終戦のローレライ | 羊雲

終戦のローレライ

最近ブックレビューを全くと言って良い程していませんでしたので、今日から数回に渡って読んだ本のレビューを書きたいと思います。気が向いたら普通の日記を書くかもしれません。仕事の愚痴とか。

さて結構前ですが、終戦のローレライを文庫版で読みました。全4巻でかなりのボリュームですが、かなり面白かったです。作家は福井晴敏さんで、亡国のイージスという本を読んで、この人の本を読むようになったのですが、読む度に結構 心に響いてしまって、感動してしまいます。

なんだかんだ言っても戦争ものなので、盛り上がる所はいっぱいあるのですが、それぞれの巻に1度は山場があり、臨場感溢れる描写により、思わず目頭が熱くなる。そんな本でした。

福井さんの本は、こう文章にしてしまうとあまりにもチープで、格好悪いのですが、心に熱く燃える正義の心とか、強い意志とか、そういう眩しいものに満ち満ちているのですよ。生きてて間違ってると思いながらも そう言えずに、目をつぶったり、騙したり、誤魔化したりして行動している私には、こう、拳骨でブン殴られたみたいな衝撃なのです。

読後しばらくは、正義の心に燃えて生きて行けました。

…でも、2、3日。

昔の歌とかが出てくるのですが、実際にその曲を聴いた事が無いので、あんまり、ピンと来ませんでしたね。ああ、この辺は映画の方が分かるから、面白かったかも。結局見てませんけどね。DVD が出たら借りるかも。アフタヌーンでもマンガが連載中みたいですが、読んでません…。