外宮を参拝した私たちは、車で内宮へ向かいました。内宮に着くと沢山の観光バスが来ていました。五十鈴川河川敷の駐車場に車を止めて橋を渡り、おかげ横丁を抜けて内宮へとお伺いしました。宇治橋を渡るときには大勢の人の行列が出来ていました。内宮の鳥居を一つずつくぐると波動が変わって来ます。清まった光のカプセルに少しずつ入って行くような感覚です。いつ来ても素晴らしい波動です。
内宮の石段の下で写真を撮りました。ここに来るといつも帰って来たと言う思いがしてきます。懐かしい清らかな神の懐に帰ってきたと表現したら良いでしょうか。神道では、人間は神から分かれた分霊(わけみたま)であると言います。私たちは、神から分かれてこの3次元の地球世界を創造しに来たと言うのが真実のようです。また、神道では、人は死ねば魂となってやがて神となると伝えています。
私の父方のご先祖は、長崎・島原藩の松平家で清和源氏の家系にあたります。清和源氏は、河内源氏、大和源氏、東国源氏、甲斐源氏、信濃源氏などに分かれれて多くの戦国武将を排出しました。現在、清和源氏の末裔は200万人はいると言われています。そして、全て自分の先祖を家系図で見る事が出来ます。
清和源氏の祖は、平安時代前期の第56代天皇、清和天皇です。清和天皇をさかのぼれば、第1代天皇・神武天皇から神話の世界となり、天孫降臨された邇邇芸命(ににぎのみこと・天照の孫)、天忍穂耳命(あめのおしほみみのきこと・天照の息子)、天照大御神(あまてらすおうみかみ)となります。天照大御神は、ご先祖様ということになります。さらに神々をたどれば、創造神の天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)となります。
この清和源氏の家系は、私の家系の一部でしかありません。多くのご先祖は、記録も無く家系をたどる事は出来ませんが、日本人であれば、ご先祖様は日本の神様のどなたかに行き着くのではないでしょうか。これは、肉体的な話ですが、魂としては誰もが創造神から分かれてきた魂ですから、大本は一つであると言う事になります。
この考え方を伝えているのが、日本の古神道です。人間は全て神の子と言えるでしょう。大本教の出口王仁三郎は、万教同根という言葉を残しています。全ての宗教、全ての教えは根源的な神から出ていると。そして、人類全て同じ創造神から分かれた存在であると。お国は違いますが、アメリカの眠れる巨人と言われたエドガー・ケイシーは、多くの人から次のような質問をされました。
「人生の目的は何ですか?」「人はなんのために生きるのですか?」「わずか数十年のこの人生に何か価値があるのですか?」
ケイシーは次の様に答えました。
「人間の本性は永遠不滅の霊的存在であり、人は魂の錬磨のために何度も肉体に生まれ変わり、ついには輪廻を越えた霊的な世界に行くのだ」と。そして人生にとってもっとも重要なことは、「肉体生活を送りながら、精神的・霊的に成長し、究極的には神の共同創造者になることだ」と。
私は10代から「人間とは何か?」という疑問を持って文学、哲学、宗教、精神世界と長い旅をして帰り着いたのが、日本古来の神道の世界観でした。古神道の世界観は、全ての宗教、近代スピリチュアリズムや最先端の量子物理学をも包含してしまうほどのすばらしいものです。そして、それは宗教としてではなく、長年日本人の精神的な支柱として存在してきました。
現在、多くの日本人が精神的な支柱を失いかけているように思います。古神道の自然観と人間観、そして死生観を学び直す事が必要なのかもしれません。この国には、我々が忘れかけた素晴らしい歴史と文化そして神々と自然が残されています。これからの新しい世界を作り上げて行く考え方の見本が、古神道の自然観、人間観の中に有るように思います。
内宮の天照大御神に新年のご挨拶をして、二人のご祈祷をお願いしました。ご祈祷で頂いたお札は自宅とサロンの神棚にお祭りして1年間守り導いて頂く事になります。今年も参拝出来て良かったと思います。天照大御神の御霊の益々のご発展を祈り、今年も一年、世のため人の為に役立つ仕事ができるように努力しますのでお守りくださいとお願いしました。
参拝の後は、おかげ横丁で昼食です。楽しみにしていた伊勢うどんと日干しサンマを頂き、白鷹のお神酒を頂く事にしました。あっちで試食、こっちで試食。これもおかげ横丁の楽しみです。食事が済んで横丁を歩いていると、家内が○○さん!○○さん!と人に声を掛けています。ばったり出会ったのは、ダウジング教室でお世話になっている熱海の民宿のご夫婦でした。
伊勢神宮でばったり出会うなんて、日本も意外に狭いですね。仲の良いご夫婦で、今年もお世話になります。熱海教室を今年もよろしくお願いします。丁重にご挨拶して、伊勢神宮御料酒の白鷹を頂きました。少しほろ酔い気分で次は、猿田彦神社に参拝しました。猿田彦神社で記念写真を撮りました。境内にある猿田彦様の奥さんの天宇受売命(あめのうずめのみこと)にも新年のご挨拶をしました。