農法の稲穂との比較をした所、稲穂が３～４センチ大きく育っていました。
平成２４年度は、自然微生物農法で栽培した米が、食味値１００点を取りました。魚沼産コシヒカリが平均７５点だと言われている中で、食味値１００点の米は、奇跡的な米だと言えるでしょう。高久さんの田んぼの稲の収穫は、まだ出来ていませんが、収穫を終えた知人の方の新米を旅館で頂く事が出来ました。とても美味しかったです。
今後とも私達は、微力ながら自然微生物農法の実践と仲間作りに努力して行きたいと思っています。自然微生物農法が日本と世界の農地を自然で健康な状態に戻し、安全で美味しい食料を生産する事により、多くの人々が健康で幸せになりますように！
高久さん、中国の来賓の皆様、日中友好inきたかたの実行委員の皆様、スタッフの皆様、大変お世話になりました。ありがとうございました。
平成２５年９月２８日 「日中友好inきたかた」福島民報の記事
http://www.minpo.jp/pub/topics/odekake/2013/09/post_3891.html
農事組合法人ハート・プラザのホームページ
http://heart-plaza.com/
農事組合法人ハート・プラザのyoutube画像
http://www.youtube.com/watch?v=CK8wWrFH1Ck