24日は母の三回忌でした。
突然の旅立ちからもう2年経ちます

超・超・長くなってしまいました。三回忌をやるにあたって判断に悩む事が多く、ネットをたたいてもあまり詳しくのっていなかったりする事が多かったので、記録を残す事で他の誰かの役に立つ事もあるかなぁと思って詳しく書いてしまいました。
当初、三回忌の法要は特にやらなくても良いかと思っておりました

・・が、色々調べてみると三回忌までは重要らしく、こういった事は迷ったらやっておく方がいいだろうという結論に達しました

今回は会場ではなく自宅で行う事に

参加者はウチの夫婦&姉&叔父の4人だけでこじんまりと

自宅でやるとなると、準備等些細な事がわからなくて、ネットで調べる事も多かったです

「普通はどうするんだろう?」
・・・と、思っても、その家や地域により全くやり方が違っていたりするんですよね〜

とりあえず
1ヶ月前にお坊さん便に電話をして、命日である9月24日の午後でお坊さんの手配をして貰いました。
お坊さんの都合で13時〜か14時〜という事だったので、何となく14時でお願いする事に。
最初に悩んだのは、法要の後の食事会のお斎(とき)をしない事。
今回は14時からなのでお斎は無しにしたのですが、そういう場合、代わりに少し豪華な仕出し弁当とお酒の小瓶を持ち帰って貰う様にする、
・・という回答がネットでは多く載っておりました

仕出しの法事用弁当をネット検索したところ、配送してもらうには個数や金額が一定以上ないとダメで
4人という少人数分では対象外でした

大宮あたりで何かあればと思い、そごうの地下食料品売場を見に行ってみたところ、
なだ万のお弁当が良さそうだった為パンフレットを貰い、後日姉と相談。
最初、法事用のお弁当3000円か5000円のものを人数分にしようかと思ったりしたのですが、
見れば1800円程の季節のお弁当という小ぶりで程良いサイズのものがあるではないですか

きのこご飯など色とりどりで美味しそう

それを各家族分用意して持ち帰って貰えば夕飯でそれぞれ食べられるんじゃない?
・・と思いつき、そうする事にしました

姉にはお弁当の注文&当日ウチまで持って来て貰うようにお願いして、お弁当の件は解決です

あと悩んだのは「お焼香セット」をどうするか。ウチにはお焼香用の香炉がありません

法要には欠かせないお焼香ですが、家でやるとなると普通は「回し焼香」をするかと思います。
ネットで検索すると、「お焼香セット」というものが5000円位である様なのですが
ある葬祭業者さんの回答で
"僧侶であれば携帯用のお香を持っており、特に家庭で用意しなくても通常の香炉を代用すれば大丈夫"
・・と、あったので、どうしたものかと悩んだのです

買っても良いのだけれど、この先使う機会はあるのか・・?
これについては実際来てもらうお坊さんと事前に電話で話す機会があったので、直接聞いてみました。
すると、案外気軽に
「あ、お焼香セットが無いんですね?わかりました。お持ちします。」
・・とのお返事

ありがたくお願いする事にしました

ありがとうお坊さん

あとは
当日お坊さんにお出しするお茶菓子を何にするかで超・超・迷いました〜

上生菓子やお饅頭が一般的かと思うのですが、甘い物ばかり出されて困っているお坊さんも多いとか。
あと、回る先が多い時などはその場で食べずに持ち帰る事も多いそうなのです
(出された物は全てお布施と同じ考えで、食べるor持ち帰るのが基本らしい)

なので
お茶菓子を懐紙の上に置く時、
個包装のまま置くのか、包みから出して置くか
・・・そんな事で凄く悩みました

(これはダイソーで買った懐紙)
その場で食べるのなら包みから出ていた方が食べやすいし、持って帰るなら個包装のままが良いしー

結構色々な和菓子を買って来て試食もしたのですが
最終的に決めたのは・・・
こちらの芋きんつばでした



結局はごく普通のものになってしまった感じですが
きんつばなら個包装から出しておけばすぐ食べられるし、食べずに持って帰るにしてもベタつかず懐紙に包める所がグー



徳島県産のなると金時を使った芋きんつばは上品な自然の甘さで
実際食べてみて美味しいと思ったものです

多分これなら大丈夫

これは出したお茶菓子を後で再現したもの。(実際はプラの楊枝ではなく黒文字を用意しました)
懐紙も慶事用と弔事用で折り方が異なります。
弔事用は上になる紙が左下がりになるように折ります。
都度検索です

あと悩んだのが仏壇の中の仏具の並べ方

何気に置き方が間違えているかも。。。と思い
ネットで調べまくりました~~
参考にさせて貰ったサイト
いくつか位置を修正しましたよー
前日には襖を外して和室を広くし、部屋の片付け&お掃除

仏壇に飾るお花と果物を買って来て飾りつけをしました

そんな感じでいざ当日

お仏膳もお供えする事にした為、前日に煮物を作り、当日朝に頑張ってご飯を炊きました

いつも土鍋で炊いているのですが、うっかりいつもより長く火を入れてしまった為
下の方が焦げついてしまうという



キレイな上の方だけ使いましたが、こんな時に限ってぇ

そんなこんなで出来たお供えの段

こんな感じです

高杯にはスーパーで買った積み団子を

この日はお月見だったのでちょうど良い感じです

果物は母が好きだったものを

右手のおはぎは法要の始まる直前に叔父が持ってきてくれたもの

叔母の手作りらしいです

お仏膳は
仏様から見てこの向きで

宗派によってお椀の並べ方が若干違うそうですが、お仏膳セットに書いてあった通りに並べました

積み団子を乗せる高杯には
半紙をこんな感じで敷きました

半紙1枚を半分の半分サイズに切りました。
それをこんな感じで折ります。
こういう細かな所も決まり事というものがあるんですよね~

両脇を飾るお花は、
今回お月見と重なり積み団子もある事だし、という事で
ススキを入れてもらいました



今回”おりん”を新しく購入しました

新盆の際、お坊さんが鳴らす度にズレていたので、ひと回り大きなものにしてみました

”おざぶ”も可愛い花型のものにしてイイ感じ

音色も良く、安定したので良かったです

ロウソクは今回も蓮の花の形のピンクのものを1つ置きました



普通に灯立1対に白ローソクを立てようかとも思ったのですが
こちらの方が燃焼時間も長いし安全、可愛いときています

しかも灯立を2本外す事で経机が広く使えてお坊さん的には嬉しいのではないかと

(よくわかりませんが、経机がビッシリだと経本を置くスペースが無くて悲しいというお坊さんの意見を見かけました)
色々しているうちにあっという間にお昼を過ぎ、13時を回り、早めに姉がやって来ました

重たいお弁当持って来てくれてありがとう

この日、
思ったよりも蒸し暑くなってきていたので
「冷たいお茶の方が良いかしら~」
と思い、冷蔵庫を見ると、作っておいた麦茶が半分以下になっているではないですか

麦茶ガブ飲みの旦那にやられました

何でこの人はいつも私の邪魔をするのかしら



急いで追加で麦茶を作りなんとかなりましたが、気にしておくべきだったーー
温かいお茶を出すつもりで用意していたので油断しました

その後、20分前位にお坊さんの車と叔父のバイクがほぼ同時に到着。。
えっ・・・もう来ちゃったの
?

とりあえずお出迎えに出てお坊さんにご挨拶

なんだかお若いお坊さんで髪の毛もサラッとした感じで普通にございました

・・・割とイケメン?
お坊さんが荷物を出したり何かしている間に家に戻り、麦茶とおしぼりを仏間のテーブルに用意。
終わった後のおしぼりも濡らして巻いておかなきゃ~~とアタフタ。。
お坊さんが玄関まで来てまたお出迎え。
上がって頂きお茶を勧めると、お坊さんはまず仏壇の前で準備を始め、着替え始めました。
同時に来た叔父が
「おはぎ作ったの持ってきたけど間に合わないかな」
と言うので急いで台所に持って行き小皿に乗せて仏壇にお供えしました

(ふーーー)
しばらくすると、お坊さんの
「少し早いですが皆様お集まりの様ですので始めましょうか」
・・・の声で始める事になりました

ここで想定外だったのが座る席順。
最初、私の中では
私ー旦那ー姉ー叔父
・・の並びでいいかなぁと思っておりました。
本来は血縁の濃い順なのですが、夫婦はセットなのかなぁという感じで。
少人数だし、そこまで順番は関係ないかなぁと。
そうしたところ
真っ先に座った叔父が左から3番目の位置に座ったのです。
おや



これは・・?
最初少し混乱しましたが、よく考えたらこれは
「血の濃い順だ
」

・・という事で
私ー姉ー叔父ー旦那
・・の順で着席しました

(施主が私なので私が一番端の位置になる。ちなみに端でないとお茶の用意が出来ない)
最初、お坊さんから
「途中、お焼香セットをお回ししますのでそうしたら順番にお焼香して下さい」
「足は楽にして下さって結構です」
・・と簡単な説明があり、三回忌の法要が始まりました

香炉にお線香を丁寧に1本ずつ3本立ててから読経を始めるお坊さん

おりんの音はなかなか良いみたい

やっぱり新しくして良かったー

お焼香は、わざわざ回し焼香専用のものを用意して来て下さいました(汗)
荷物になってしまい、なんだか申し訳なかったです

後でお坊さん便HPのQ&Aを見たら、お焼香セットはご自身でご用意下さいと載っていたんですよね

お焼香も終わり、そろそろ法要も終わりかなーと思っていると、ふいにお坊さんが私の方を向いて
「こちらまで宜しいですか」と言うではありませんか

「えっナニ??」・・・と思って行くと、「ご位牌をここに出して頂けますか」との事。
「えーーそんな事するんだー。」と思いながら母の位牌を取り目の前に差し出すと
「戒名は○○○○信女」の読み方で宜しいですか?と確認されました。
「成程。読み方の確認をしたかったんだ」と思い、正しい読み方を伝え、また席に戻りました。
ここで「しまった」と思ったのが、位牌の下の方の溝に結構ホコリが溜まっていた事

掃除する際にはちゃんと仏壇から位牌を取り出してキレイに拭きましょう

その後、もうひと読経あり、最後短い法話をして頂き終了となりました

すぐにお茶&お茶菓子をお出ししましたが
まずお着替えをされ、荷物の整理を始められたので、その際にお布施をお持ちしました。
ちゃんと黒の切手盆に乗せてお出ししましたよ

渡すタイミングはなかなか難しいですね

その後ゆっくりお茶を飲まれました

芋きんつばもちゃんと召し上がって行かれて良かったです

お寺さんならではの防災のパンフレットでした
とてもちゃんとしたお寺さんなイメージです


お茶を召しあがった後
「それではこれで失礼致します」
・・と席を立たれたので、玄関までお見送りした際に、用意していた菓子折りの紙袋をお渡ししました

あとは
みんなの手土産にもしたこちらのお酒を入れました

招徳酒造
まさにお月見当日だったのでこんなお酒も良いかと思って

お坊さん便は全てコミコミの料金なので、
本来こんな菓子折り等はお渡ししなくても良いのですが
お焼香セットなどお手間もかけてしまったので感謝の気持ちです

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叔父は早々に帰ってしまうかなぁと思っていたのですが、その後確か2時間?ぐらい?お喋りをしてゆきましたー
相当長く喋っていたので楽しかったのかなぁ?
今度手術をするというので少し心配しておりましたが思いのほか元気でした

姉も叔父が帰ってしばらくして帰ってゆきました

母も久しぶりにみんなが集まって嬉しかったのではー?
しばらく経って気づいたんですが、今回の14時~という時間って
母の死亡推定時刻と一緒だったんです

偶然かもしれないけれどーー不思議ですね

三回忌までやったらひと安心と思っていたので、これでほぼお役目は果たせたかしら

慣れない事ずくめで全部記録に残しておこうと思ったら、こんなに長い文章になってしまいました



誰かのお役に立てたら嬉しいです
