イリヤの空UFOの夏

さて、あらすじですが、主人公は普通の中学2年生浅羽直之。浅羽は、UFO 出没の噂の耐えない軍隊基地を監視し続けるだけの不毛な夏休みの最後の日、学校のプールに忍び込み、謎の少女、伊理野(イリヤ)と出会う。夏を舞台にした浅羽少年と伊理野と UFO の SF 青春ストーリー。
電撃文庫だと侮る無かれ。いやいや、面白かったですよ。読むきっかけになったのは、じゃむさんから「作者がお前に似ているし、面白いから読め」とかなりぞんざいな推薦で読み始めました。全4巻のややボリュームのある内容だったのですが、後半は一気に読んでしまいました。謎に満ちたストーリーで、その辺はテクニックだと分かっているのですが、もう、最後はどうなってしまうのかが、気になって仕方がありませんでしたよ。
ちなみに、舞台となる軍隊のある街は、多分、山梨県をモチーフとしているような気がします。大学時代は山梨の大学 ( こう言うとかなり限定されてしまいますが… ) に行ってたので、小説の舞台となる様々な情景が、ゆかりのある場所のイメージと重なる箇所が結構見受けられます。作者も山梨出身ですし。研究サイトとかもあったりして、やっぱり山梨だと結論していますね。
ただ、この辺は電撃文庫なのでしょうがないと思うのですが、いくら意識しないで読もうと思っても、その情景とかイメージがアニメっぽい気はしました。ターゲットがやっぱり中高生向けなのでしょうかね…。で、それで、イヤに盛り上がってしまう私…。横では羊姫が、同じくらいのボリュームのある文学小説『永遠の仔』を読んでましたし、ちょっと肩身が狭かったです。
さて、昨日の話ですが、じゃむさん達と合流して4巻を買うと、じゃむさんから半ば強制的に、秋山瑞人さんの他の小説『猫の地球儀』を押し付けられてしまいました。これがまた気が引ける感じの表紙でしたが結局、押し切られ購入しました。お返しに私が大絶賛している SF 小説『亡国のイージス』を買わせましたよ。