家族でワイワイと過ごしていると
院長先生と看護師さんが部屋に入ってきました。
いつもにこやかな院長先生が
少し暗い顔をされていて
これから良くない話がある、と直感で感じました。
院長先生はひつじちゃんについて
・片耳に穴が開いていないこと
・もう片方は微かに開いているように見える
↑これらは緊急を有することではない、大きくなってから対応できる
・お尻の穴が開いていないこと
↑これは状況によっては命に関わる。うちでは対応ができないので救命救急センターへ新生児緊急搬送を依頼している。
と話をしました。
この時はショックでしたが治療の方法があること、命に関わるものではなかったこともあり、何とか平然を装っていました。
家族時間も束の間、ひつじちゃんは看護師さんがナースステーションへ連れて戻りました。
ひつじちゃんを取り上げてくれた助産師さんがそばに来て
大丈夫よ、去年私が取り上げた子の中にも耳の穴がない子がいてね…それで……
と、なんとか励まそうとしてくれましたが
私は返事を返すことしか出来ず
ただドクターカーが到着するのを待ちました。